今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

今日はゲーム・オブ・スローンズ!

映画はぼちぼち観ているのですが、何しろブログを書く気が起きない。

原因としてはよくあるこういうの。

・ちゃんとした内容を書かねば

・そのためにはちゃんとデータとか調べなくては

・他の人はどういう感想書いてんだろう?読まねば


そして時間だけが過ぎて行き、やがてどうでも良くなっていくという悪循環。

 

いかん!

このブログのタイトルでもある今日の経験値、得られてないじゃん!

(つか過ぎた時間と得られた経験値の割合で考えると相対的に減っているよ)

どうせ1日の閲覧数なんてたかが知れているし、ちゃんとした文章を書こうなんて考えること自体が間違えている。

そう、私は会社でいつも継続率がどーの、PDCAKPTがどーの、と言っているではないか!なんでブログは回せないのか(笑)

 

というわけで、毎日更新とまではいかなくても、しょーもない内容でもどんどん、サクサクッと書いていこうかと思ってます。

誤字、脱字、間違った内容、偏見、上等!推敲も最小限で!

そういう細かいことはアクセス数が大幅に上がったら考える!(一生来ないかもしれないw)

 

で、今日のお題は巷で話題のゲーム・オブ・スローンズ最終章!ついに配信され始めた日なのであります!

今朝、会社についてツイッター開いたらハマった人たちがコーフンしながら「あと1時間でぇええ!はじまるうぅぅ!」とか狂喜乱舞してるじゃないですか。

あのー、わ、わたくし、い、今からお仕事なんですけど?

しかも、シーズン6でストップしてて、まだシーズン7すら観てないんですけど?

 

これはやばい。

こういうのは波に乗っておかないと、さらに見る時期が遅れてしまう(自分の性格をよく知っている)。

早速仕事をしてるふりしつつ、AmazonスターチャンネルEX(14日間無料)を登録!ツイッターはできるだけ流し見w

今日から1週間でまずはシーズン7を制覇して、シーズン8の第1話を観て、来週には皆さんと同じビッグウェーブに乗れるはずです。

皆さん、置いてかないでねぇぇぇ。

 

と、こんなしょーもない話だけだとあれなので、今日の収穫を。

いつもツイッターでお相手してもらっている @ikucolin さんのお友達?らしき ボブ江さんという方のサイトが面白かったので早速フォローしました。
何が素晴らしいかって、海外ドラマの紹介とともにアップされるキャライラストが最高でして一目惚れしました!勝手にリンクを貼っておきます。すみません。

www.ruuzu.com

海外ドラマとほのぼのイラストが好きな方はぜひどうぞ。

 

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運び屋

https://eiga.k-img.com/images/movie/90319/photo/2e30802b45d3f272/640.jpg?1543475695

運び屋 : 作品情報 - 映画.com


泣く子も黙るクリント・イーストウッドの最新作。

「もう自分は監督業に専念する!出演はグラン・トリノで最後!」とか言っておきながらあっさり不履行(まるでどこかのハヤオさんのようw)。
でも誰も文句なんて言わないし、それどころか皆首を長くして待ってたのではないだろうか。私もそう。なんか悔しいw

私は、イーストウッドの映画はこれまで強烈に好きって感じはなく、どっちかというと「安定した面白さでハズレがない」という捉え方だったのですが、『グラン・トリノ』でもう立ち上がれないほどぶん殴られまして、正直あれでもうイーストウッド映画には満足しちゃったかもしれません。
その後に出た映画ももちろん欠かさず観てますが、正直『グラン・トリノ』超えはもう無いんじゃないかと思ってます(『ジャージー・ボーイズ』や『ヒアアフター』が不意打ち的に良かったけど)。

 

今回の『運び屋』も結論から言うと「まあまあ良かった」という感じでした。
ただ、予告編がウソというかミスリードというか、なんかハードボイルドなクライムサスペンス風じゃないですか?でも実際は「あれ、思ったよりコメディっぽい」という感じで変化球だったなーと思いました。

まあ、変化球というなら前作の『15時17分、パリ行き』がもう消える魔球と大リーグボール1号が合わさったような魔球だったので、それに比べれば今回はずいぶんまともだなとは思いますがw

 

ちょっとネタバレあります。

 

若い頃から家族をほったらかし、娘の結婚式もすっぽかすようなダメオヤジがジジイになって財産も無くし、弱った挙げ句に家族にすり寄るも元妻や娘からは「今更何言ってるの!」と完全拒否!さあどうする?爺さんどうする?と困ってるところに若造から助け舟。爺さんは誘われるままにドラッグの運び屋稼業に手を染めていく…というお話。

 

