イコライザー2
やばい。ブログ全然書いてない。
連休は法事で盛岡まで(初の東北地方!)行ってきたのでもうヘトヘト。
あと会社は半期ってことで9月末からずっと忙しい上に、業績悪化もあってw色々と振り回されてもうヘトヘト。
ヘトヘトなのでサクッと短めに。
忙しいなか最近観た映画は3本。
『1987、ある闘いの真実』→(ずっしり重くて疲れた)
『クワイエット・プレイス』→(緊張してドッと疲れた)
そして『イコライザー2』!疲れ吹っ飛んだ!!!
結論から書いちゃうと、期待を裏切らない面白さ!前作が気に入った人ならたぶん大丈夫。
(前作も含めてネタバレも少し書いてます)
一応、どんな映画か簡単に説明しておくと、
・主人公は元CIAの凄腕エージェントのマッコール(デンゼル・ワシントン)
・今は仕事にあぶれてしまってその辺のオッサンとして地味に生活している
・ちょっぴりサイコパス入ってる
・街のダニ共にいじめられている人をほっとけない
・ダニ共を殺る時は1ミリも躊躇しない
・だいたい19秒以内で全員殺る
・読書好き
・殺る時は徹底的にやる。
・ひとりで悪の組織も壊滅できる
・几帳面すぎる
こんな感じの主人公が、街のダニ共をむごたらしく瞬殺する気持ちよさ!カタルシス!エクスタシー!もう最高です!(お前がサイコパスだよw)
巷でよく言われている「なめてた相手が実は殺人マシーンでした映画」。似たような映画はいっぱいあるし、面白い映画が多いですよね。
こういうジャンルの映画はいつも一定の需要があるんでしょうね。自分のように会社でストレスためているオッサンとかに。
前作ももちろん面白かったんだけど、ちょっと不満な点はありまして。
最大の敵(ロシアの殺し屋)とホームセンターで戦うんだけど結構苦戦するんですよね。マッコールさん。でもその後、ほんの数分でロシアの組織壊滅させちゃうんですよw
んー、なんだか大雑把だなあ…という不満があって、せっかく前半でじっくり緊張感高めてたのに、最後は雑だなあと。
そんな流れで続編の今作は、きっとスケールが大きくなって、敵もマッコールも強さがインフレしまくって、「ああ、これじゃないんだよなあ…」ってなるような気がしてたん、で、す、が!
いや全然、むしろ今作のほうが丁寧に作ってるんじゃないの?って思ったくらい。
風呂敷を広げすぎず(ジョン・ウィックのようにw)、一般人とのほのぼのふれあいも入れつつ、しっかりサイコパス的な瞬殺芸を堪能させてくれました。
しかも今回、マッコールが苦戦するというところがほとんど無い!スッゲー強いの!最後まで。
ジョン・ウィックは敵に捕まってしまう間抜けさもあったけどw、マッコールはそんな間抜けなことには決してならない。
でもそれじゃあ映画としてつまんないだろうってなるんだろうけど、マッコールが大事に思ってる人をピンチに立たせて緊張感を演出してて、むしろよく考えられて上手い!
あと、シチュエーションもうまくて、ハリケーンが近づいて避難命令の出ている誰もいない街での戦いとか、よく考えたなー。
ただ、冒頭のトルコのくだりはまるで007のような、本編と合って無くてちぐはぐだなあと思ったり、気になるとこも無くはなかったけど、それでもやっぱりマッコールのおもしろキャラを最高に際立たせてくれてて、アントワーン・フークア監督はわかってるなー、と思いました。
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前作まだ観てない方はぜひ!
フークワ監督とデンゼル・ワシントンのコンビはこれもおすすめ。
比較したけどジョン・ウィックも好きなんですよw
2018年9月に劇場で観た映画
そこそこ観ているのですが、個々にブログに感想を書くエネルギーがナッシング。更新頻度高くブログ書いてる方々は本当にすごいなと思います。
カメラを止めるな!
