今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

観た映画:ダークタワー

http://www.thedarktower-movie.com/site/static/img/poster.jpg
http://www.thedarktower-movie.com/site/about


原作はスティーブン・キングの全7部作もある集大成的な小説(らしい)。

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キングの小説は映画化されたもの以外あまり知らなくて、このダークタワーもまったく予備知識もなく、なんとなく「マシュー・マコノヒーが出てるから」くらいの気持ちで観に行きました。

何だかどっかで見たような設定や世界観だなあ、という感じで新鮮さは受けなかったけど、思ってたより楽しめました。いや、楽しめたというより予定調和的に面白かったという感じ。

 

宇宙はダークタワーという塔で秩序が守られていて、それを壊して混沌な世界にしようと企む悪いヤツと、塔を守ろうとする人たちの闘い。というお話。

ダークファンタジーといった世界観で、この現実とは違うへんてこな場所があり、そこはポータルを通して行き来できるんだけど、なんというかアメリカの西部時代(西部劇)のような世界観になっている。
ガンスリンガーという塔の護り人は、ほぼ西部劇のガンマンという様相。 

 

たぶん原作をかなりシンプルにして全体説明をざっとまとめたんだと思うけど、細かいとこの設定はかなり省いて、ダークタワーの役割と敵対する人たちの構図だけを理解させることに絞ったような感じ。わかりやすい反面、少年を除き登場キャラに対して情移入があんまりできないかも。

 

塔を壊すには、現実世界にいる子どもたちの何か特別な力が必要らしく、パワーを持った子供たちをせっせと見つけては誘拐し、そのパワーで塔にダメージを与えている。

で、主人公の男の子は、何やら一撃で塔を破壊できるほどの特別なパワーを持っており、その男の子を巡って塔の護り人(ガンスリンガー)と悪いヤツ(マコノヒー)の対決が始まる。

 

個人的に一番楽しめたのは、クライマックスのガンスリンガーとマコノヒーとの対決シーン。
マコノヒーの妖術?とガンスリンガーの技の応酬が結構楽しくて、ちょっとマトリックスっぽいのが今更な感じもするけどw、でも自分としてはここが一番楽しかった。
逆に言うとココ以外はちょっと退屈かも?…w

 

アメリカではヒットしたのかなあ…。ロッテン・トマトではだいぶ低評価だったけど。

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たぶんヒットしたら、スティーブン・キングの世界をつなぐ壮大な計画とか出てくるかもしれないけど、この映画を観る限りはちょっと厳しいかも?
画面全体がグレーで地味な印象が強いし、まとめてきた感が強いのでインパクト弱くなっちゃったのが裏目に出たのかなー。

ガンスリンガーとマコノヒーの能力対決を、もっと変態的なくらい徹底的に魅力的にやってくれれば良かったのになあと思わなくもなかったり。

 

個人的には次回あるとしたら、マコノヒーをもっと魅力的にしてたくさん出して欲しいかな、と思いました。

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ダークタワー I ガンスリンガー (角川文庫)

ダークタワー I ガンスリンガー (角川文庫)

 

 

 ペニーワイズの存在もちょっとだけ登場してましたよ。
こちらは大傑作。

 

 

2018年1月に劇場で観たその他の映画

1月に観た映画で感想を書く時間がなかったり、あんま書くことなかったりしたもの3本まとめて。

カンフー・ヨガ

ジャッキーのカンフーとカーチェイスは堪能出来たけど、ヨガ成分が思ったほど無かったなー。

途中ジャッキー版インディ・ジョーンズなのかなと思ったら劇中でもジャッキーが言ってて笑った。最終的には全然違う映画だったけど。

とにかく贅沢というかゴージャスというか、お値段以上な映画。ただ、ジャッキー映画をあんまり観ない自分にはちょっともったいない映画だったかも。

最後のエンディングシーンは唐突なんだけど多幸感溢れまくりで、ここだけでも一見の価値あり。

 

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!

