観た映画:ネオン・デーモン
たまたまラ・ラ・ランドの次に観たのは同じロサンゼルス舞台もの。
「あれ?ここってラ・ラ・ランドと同じロケ地?」と思うような既視感があったりして面白かった。
しかし、ロサンゼルス舞台にスターを夢見た女性が主人公って共通点があるのに、こんなにも違う映画が出来上がるものなのか(笑)
ニコラス・ウィンディング・レフン監督といえば『ドライヴ』が最高でした(というかそれしか観たことないんだけど)。
あの強烈な内容に心を持っていかれたので期待して観に行ったんだけど、これがまたさっぱり理解できない難解な映画でした。
でも、決して眠くなるようなつまんない映画ではなく、逆に全編最後まで気の抜けない緊張感に溢れてました。
まず、オープニングがもう最高。
なんだかよくわかんないんだけど、音楽と映像がとにかくカッコイイ。そして不気味というか不吉な感じにずっとつきまとわれる。
すでにこの時点でこの映画のすべてが凝縮されているような、そんな感じ。
映像も音楽もとにかくエッジが効いているというか(でもなんとなくダサいというか古臭いというかそんな感じがしないでもない)。
全編そんな感じでドキドキしつつもなんかわけわかんないので「そんな感じ」としか言えないw
ただやたらシンメトリックな画面といい、スタンリー・キューブリックは意識しているのかなーとは思った。
エル・ファニングは確かにまあ素の美しさみたいなのはあると思うので、この役柄はピッタリ。田舎娘がだんだん怖いところに足を踏み入れていく感じが超怖い。
他のモデルの人たちも作り物感や不気味な退廃感があって怖い。業界人みんな何考えているのかわかんなくて何だか怖い。
そんな中、我らがキアヌ・リーブスは粗野で傲慢なやつなんだけど、逆にホッと安心できる存在なのが面白いw
あと、映画に内容に全然関係ないけど、エル・ファニングのボーイフレンドがデートに乗り付けるクルマがなんとポンティアック・ファイアーバード(トランザム)!
前作『ドライブ』の元ネタ映画『ザ・ドライバー』にも使われていたので、監督も意図的なのかな?
ライアン・オニールがカッコイイです。この映画は公開当時大コーフンして観に行きました。
ただ自分的にファイアーバードといえば、バート・レイノルズの『トランザム7000』のほうなんだけどねw
ネオン・デーモン、地元の映画館ではたった1館しか公開してなくて、しかも2週間くらいであっという間に終了してしまった映画でしたが、大きな画面と大音量で観てこそのような気がするので、まだ上映してるかわかりませんが、興味ある方はぜひ映画館で。
ただし、わけわかんないですがw
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レフン監督の前作。最高です。
元ネタはこっち。
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観た映画:『ラ・ラ・ランド』
公開してすぐの日曜に観たので、もう約1ヶ月も経っている…。
ブログに感想すら書けないくらい仕事が忙しいってのもあるけど、輪をかけて「やる気メーター」が下がりっ放し…。
このままだとヤバイので、眠くて頭もぼーっとしてますが、無理やり感想を書きなぐっておきます。
観終わって、なんだか色々不思議な映画だなーって感じでした。
なんだろう。面白いのか面白くないのか、って言われると困る。
面白いようなそうでもなかったような…。
まず、やっぱりいわゆるミュージカル映画にどれくらい興味があるのかでも好き嫌いって分かれる気がします。
いや、興味というより抵抗あるかないか、ですかね。
よく言われる、いきなり歌って踊りだすのって変じゃない?ってとこ。
この映画は思ってたよりもずーっと、あのミュージカル臭さは少ないと思ったのですが、やっぱり自分は根っこの部分であんまり好きじゃないのかも。もうひとつのれませんでした。
ただ例外はあって、ブルース・ブラザーズもミュージカル映画であるというのなら、あれはまったく抵抗なく楽しめる最高な映画でした。
たぶん、黒人ベースだと不自然に感じないけど、白人によるミュージカルが、なぜかわざとらしく感じちゃって好きになれないんでしょうね(違うかもw)
ジェイクとエルウッドは白人だけど、ブラザーですしw
きっとそこがベースにあって、手放しでサイコーって映画ではなかった感じ。