やっと地元でも公開されたけど、本当なら話題沸騰直前の6月末に新宿で観られたはずなんだよなぁ〜。これだけ時間があいてしまうと、どうしても少し覚めて観ちゃいました。
でもトコトンよく考えられてて確かに面白かった!
モノ作りに関わる熱さや姿勢は、園子温監督の『地獄でなぜ悪い』を思い出したし、撮影現場体験映画としてもすごく面白かった。映画スキでも実際の現場なんてあんま知らないもんね。
そういえば、最初のエンドロールで席を立った女性がいたんだけど、本気で終わったと思ったのか、それともつまらなすぎて腹が立ったのか、もしかしたら2回目の鑑賞でそこだけどうしてももう一回見たかったとか…他人事ながら映画観終わったあともずっと気になってしまった(笑)。
アントマン&ワスプ
1作目はとても好きだったので期待してたんだけど、今作は乗れなかったなー。主人公も敵も見せ方があっさりしててちょっと退屈だった。
ヒーローとは到底言い難い犯罪者のオッサンが主人公、という設定が楽しかったんだけど、今回の主人公はちょっとお行儀が良すぎたかも。
しかし!マイケル・ペーニャがこの映画を見事に救ってくれました。自白剤のくだりも笑ったけど、まさかの「ワザー(What's Up?)」ネタ*1 が仕込まれて笑ったw 僕が求めていたアントマンはこういうの!ポール・ラッドは本来はボンクラキャラだと思うので、もっと活かして欲しかったなー。
でも、ミッシェル・ファイファーが乗り移った時のポール・ラッドの演技は、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』のジャック・ブラック(実は女子高生)に引けを取らないくらい良かった。
まあ、結構楽しめましたよ(どっちだよ)。
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
アメリカ版『万引き家族』。こういうテーマの映画が同時期に作られるのは世相を暗示してるのか、色々考えさせられますね。
それにしても画面が美しい。強い日差しとカラフルな街の色使い。描いている内容と対象的なのが面白いし闇がより印象に残る感じ。
日本じゃどうしても暗くてジメッとした絵になっちゃいますよね(万引き家族は意外にも印象はカラッとしてたけど)。沖縄ロケなら同じような絵が作れたかもしれない。
主役の女の子が秀逸。あちらはすごい子役が豊富すぎる。あとウィレム・デフォーは今月のベスト・オブ・ナイスガイ!
インクレディブル・ファミリー
いやはや、ブラッド・バード監督、というかピクサー恐るべし。もう一分の隙もないくらい良く出来すぎてて、なんというか逆に息が詰まるw
Wikipediaによるとキャッチコピーは「家事!育児!世界の危機!」だそうで、家族の営みと世界平和は決して別世界ではなく地続きなのだ。ほんとよく出来ている。
そろそろピクサーは一度体制とかぶっ壊さないと新しい芽は出てこないんじゃなかろうかと心配になる…と思いきや、同時上映(最初のショートムービー)の『BAO』*2 がこれまた新しい風っぽくて恐れ入る。
SUNNY 強い気持ち・強い愛
観ようかどうか結構悩んだけど結局観に行った。何しろオリジナルの『サニー 永遠の仲間たち』が最高すぎるので、どうやっても文句タラタラになりそうで。
でも大根監督、結構がんばってました。コギャル時代の設定に置き換えるなんてよく考えられてるし、最初は大根監督やるじゃん!なんて思ったけど、家に帰ってオリジナルを見直してみたら、やっぱり日本版はどうしても世界が狭まっただけに思えて、結局マーケティングの発想で作られた映画だなーと思っちゃった。
色々言いたいとこあるけど、主人公の現在の描き方がちょっとズレてた気がした。単なるノスタルジーじゃなく、昔はあんだけ夢を持ってたのに今は自分を見失っている、という対比がミソだと思うんだけど、そこが弱くなってた気がする。
篠原涼子はもともと天然っぽく見えて、あんまり自分を押し殺してる人に見えなかったんですよね〜。
オリジナルは細かい演出を積み重ねてきちんとそこを描いていたから、時代は違えども誰でも共感できると思うんですよね。