始まってすぐにヨーロッパ・コープのロゴが出てきて「ゲッ!」っと思ったのは内緒w
でもその予想通りの内容だったかもw(決してつまんないというわけではない)。
冒頭、第二次大戦時のナチスの金塊運ぶシーンはセットがすごく良く出来てて、8輪装甲車とかキューベルワーゲンなんか出てきておおっ!となった。
その直後、現代のボスニアでのネイビー・シールズたちの暴れっぷりは良かったんだけど、なぜかストーリーが進むにつれだんだんテンションが下がっていくという変な映画でした。
J・K・シモンズは鬼教官役の安売りはあんまりしないほうがいいと思ったりw

 

パーティで女の子に話しかけるには

タイトルと内容にわりとギャップがありw ボーイミーツエイリアン、エイリアンミーツパンク、な映画です。

16歳くらいの時に出会ってたらとても影響受けただろうなあと思いながら観てましたが、後半は会話での説明が多くてちょっと眠くなっちゃうとこもありました。

エル・ファニングがはまり役過ぎる。

 

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1月はちょっと本数少なかった…。2月はもっとたくさん観るぞ。

 

観た映画:岡崎体育のMusicVideoを思い出した『ジオストーム』

岡崎体育が特に好きというわけでも詳しいわけでも無いのだけど、「MusicVideo」は知っている。

ミュージックビデオでよくある表現やお約束をパロって構成したもので、ほんと面白い。

良くできているし、考えられているし、愛情すらも感じられるし、すばらしい才能だと思う。

もしまだ見たこと無いって人はこちらで。

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で、ジオストーム

正直、劇場で流れる予告編を見たときから「これは無いな〜。まだこんなバカ映画作れる余裕あるんだ」と思ってたw

とはいえ、映画は観てみないとわかんない!観てないのに文句も言えんだろう!ってことで何の期待もせずに観てきました。

感想は…予想をまったく覆すことの無い映画でしたw

でも、思ってたよりテンポも良かったし、香港のシーンやオーランドでのカーチェイスシーンはドキドキするし、そんなに飽きることはなかったかな。

でも…それにしても、こんなんでいいのか?ってあとからあとから気になってきてw

・ディザスター映画ってこんなノリだよね

・宇宙モノだとこんなシチュエーション欲しいよね

・刑事アクションぽい要素もあったほうがいいんじゃない?

・やっぱ泣かせ要素は不可欠!

などなど、とにかくどっかで観たような映画の要素がこれでもかと詰まっている。

もっと細かく書くと、

・主人公には賢い娘がいて父よりもしっかりしているよね

・主人公は正義感が強く組織や政治家と対立しがちだよね

・子供のころに遊んだ二人にしかわからない暗号使うよね

・有能なハッカーの部下出てくるよね

・ビデオ通話での別れのシーン入れたいよね

・ミッションが成功した時のクルーの歓声必要だよね

と枚挙にいとまがない(肝心?なネタバレは避けてます)

極めつけは、

・現在のアメリカの政治状況批判も入れたいよね

まである。ほんと取ってつけたようにw

あれ?これって何かに似ているなあと思って、一生懸命考えてたら頭に浮かんだのが、冒頭の岡崎体育のMusicVideoでしたw

ま、真にオリジナリティのある映画なんてほとんど無いと言えばそうだろうけど、ここまで必然性がないというか、とりあえず入れた感はハンパなかった。

まーとにかくご都合的な映画ではあります。

宇宙空間でのアクションなんて、『ゼロ・グラビティ』や『オデッセイ』で頭に叩き込まれた、ちょっとでも間違ったらアウト!な緊張感はいったい何だったんだ!と思わず笑ってしまったりw

肝心の地球のディザスターシーンは思ったより少なめ。予告編でほぼ見せている感じ。

リオデジャネイロの波やビーチの人たちが凍るとこや、オーランドでの雷はオリジナリティあるかも。バカっぽくて楽しい?し。ただドバイの洪水は日本人にはちょっとね・・・。

個人的には、アンディ・ガルシアエド・ハリスが出てるだけで嬉しくなっちゃうんですけどね。

http://www.geostorm.movie/img/gallery/GEO-TRLR-0078.jpg

とまあ、想像通りの(想像以上に?)バカ映画ではありましたが、日本での大ヒットを見ると、そんなにダメな映画ということは無いのかもしれません。

ビデオよりは劇場で観たほうが迫力はありますしね。