『グリンチ』/『シュガー・ラッシュ:オンライン』
今年もすでに15日が経過してますが…一応言わせて!
明けましておめでとうございます!w
昨年末に仕事でヘトヘトになって、年末年始のお休みは反動でなーんにもしない休暇を満喫!おかげで年末に観た映画をブログにアップしなきゃという使命もすっかり忘却の彼方に。
成人の皆さん方の決意に触発され、私も気持ちを新たに(やっと今頃)レビュー(感想)始めといたします。皆様今年も細々とやっていきますのでよろしくです。いじめないでね。
で、今年一発目は…『グリンチ』w
本当は昨年末に『Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男』とセットで感想書きたかったのですが、ロンドンに奇跡を…のほうは途中で爆睡しちゃったので感想書けませんでしたw
今頃クリスマス映画の感想なんてどうでも良いですよね。さらっと行きます。
グリンチ
実は2000年公開のジム・キャリー版も当時、映画館で観てるんですよ。娘と一緒に。
「ジム・キャリー、また緑色?マスク以上にキモい」と思ったことくらいしか正直覚えてなくて、どんなお話だったかも忘れてました。
当時小さかった娘は結構喜んで観てましたけどね。パンフも買ってあげたんですけどね。監督がロン・ハワードなんですけどね。
んで、今回ミニオンズで有名なイルミネーションスタジオがCGアニメとして復活させたんですが、トラウマ級のジム・キャリー版とはうってかわって、今の子どもたちにも受けそうなあっさりキャラに生まれ変わってました。
左がジム・グリンチ。実際はもっとキモい。
右がイルミネーション・グリンチ。あんま変わんない?w
映画を観ていくうちに、「ああ、こんな映画だったな」と思い出しました。偏屈で意地悪なおっさんグリンチが、清らかな心を持ったシンディ・ルーと触れ合うことで改心するというお話。クリスマス・キャロルのスクルージにもちょっと似てるかな(テキトーなこと言ってます)。
グリンチは面白い仕掛けやメカを作ることが得意で、家の中も楽しい仕掛けでいっぱい。これがとても楽しかった!小さな男の子には受けるんじゃないかなあ。
あと、グリンチが飼っている犬のマックスと、お馬鹿なトナカイが最高に良いです。
はい。以上です。
まあ、お約束の改心するパートは、もう心が汚れきった大人には都合が良すぎだなあと思うのと、シンディ・ルーをはじめ村の人々は人間の嫌な部分がまったく描かれて無くて、まるで何かに洗脳された人々のようで怖かったw
私の心の声→「グリンチよ!やつらに騙されるな!」
ビックリドッキリメカの楽しさと、マックス犬とお馬鹿トナカイを清らかな心で楽しむ映画だと思いました。『SING/シング』とか期待している大人の人はご注意を。
来年のクリスマスにご家族でどうぞ。
シュガー・ラッシュ:オンライン
さあ〜こっちは『グリンチ』とは違い、それはもうあざといくらいにバリバリの大人向け映画です!心の汚れきった大人たちはぜひこちらをご堪能下さいw
ほんと色んな意味で大人向け。すんごいです。
自分は前作も大好きなんです。オールドゲームのキャラの悲哀をテーマにしているので、そりゃもうゲーム好きだったオッサン世代にはグッと来るでしょう。今回もザンギエフとかソニックとか前回出てたゲームキャラをちゃんと出してくるあたり抜かりないです。しっかり大人(オタク)狙い。
今回はオンラインっていうくらいだから当然ネットの世界が舞台。ポスターのコピーにもあるように、ネットの裏の裏までしっかり描いてます。この描き方には正直舌を巻くほどスゴイと思いました。
ネットショッピング、SNSのイイネ、ネットオークション、ネットゲーム、もちろん検索の仕組みまですべてわかりやすくビジュアル化されてます。ネットで稼ぐってどういうことなのかまでネタにしてるんですよ。しかも全部楽しそうな夢の国として表現されてます。
おまけにネットのネガティブな書き込みまで可視化されてるのには笑いました。 いや、ここまでやらなくてもw
と、色々感心してたら、しまいにはコンピュータ・ウィルスの仕組みまでも描いていて、しかもこの映画のテーマと言うかキモ部分になっているのもスゴくて、唖然としてしまいました(この辺のテーマについては他の映画ブロガーさんたちのレビューを読むと良いと思います)。
なんかね、よくありがちな「ネットをビジュアルにするとこんな感じじゃない?」って適当に考えたものとはレベルが違うと思いました。相当考え抜かれてるし、見てて楽しいのがまたすんばらしい。
もしかしたらネットについていけないジジババさん世代(失礼)に理解してもらう良い教材なのでは?と思ってしまうくらいでした。
キャラも最近のCGアニメものの中ではすごく好みです。
ラルフも悪くないけど、やっぱりヴァネロペは表情といい動きといい最高!よくあんなアニメーション作れるよなあ…。テレビでちらっと見たけど日本人も関わってたりするんですよね。
キャラと言い、世界観といい、テーマといい、トイ・ストーリーの次くらいに大好きなCCアニメ映画です。
まあ確かにディズニーが権利を持っているキャラ勢揃いという資本力のえげつなさに反感を覚える人がいるのもわからないではないけど、そういう政治的な話題が出るとこもまさに大人向けということでw
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ジム・キャリー版に興味を持った方はこちらから。
原作はこちら。
How the Grinch Stole Christmas
- 作者: Dr. Seuss
- 出版社/メーカー: Listening Library
- 発売日: 2006/06/26
- メディア: Audible版
- この商品を含むブログを見る
前作シュガー・ラッシュも名作です!