そして昔の自分を今の自分が同じフレーム内で慰めるシーンが大きなポイントだと思うんだけど、日本版には無かったのがあれ?って思った。最後のキャスト全員の大団円なんていらん。
あと大根監督の女優の撮りかたで、大層スケベだというのがよくわかりましたw 冒頭のシーンで主人公の足見せちゃダメでしょ。家族のためにきちっとした主婦をやってるという設定なんだから。
ただオリジナルより良かった点もあって、探偵(リリー・フランキー)の使い方と、『ラ・ラ・ランド』をパクったシーンはどっちもすごく良かった。さすが大根監督!(どっちだよ)。
ああ…さらっと流すつもりが結局いっぱい書いちゃった。
ザ・プレデター
これは賛否分かれるだろうなあと思ったら案の定、Twitterあたりでは両極端に分かれてました。でも無理もないと思うw
シェーン・ブラック監督が手がけた脚本で大ヒットした『リーサル・ウェポン』。あのノリでバンバン人を平気で殺していくのでビックリした(R指定で察しろということかw)。
否定派はプレデターの描き方に不満を持ってる意見が多かったようですが、自分は特にプレデターに思い入れとか無いので、ニュートラルに観れたかも。
逆に絶賛系の人たちは、ジョニー・トーの『エグザイル/絆』みたいなとこにグッと来たみたい。確かにそこは面白かった(結構笑える映画でした)。
自分はどっちかというとシェーン・ブラック監督のいつもの細切れ感というか、そっちのほうが気になった。
上手く言えないけど、前半は細切れにいろんな情報をどんどん矢継ぎ早に詰め込んで、なんだろこれは?ってなるんだけど、後半に細切れにしたピースがうまくはめ込まれて、最後一気に盛り上げる、みたいな。
『キスキス,バンバン』や『ナイスガイズ!』のような題材にはバッチリ合ってると思うんだけど、今作はちょっと相性悪い気がした。『アイアンマン3』も同じようになんかしっくりこなかったし。上手く言えないけど。
そういえばこの映画、最終的にアイアンマンになりますねw
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番外
MEG ザ・モンスター
体調悪いってのもあったんだけど、途中から思いっきり寝てしまった。それも一番の見せ場のとこで。なのでこの映画は観た映画としてカウントしませんが、でも寝たことはあまり後悔もしてませんw。
それにしても目が覚めたときのあのなんとも言えない脱力感。何度味わっても嫌なもんですね。
これまで映画館で寝てしまった思い出ナンバーワンは『地獄の黙示録』です。
当時まだ高校生で、内容も思ったのと違ってイマイチ理解できなくて、さらに古い映画館で場内が蒸し暑かったってのも手伝っていつの間にかウトウトと…。
で、寝汗書きながらウーン…と不快感で目が覚めたら、眼の前のスクリーンにあの有名なシーンがどーんと!これ以上無いタイミングで!
どーん!
これは夢なのか?現実なのか?暗い館内で一瞬混乱して焦った高校生がひとりw
『地獄の黙示録』は色んな意味でトラウマ映画です。
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おまけ
「ワザー」の元ネタCM
美味しそうな『BAO』。おばちゃんがカワイイ〜。
*1:アメリカでブームになったバドワイザーのゆるいCMが元ネタ
*2:https://www.disney.co.jp/movie/incredible-family/bao.html
スカイスクレイパー
面白かった!「パパ、飛びまぁぁす!」なんて宣伝見て、またB級バカ映画か…と早合点しちゃダメです(早合点した自分)。80年代アクション映画が好きなら絶対観て損はない!と若干鼻息を荒くしつつの感想です。
いや、すでにひと晩寝て興奮は収まってますが、観た直後はちょっと鼻息フンガ〜だったかもですw
細かいディテールが楽しい映画だし、伏線の事とか書いちゃってるので、気になってる方は読まずに早いとこ映画館へロック様ばりに飛び込んで下さい!