イーストウッドファンや映画好きにとっては、実話ベースとはいえ、今まで女遊びや映画作りで好き勝手やってきたイーストウッド自身を投影したキャラクター設定であることは明白なんだろうけど(私は最近そんな人だと知ったw)、そういうことを知らなくても、爺さん初めてのおつかい(犯罪)の面白さや、警察が徐々に迫ってくるサスペンス、マフィアのおっかなさにハラハラドキドキする部分は楽しい。
また、家族の大切さに気づくとか(表面的には)感動風味になっているので、「良い映画だったなー」と受け取る人も多いと思う。実際、私の妻も普通に「良かったわぁー」と言ってました。

 

もちろん私もそういう感想持ったし良かったんだけど、とぼけているのかふざけているのかよくわからない演出が多くて、笑うに笑えない(笑ったけどw)変な映画だったなーというのが観終わった時の感想でした。

 

まず、いきなり冒頭で南米の人たちとの会話から始まるので、さっそく麻薬取引か?と思いきや、なんとイーストウッドはユリの栽培農家という設定に驚くw
ユリの品評会で優勝するような人であるとか、気さくでジョークばかり言う軽いキャラクターにまず面食らった。勝手に『グラン・トリノ』のコワルスキーのキャラを想像していただけに。

まあ、そのキャラクター設定はすぐに飲み込んだけど、そのあと次から次へとイーストウッドがあの手この手で笑わせてくれるのだ。

女好きなのは良いとして、モーテルに若い女の子2人も呼んで楽しんだり(もうすぐ90歳だよ?)、運び屋家業で得たお金で(古いトラックに愛着のある爺さんと見せかけて)いきなりピッカピカの最新トラック買ったり、仕事中に緊張感なく歌を歌ったり、ギャングたちが銃を出して揉めてる横で他人事のようにリップクリーム塗り始めたり(マジ何なのあれw)、麻薬カルテルのボスに「この豪邸建てるのに何人殺したのか?」と真顔で言ったり、しまいにはもう一度3Pおっぱじめたり(死ぬ〜とか言ってるしw)。

そういうのがまだまだある、たくさんある。緊迫感とゆるゆる感を交互に入れてくる感じ。なぜ?w

 

話は逸れるけど、私の父親は85歳で、映画の中のイーストウッドのような動きなんですよね。もうヨボヨボ。実にリアルだなあと思いました(実際のイーストウッドはまだ全然シャキシャキしているそうですね)。

さすがにあそこまで元気ではないが、父も若い頃は女遊びばっかりやってたようだし、今でも若い店員のお姉ちゃんとかに馴れ馴れしく軽口叩いてジョーク言ったりする。そういえば若い頃は中国とか韓国の人を蔑称で言ったり(さすがに今は言わないけど)、共通点あるなあーと思って観ながらなんだか複雑な気持ちにもなりました。
だってずっと憧れてたイーストウッドが父親とあんまり変わらない爺さんなんですよw(映画の中とはいえ)。

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ほんとにこんな動きするんですよね。

 

ラストのくだりは、ツイッター友達の8マンさんが言うように、確かに手抜き感ありましたね。

chuff.hatenablog.com


裁判のくだりも何だか軽かったし、塀の中でせっせとユリを育てているシーンは、感動台無しって感じすら受けました w

でも、その後、いつものようにしんみりしたジャズが流れるエンドロールでなぜか「ああ、大人な映画だなあ」と感じたんですよ。
大人っぽいおしゃれな、という意味ではなく、酸いも甘いも味わってきた大人(老人?w)の余裕というか開き直りというか、そんな感じを。

 

許されざる者』『グラン・トリノ』とこれまでの自身の映画をネタにした映画を撮ってきたイーストウッドが、ここに来て実人生を振り返って達観したような開き直りのようなそんな境地を見せてきたことに驚きつつも、もしかしたらまだまだ自分語りを続ける気満々なのでは?という気がしないでもなかったり。まだまだ楽しませて欲しいですなあ。

 

余談

そういえば、『グリーンブック』を観るとフライドチキンが食べたくなると話題になっていたが、この映画ではポークサンドウィッチ(とビール)が無性に食べたくなる。あの店、日本人が来たら皆ジロジロ見るのだろうか。

 

余談その2

警察にしぶしぶ情報を流すフィリピン人と、最後の女性裁判官の顔がとてもインパクトあってずっと頭の中に残っています。なんでああいうところにこだわるの?なぜw
あと、ヴェラ・ファーミガの妹のタイッサ・ファーミガ、マイケル・ペーニャアンディ・ガルシアとか渋めの俳優がちょい役で出てるのも良かった。元妻役のダイアン・ウィーストはあの『ハンナとその姉妹』に出てた人だったのか!特徴的な顔した妙に印象に残る人が多いとこも楽しめました。