あ、コーイチさんの素晴らしいレビューもリンクさせて下さいませ。
2018年に観た映画ベスト12
2018年はとりあえず映画館でたくさん本数観ようと決め、結果120本近く観ることができました(地域限定の見放題パスみたいのを利用して)。
映画が好きと言っても、これまでそんなに本数は観てなかったんですよね。一度、アホみたいにたくさん観られるだけ観てみようかと。
振り返って気づいたのは「劇場で映画を観るには時間とタフさが必要」ということ(先に気づけよっw)。若い時は1日3本とかなんともなかったのになぁ…。
あと、古典(映画や本)、史実、その他色んなベースの知識がないと引用とか理解できないことも多いなと。知識が圧倒的に足りてないな、と。
町山智浩さんの解説や映画ブロガーさんたちのレビューで補完するしかないのだけど、そこでまた新たな知識を得る必要が出てきたりして、そもそもそういう時間もなかなか取れないですしね。
そんなこんなで今年2019年は、劇場で観るのはこれまでのように40本程度にして、ビデオや配信で旧作も積極的に多く観ようかなと。時間があれば関連本も読んでみよう(←これが一番出来るか怪しいw)、と思っとります。
ということで、2018年のベスト1本とその他11本を選んでみました。なぜベスト10じゃないのか?とか突っ込まないで下さいw
Best Cinema of 2018
これはもうしょうがないです。細かいことはどーでもいいんです。まさかここまで心震える映画だとは思いもしませんでした。ゲーム開発にちょっとでも関わって良かった、という個人的な琴線に触れまくりでした。これだけ完全に特別枠。
その他11本
観た順です。どれもこれも「観て良かった〜」と実感した映画。
映画観る前→「あー、キッズいっぱいいるなあ…さくっと観ますか」
観終わったあと→「ぱ、ぱでぃんとーーーん!ウチにも来てぇぇ!」
舐め過ぎてました。もちろん1作目もビデオで観ました。3も心待ちにしてますよ。
おっさん一人で観るのキツかったです。感動に震える姿もさぞかしキモかったと思います。でも自意識は大事。
主役のナンジアニさんが出てるドラマ『シリコンバレー』も大好きだったということもあり、地味タイトル勢の中でもダントツに好きだった。相手役のゾーイ・カザンさんも可愛かった!こういうカップル憧れるわー。乙女か俺はw
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズを除いて、そんなにマーベルヒーロー映画は熱心では無いですし、若干惰性入りで観続けてたとこもありますが、ここで規格外のカタルシスを味わえて報われた感じでした。マーベル・スタジオにはケチくさいマーケティング野郎は存在しないようです。
血湧き肉躍る映画!最高ですよこれ。私のような昔の任侠映画をあまり知らない人にこそオススメしたい。この映画の役所広司は最高に好き。抱かれたいw
『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』と合わせて一本。テイラー・シェリダンの関わる映画はこれから全部観るつもり!ジェレミー・レナーの放つ渾身の一発がもう最高過ぎる。
タクシー運転手 約束は海を超えて
これも『1987、ある闘いの真実』と合わせて一本。ソン・ガンホもトーマス・クレッチマンも良かったんだけど、今年は『コンフィデンシャル/共助』も入れて3本も出演したユ・ヘジンのために選んであげたい。ベスト・オブ・おっさん。
バッド・ジーニアス 危険な天才たち
タイ映画すげえぇぇぇ!
