パラサイト 半地下の家族
はてなブログっていろんな機能があるんすね。
前回、久しぶりにブログ書いたらスターを付けてくださったpopmusik3141さんのアイコンにマウスを当てると記事の一部が引用されててビックリしました。
↓↓↓こんな感じ。わかります?
引用したいテキスト部分を選択した状態でスターを入れるだけ。もしかしてはてなブロガーなら常識?知らんかったー。面白かったので何人かの記事にさっそく引用スターいれておきました。気づいてっ!w
さて今年の一発目はポン・ジュノの新作。まあこれは観ておかないとねー。
(決定的なネタバレ無しですが、それとなく重要なことも書いてます。それに観てないとなんのこっちゃって感想です!)
ポン・ジュノ作品、有名どころはとりあえず観てます。
『殺人の追憶』や『グエムル』は韓国映画の面白さに目覚める入口だったかも。逆にハリウッド資本になった『オクジャ』や『スノーピアサー』はなぜだか平凡になっちゃった印象。一番印象深かった作品は『母なる証明』。映画館で1回観たっきりなんだけど、今でも色んなシーンが妙に生々しく思い出せる。ラスト(オープニング)のおばちゃんの不思議ダンスなんて誰もが忘れられないシーンなんじゃなかろうか。
今作はオール韓国俳優に韓国ロケ。やっぱりこっちのほうが良いと思う。これまでの作品の中でもトップクラスに面白かった。
ただ、あちこちで「何も知らずに観たほうがいい」とか「予測不能な展開に驚愕」とか煽るもんだから「いったいどんなスゴイことが起こるんだ!」って気負いすぎたかも。映画鑑賞は外野に惑わされずサラッといきたいですね。
半地下、下町、山手、段差、階段、 と格差社会を自分レベルでもわかりやすく上下をうまく使った映像で説明してくれます。中でも印象的だったのは「匂い」を使った演出。こういうふうに使うのか!っとビックリするやら納得するやら。あの感覚はすごいわかる。自分もどちらかというと匂いにはガサツというか無頓着なほうなので、会社には念の為に消臭スプレーいくつか置いてますからw
もひとつ印象的だったのがソン・ガンホ演じるお父さんの「計画なんて立ててもその通りにならないから立てるだけ無駄」というセリフ。やれ目標を立てろだの、お金持ちが実践してる習慣だの、自己啓発本やセミナーが蔓延している昨今の風潮(アメリカや日本が顕著?)に強烈なカウンターを当ててきます。個人的にはがんばらなくてもつつましく楽しく暮らせる社会がいいんじゃない?って思うんだけど、あの家族は頑張っても頑張らなくてもひどい目に合うしかない諦め、みたいな言葉に聞こえた。つらい。
ラストの展開は人によって感じ方とか違ってくるんじゃないかなあ。安易に希望を見せないところは個人的に良かったと思ってるけど。やるせなさやそこに自分も踏み込んでいってるんじゃないかという恐怖を感じました。
コミカルなのに考えれば考えるほど後味悪いよこの映画。ポン・ジュノの映画はみんなそうか。『万引き家族』も。まだ観てないけどケン・ローチの新作とか連続で観たら立ち直れなくなるかも。
ところで桃アレルギーってほんとにあるの?
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ポン・ジュノ作品 私のベスト・ワン
有名どころ。
ハリウッド進出もの。
愛用している消臭スプレーはこれ。おすすめです(笑)
2019年に見た映画振り返り
1/28追記
リストに抜けてた映画がいくつかあったので追記。なんと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が抜けていたというwww
もうブログやめたと思われているかもしれないけど、3ヶ月ぶりにしれっと更新!
劇場で見た映画を毎年振り返ってたので、せめて1月中にこれだけはやっておこう。
ビデオとかネット配信で観た映画はいちいち覚えてないし記録もしてないので、あくまで劇場で見た映画のみ。
今年はだいぶ本数減っちゃったので(あえて減らしたんですが)、ベストとかワーストとか並べても意味ないので、ざっくり良かった映画をいくつかピックアップしてみます。もちろん順番は関係無し。
数えてみると29本32本ぽっちしか観てなかったよ。
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ミスター・ガラス
女王陛下のお気に入り
へレディタリー/継承
ファースト・マン
グリーンブック
運び屋
THE GUILTY ギルティ
スノー・ロワイヤル
ブラック・クランズマン
キャプテン・マーベル
バイス
アベンジャーズ エンドゲーム
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
アラジン
サッドヒルを掘り返せ
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
トイ・ストーリー4(字幕)(吹替)
主戦場
アルキメデスの大戦
工作 黒金星と呼ばれた男
ハッピー・デス・デイ
新聞記者
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ジョン・ウィック:パラベラム
ジョーカー
イエスタデイ
蜜蜂と遠雷
見えない目撃者
ターミネーター:ニュー・フェイト
ブライトバーン/恐怖の拡散者
ドクター・スリープ
スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
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そうかー、2019年は『ミスターガラス』が初っ端だったんだ。幸先悪いw
しかし、こうやって並べてみても「これが最高だった!」ってのが無いなあ。やっぱり感情がだいぶ枯れているのかもしれない。
割と最後まで集中して観られた、かつ、あとを引くような印象に残った映画だったな、と思ったのは・・・。
やっぱしこれは印象深いですね。へんてこな映画を見せられた感は一番かも。何かに狂ったおばあちゃんにお母さんに娘たち。そんな中、私は数少ない「お父さん」に感情移入した人ですw
グリーンブック