 

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前作の感想も書いてます。

seymourgw.hatenablog.com

 

やっぱりこれが最高!何度観ても泣ける。

グラン・トリノ (字幕版)
 

 
こちらもおすすめ。

ジャージー・ボーイズ(字幕版)
 
ヒア アフター (字幕版)

ヒア アフター (字幕版)

 

 

へレディタリー/継承

https://eiga.k-img.com/images/movie/89273/photo/3e0a7f9fec60e38e/640.jpg?1534813501

ヘレディタリー 継承 : 作品情報 - 映画.com


今さら感がハンパ無い。

「あー、去年話題になったアレね。はいはい」とかいう声が聞こえてきそうですが、がんばって書きます。さらっとね。

 

まー「めちゃくちゃ怖い」とか「歴史に残るホラー」とか前評判がすごかったので、すぐに観たかったのですが、地方は売れ線以外は公開が遅れるのが普通なんですよ。でも公開してくれてありがとう。

ネタバレとか一切見たくなかったので、映画記事はおろかブログの記事も完全無視してましたが、それゆえか期待ばかりが大きくなりすぎて、結果良かったのか悪かったのか。

でもこれでやっとやなぎやさんのブログを読むことが出来ました。この辛辣な評を最初に読まなくて良かったw

 

しっかし、あれだけ怖い怖いって評判だったのですが、自分が予想していたような怖さの映画じゃなかったです。
いや、予想したような部分もあったのですが、全体的には怖さよりも「なんなんだこれは?」としか言いようがない意外な展開に翻弄された印象が強くて、あらすじを書こうと思ってもぜんぜん書けないような映画でした。

いや、ほんとあらすじ書けないですw
無理くり書くと「悪魔にとりつかれた悪魔みたいな家族の物語」(あらすじでも何でもないw)

 

いろんなホラー映画が混ざってる感じでしたね。でも何にも似てないというか。

とにかく予想した展開をことごとく、ことごとく、ひっくり返されるので、最後の最後まであっけにとられたまま終わっちゃいました。

笑っちゃうという意見も全然わかります。
私の大好きなサム・ライミ監督の映画でもよくわかるようにホラー映画はコメディみたいなものだし、お化け屋敷なんて皆ギャーギャー言いながら顔は笑ってますし。
エクソシストリンダ・ブレアがブリッジしながら階段を駆け下りるシーンは今となってはどうやっても笑いのポイントですよねw

https://mamegyorai.jp/images/items/144764-w300.jpg

https://mamegyorai.jp/net/main/item_detail/item_detail.aspx?item=144764

数々の作品に影響を与えたフィギュア化されるほどの名シーン。

 

この映画もそういうとこはあって、何だそれ?って笑っちゃいそうになるとこもたくさんあるんだけど、一方でこんなシチュエーションになったらマジでぞっとするよな…って強烈なシーンもあったり、ほんとに掴みどころなかったなあというのが正直な感想です。

 

主な登場人物は、おばあちゃん、お母さん、お父さん、息子、娘の5人家族なのですが、話が一切通じない家族が世の中でいちばん怖いよね、という映画でした。

家族関係をチャートにすると、

ヤバい人← →まともな人
お母さん>>>>おばあちゃん>娘>(越えられない壁)>息子>お父さん

こんな感じです(左三人の順番についは異論認めますw)

 

もちろん観客は普通の人の目線ですから、息子やお父さんの目線でこの家族を見せられることになります(最初の方はお母さん目線もあるけども後半はもう完全に振り切られちゃいますw)。

いっちばん気の毒なのは息子。これは異論無しだと思います…。

まず娘に起きる出来事。普通なら狂うよね。ここの設定はほんとに怖かった。
次にお母さんとの対峙。トラウマ級の暴言。いやがらせ。最後まで徹底的に怖い思いさせられます。

お父さんもこんな家庭持つとつらいよなあ。それでもちゃんと家に帰ってきて何とかしようと努力してるんだけどひどいことになっちゃいます。

自分だったら寅さんみたく黙って旅に出ちゃうだろうなあw

そんな目線で見ると、ほんとに怖い怖い映画です。

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毎日こんな顔で接するお母さん

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躊躇なく鳥を首チョンパする娘(妹)

 

嫌すぎる。

あれ?もしかして男目線だから怖いのか?この映画(違う)。

 

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出演者もほぼ無名な俳優ばかり。
お母さん役のトニ・コレットは『リトル・ミス・サンシャイン』のお母さん役の人だそうな。あれもある意味ゾッとするほど怖い家族の映画でしたねw (嘘ですよー)