早い話が『ダイ・ハード』
この映画、説明不要なほどの大傑作アクション『ダイ・ハード』を下敷きにしています。それを隠す気はまったくなく、むしろわかりやすくパロディにしています。
『スカイスクレイパー』のビンテージ風ポスターを、ドウェイン・ジョンソンが公開!作品の影響元となった『ダイ・ハード』『タワーリング・インフェルノ』にオマージュが捧げられている。『セントラル・インテリジェンス』 ローソン・マーシャル・サーバー監督作品 https://t.co/GuPSFNbsqb #HIHOnews pic.twitter.com/hvg5op2JS8
— 映画秘宝 (@eigahiho) July 2, 2018
こんなポスターまで作られるくらいですから。
つまり、「意図せずに事件に巻き込まれた主人公が、家族を守ると同時に悪党どもをたった一人で殲滅しちゃう」というお話。
もちろん自分も『ダイ・ハード』は大好き!すごく好き!(2回繰り返すくらい好き)。なので、オマージュ満載な設定やセリフ、パロディがとにかく楽しかったです。
一番笑ったのがダクトテープ!(字幕では粘着テープになってましたが)。『ダイ・ハード』のラストの対決で背中にダクトテープで銃を固定する有名なシーンがありますが、ロック様はそれを使ってもうどんな難関も乗り切っちゃいます。
『ダイ・ハード』のみならず『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』までもダクトテープを使ってパロったり、もうやりたい放題w
イーストウッド御大も「腕さえあればこれだけで何でも直せる」って申しておりました。
もし、万が一、まだ『ダイ・ハード』を観たこと無いという方がいたら、予習として観ておくと楽しさ倍増するかもです。あ、もちろん1作目だけですよ。間違って『ダイハード/ラストデイ』なんて観たら、あまりのつまらなさに怒り狂いますのでw
ニヤリと笑える伏線の数々
この映画は冒頭いきなり数年前のある事件から始まるのですが、主人公はその事件で取り返しのつかない失敗をします。直後に現在のシーンに移り、奥さんとの会話から主人公の性格や状況なんかが浮かび上がってきます。
と同時にその過去の出来事や、奥さんとの何気ない会話のやりとりが、「ああ、これは伏線だな」といかにもわかりやすかったりするんですが、それでもやっぱり回収される時に「おお!上手い」と思わずニヤリとさせられちゃうんですよね。
舞台が香港という設定もあってか、高層ビルのてっぺんにあるパールという球体の中で、ある仕掛けが披露されるんですが、それ『燃えよドラゴン』!ってすぐにピンと来るのですが、ちゃんとそれも伏線になってて、この時点でわかってても、やっぱりニヤリとしちゃいました。
ただちょっと意外というかよくわからなかったのが、主人公が義足という設定。小技としては活かされていたけど、大きなハンデとしてはあまり効果的に描かれてなかったので、ちょっと「?」だったかも。元海兵隊員のムキムキ超人だと強すぎるだろうってことでああなったのかな(誰か教えて下さい)。
シンプルイズベスト
小難しい裏設定や現代風刺のメッセージなんてのを意識することも、押し付けられることもなく、奇をてらった無理やりどんでん返しも無く、ひとつひとつ困難をクリアしていく主人公にハラハラ・ドキドキする楽しさにだけ集中したような内容なので、久々にシンプルで気持ちの良い映画を見た気がする。
なーんも考えず「お代を払ったぶん楽しませてくれよ」という超受け身スタンスで映画を観に来た人たちに料金以上の楽しさを提供してくれる、そんな映画です。
いつも鋭い映画レビューを書いているコーイチさんのブログでは、最高のポップコーンムービーという紹介がされてて、まさに!とウンウンうなずきまくりでした。ぜひ読んでみて下さい(勝手にリンクすんません)。
『ジオストーム』や『MEG ザ・モンスター』はこの映画を見習え〜!
蛇足
ドウェイン・ジョンソンの奥様役はネーヴ・キャンベル。そう、あの『スクリーム』の主役の女性です。
あの役のイメージがどうにもこうにも強すぎて、最後まで「もしかして真の犯人はドウェイン・ジョンソンなのでは?」というアホな考えが最後まで頭から離れませんでした。んなわけないっての(笑)
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不朽の名作。
ロック様、トムに宣戦布告。
一家にひとつ必携!?