search/サーチ
異色、変化球、アイディア一発もの、という評価になっちゃうかもしれないけど、今だからこそ作られる映画であることは間違いないし、とても丁寧に作られていたと思います。
クイーンの楽曲の力もあるのでズルいっちゃズルいかもしれないけど、ちゃんと映画の力を使って、あそこまでエモーショナルに作れちゃうのはすごい。
パッドマン 5億人の女性を救った男
最後のほうでドカーンときました。『ダンガル きっと、強くなる』と合わせて一本。いや、単体でも十分に一本取れますね。それくらい良かったー。レビューで書き忘れてたんだけど、天才や偉人は自分たちとは違う次元にいるのではなく、「誰でも身近なところからすごいところに到達できるよ」っていうメッセージがすばらしかった。
よく見るとアメリカ製以外の映画が半分くらい入ってますね。
『スリー・ビルボード』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ペンタゴン・ペーパーズ』『カメラを止めるな!』などなど、その他有名どころもたくさんあるのですが、やっぱり自分のツボにどれくらい刺さったかが分かれ目になりますね。
あと、一般のランキングにあまり入りそうにない地味めだけどオススメしたい映画。
スリープレス・ナイト
トレイン・ミッション
ワンダーストラック
さよなら、僕のマンハッタン
バトル・オブ・ザ・セクシーズ
デス・ウィッシュ
タリーと私の秘密の時間
アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング
案外、こういう映画に出会うのが楽しかったりするんですよねー。
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『おとなの恋は、まわり道』/『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
まだらボケ進行中のとんぬらです。
うっかり忘れないうちに観た映画の感想書いておきたいと思いますが、それほど熱っぽく語りたい映画では無かったので二本立て。さらりと感じた印象だけ。
おとなの恋は、まわり道
キアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーのポスターを劇場で見つけて、「あ、これは次に観にいこう」と即決。どっちも好きな俳優だし。
普段は『ジョン・ウィック』とか『ストレンジャー・シングス』サイコーとか言ってるような人なので、恋愛映画はあんまり観ません。
なので、本作も恋愛映画(ラブコメ)として良い出来なのか正直よくわかりませんが、少なくとも若いカップルが「素敵な映画だったね」と観終わってからカフェでお茶しながらイチャイチャするための映画ではないことだけは確かです。
もしあなたが『ブリジット・ジョーンズの日記』や『50回目のファーストキス(洋画のほう)』のようなラブコメを期待している20〜30代くらいの人ならたぶんガッカリすること請け合いです。
ウィノナ・ライダーはもうくたびれたお母さん役とかやってるし、今作でもだいぶヨレヨレw。しかも付き合ってた元彼氏の結婚式に招待されてノコノコ出席する、ネガティブなことばっかり言ってる役。
方やキアヌ・リーブスは、偏屈を通り越した、いわゆるコミュ障というか人間嫌いというか、いやもっと酷いPTSDのような心の傷を持った人という設定。しかも痰を吐く時の「カーッ、ペッ!」の「カーッ」が癖というとんでもない役。
さらにこの映画が厳しいのは会話劇というところ。ほぼ全編ずーーーーーーっと二人の会話のみ。それも最初から最後までずっといがみ合い、他人や世間の文句を言い合い、酷い身の上話を延々繰り返す。
主役の二人以外の登場人物はセリフも無いし、顔すらもよく見せず、二人が他の人に絡むこともほとんど無し。
カメラも二人を並べて正面から撮っているショットばかり。たまに風景も映したりするけど、綺麗でも何でもない本当につまんない絵面で退屈この上ない(個人的感想ということでw)。まるで舞台劇のよう。
極めつけは、もう見るに堪えないくらいムードもへったくれも無い突然のセックスシーンw
そんなラブコメ誰が観て喜ぶの?と思うんですが、でも、二人の会話をずっと聞いていると既視感が…まるで妻との会話のようなw
そう、長年連れ添った夫婦のように二人は気のおける物同士なんです。
主人公たちと同じくある程度歳を重ねた、非モテ非リア充の人たち向け映画なんでしょうね。意地悪が過ぎるくらい酷い扱いなんですが、でも最後の最後、二人の表情が一瞬すごく輝くと言うかキレイなショットがあって、そこだけ「あ、映画っぽい」と思いました。
これ、低予算で3週間くらいで撮影終了したんじゃないかとか、舞台劇でいいんじゃないの?とか色々文句たらたらで観てたのですが、観終わってからなぜか少しだけ心に残ってしまうという変な映画でした。
たぶんキアヌとウィノナだからこそ成り立つ映画でもあるんじゃないかなあとも思いました。
オススメはしませんw
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
ハリー・ポッターシリーズは最初の2作だけしか観たことがなく、ファンタスティック・ビーストも前作は観てないし原作も当然ながら読んでません。
そんな人がいきなり今作を観るとどうなるのか、という感想です。ハリポタやファンタビ好きな人には、いっさい読む価値ありませんので以下すっ飛ばして下さい(もしかしたら怒るかもしれませんのでw)。
正直、退屈な映画でした(ごめんなさい)。
やっぱりキャラクターの背景や、どういうつながりがあるのか知らないと、相当厳しいのではと感じました。
もちろん、キャラの立ち位置とか関係性は何となくはわかるんです。だからストーリーも全くわからずってわけでも無かったのですが、なんて言えばいいのだろう。映像として面白くなかったです。
ファンタジックでワクワクするような映像が観られれば、正直ストーリーはよくわからなくてもいいかな、と思っていたのに、その肝心な映像がつまんなかったという…。
1920年代の渋いヨーロッパの街並み、落ち着いた色調、センスの良い衣装。豪華なキャスト。ここまでは言うこと無いのですが、派手なアクションシーンは暗くて何が起きているのかよくわからず、カメラワークもなんか気持ち良くないというかイライラするし、サスペンス要素もなくドキドキもしないという。何より肝心の「魔法」がつまんないというかなんというか。
前作は評判良かったみたいなので、機会があればそちらを観てみようかと思います。
登場する俳優は豪華で魅力的でした。皆カッコいいしキレイだし、絵になってました。
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キアヌとウィノナはこれまで3回も共演しているそうです。
まずはこれを先に観とけって話ですよね。