宣伝だけみると、楽しいラブストーリーって思うかもしれないけど、まったくそんなことなくて、どっちかというとほろ苦い…いや人によっては激苦い青汁のような映画かも。
そしてあの最後のとこ、凝縮されたカタルシス大爆発シーンがもう圧巻。口ポカーンな感じw
このデイミアン・チャゼル監督は、前作の『セッション』もそうだったけど、最後にいきなり20倍凝縮ジュース(しかも青汁みたいなのw)をぶっ込んでくるので油断ならない。
途中まで、なんだか映像は超きれいだけど平凡な映画じゃない?これ、とか思っていたらガツーンとやられました。
なので観に行った価値はもちろんあったし、すごく良く出来た映画だと思ってます。
あと、音楽はもう中毒性が最高に高い。
映画観る前から予告編の音楽がずーっと頭に残っていたけど、映画見終わってからもうずーっとこの映画の音楽を毎日毎日口ずさんでます。
なんだろう。もしかしたらこの映画の一番印象的なのは音楽だったのかも。
この頭の中のエンドレスループを打ち消したくて、大好きなブルース・ブラザーズの音楽を聞いてみたりしたけど、全然上書きされなかったw
それくらい強力に頭のなかに残る音楽でした。
映像はさすがに凄くきれいで、これは確かにうっとりします。
色とりどりで実写らしいのに作り物感、セット感がハンパないw
ただ、オープニングの高速渋滞でのシーンは、さすがに日差しまで計算に入れられて無くて、顔が逆光で潰れてたりして、全体の絵作りと統一されてない感じがして違和感あったかも。
緻密なようで強引というか。
まあ、とにかく色んな要素がたくさんあって、色んな感情が湧き上がって、なんだかまとまりのある感想が全然でてこなくて、面白かったのか?どうなの?ってうまく答えられない変な映画だったなあ、という感想でした。
根っこの部分でノリが合わないので、もやもやしちゃたのかも。
−−−−−
誰かに言われるまでミュージカル映画だとまったく思わなかった。自分の映画人生の中に大きく残る最高の映画。
見てない人はあんまりいないと思いますが、もしまだなら絶対見て下さい!
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観た映画:ザ・コンサルタント
仕事が多忙なのと風邪までひいちゃって、感想まったく書けずじまい。
観たのが2週間も前なのでちょっと記憶を取り戻さねば…。
とりあえずやっぱりこの映画、タイトルがなんというかまったく興味をそそらない。
コンサルタントって何だよ。原題のAccountant(会計士)だとしても大差ないし…。
もともと観に行く気は無かったんだけど、ネットで評判良さそうだったので期待せず観に行くことにした。
結論としては、「あれ?思った以上に面白かった!」でした。
ただ想像してたのとちょっと違ってた。
もっとコメディタッチなのかと思ったんだけど、ハードな殺人描写もあれば、しんみりとしたとこもあって、何とも形容し難い映画でした。
興味をひかなかったのはやっぱりベン・アフレックかなw
ベン・アフレックはそれほど嫌いじゃないんだけど、なんというか華が無いというか地味というか。この映画ではさらにスーツにパンチパーマのような髪型でメガネだし。
『イコライザー』や『ジョン・ウィック』なんかが設定としては似てる映画なんだろうけど、主役だけでいうと個人的には、
キアヌ>デンゼル>>>>>>>ベン
くらいな感じw(好きな人ホントごめんなさい)
自分が一番好きなのは『ゴーンガール』のベン・アフレックかな。
アナ・ケンドリックは結構好きな女優さんなので、楽しみにしてたんだけど、この映画ではやっぱりちょっと地味めな役で、あのチャラチャラ感がもう少し出てると良かったのに、と思ってしまった。
という感じで個人的には主役の二人がちょっとインパクトに欠けた印象はありましたが、映画自体はほんと飽きること無く最後まで楽しめたし、構成とか伏線とか謎解きとか、よく考えられてんなーと感心したり驚いたり。
たぶんこの映画はビデオ出たら何度も見てスルメのように楽しむのが正解なのかも。
あ、「ウォーキング・デッド」ファンにはたまらないシェーン(ジョン・バーンサル)出てて、これがまたとても良い演技で、ベン・アフレックよりある意味光ってました。
あと、久々に見たジョン・リスゴーも出てたんだけど、役柄的には特に面白くも何ともなくてこっちは残念な感じでした。
面白い映画だったんだけど、自分にはなんか「惜しい!」って感じでした。
好きな人は結構好きになる映画かも