これは良かった!なんていうかこれくらいサラッとライトでハートウォーミングな映画って昔はいっぱいあったような気がするんだけど、最近は何か小難しい映画が多くて。差別問題とか扱っているけどそんなのあまり気にならないとこが好き。
ただ、私の尊敬するふかづめ先生が一刀両断してたので気持ちがぐらつきましたけど、がんばってもう一度褒めてみましたw
トイ・ストーリー4
やっぱりピクサーはレベルが高い!実はアニメ分野は少し苦手なんだけど、トイ・ストーリーだけはすべて許せるくらい1作目から大好き。こんな上質なシリーズはそうそう無いと思う。今回はファンを裏切ったとか酷評も多かったけど、お年寄りには今作の良さがちゃんとわかるのよ(笑)
工作 黒金星と呼ばれた男
無理やり泣かせに持っていくようなあざとさも感じたりしたんだけど、まあ良く出来てます。キム・ジョンイルのシーンは素晴らしかった。アカデミー賞を取った『女王陛下のお気に入り』に勝るとも劣らない北朝鮮の王宮シーンは必見w
見えない目撃者
これはダークホース的に面白かった。いや、いろいろ突っ込みたいところもたくさんあるし、目を覆うようなダサいシーンもあるんだけど、まるで韓国映画を観ているような面白さだった。と思ったら本当に韓国映画のリメイク?だったらしい。なるほど。
犯人のアジトに踏み込むまでは良かったのだけど、そこからのクライマックスがちょっとご都合主義というかそりゃないわと思った。でも少ない予算だったろうによくがんばった!って褒めてあげたい。
(追記)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
なんと一番楽しかった映画を忘れていたw(本格的にボケてきたかも)。
順番はつけないとか言ったけど、これが今年のナンバーワンでしたね。
個人的にはシャロン・テートにはあまりキュンと来なかったけど、ディカプーとブラピのモデルにもなったバート・レイノルズとハル・ニーダムのコンビはリアルタイム世代なので感慨深いものがありました。
seymourgw.hatenablog.com
あと『ハッピー・デス・デイ』とか『ドクター・スリープ』も悪くなかった。もちろん『アベンジャーズ エンドゲーム』にも圧倒されました。
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』は今年に入ってもう一回観てみたけど、いや悪くないと思う。よく作ってると思う。楽しいよ。
ただ、ディズニーやJJエイブラムスの姿勢が許せるかどうか、なんじゃないかなー。
ちなみにがっかり案件は『スノー・ロワイヤル』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』と『ブライトバーン/恐怖の拡散者』でした。
てことで、あけましておめでとうございます(一応旧正月だし)。
今年もよろしくおねがいします。
ジョン・ウィック:パラベラム/ジョーカー/エル・カミーノ/イエスタデイ
最近立て続けに観た4本。
どれもこれも面白かったといえば面白かったんだけど、微妙といえば微妙だった(笑)
ジョン・ウィック:パラベラム
んー、一体この世界観でどこまで引っ張ろうというのか。ジョン・ウィックはいったい何のために闘っているのか。そんなことはハナからどうでも良いのか。
うん、どうでもいいみたいでしたw
真面目にこの世界の背景とか辻褄とか動機とか考えたら負けです。一気に映画がつまらなくなります。考えるな!感じろ!で。
しかし。だがしかし。アクションシーンはもうふるふるのフルコース。このシリーズ、明らかに2作目から笑いを取りに行っているのだけど、今回はさらにさらにパワーアップ!よくこんな気持ちいい動きや技を考えつくよね。楽しくてずっと笑いっぱなしでした。本、ナイフ、斧、犬、馬、バイク・・・あとなんだっけ。アクションシーンはとにかく最高!
犬もいいけど今作はやっぱり馬!
ジョン・ウィック パラベラム : 作品情報 - 映画.com
ジョーカー
これまた何と言っていいやら悩んでしまう映画でした。こういうのちゃんと真面目に感想書くの苦手なので、さらっと流します。
世間で言うように『タクシー・ドライバー』であったり『キング・オブ・コメディ』であったり。それを現代の格差社会や差別問題に結びつけているので、なんだかヤバげなテーマとして観ちゃうと、どうしても鬱々とした気分になってくる。
『キング・オブ・コメディ』観ておくと楽しさ1.5倍くらいになるかも。
しかし、誰もが絶賛しているように、ホアキン・フェニックスの演技には目が釘付け。町山さん(というかチャップリン?)の言うように「映画はロングショットで撮ると喜劇になり、クローズアップで撮ると悲劇になる」というロジック通り、蟹江敬三を思わせるホアキン・フェニックスのどアップショット満載。目の動きとか体型とか動きとか色々ヤバい。
個人的にはバットマン(ウェイン家)に結び付けなくても良かったのに、という感想。バットマンの世界観を入れなくてもこの映画成り立つのでは?逆にバットマンを絡めてノイズになってない?虐待による人格形成なのか、社会への恨みなのか、ウェイン家への恨みなのか、それともデニーロが嫌いなだけなのかw、逆に散漫に感じてしまった。
ツイッターで@seicolinさんが「ホアキンのブリーフ!ブリーフ!」って騒いでいたけど、確かにあれが一番強烈だったかもですw。『ブレイキング・バッド』のホワイト先生のブリーフを完全に凌駕しましたね。
エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE
というわけで、ホワイト先生のブリーフは出てきませんが、完璧な形で終わった超名作ドラマ『ブレイキング・バッド』のその後を描いた映画。ネットフリックスで限定配信されたばかり。
しっかしTHE MOVIEってひどいタイトル。そもそもこれって映画なのか?タイトルも意味不明。エル・カミーノって劇中に出てくるピックアップトラックの名前らしいんだけど、最後まで見終わってもぜんぜんピンと来ないタイトルだった。
ハッキリ言ってこれは『ブレイキング・バッド』を全話完走して、『ベター・コール・ソウル』まで漁って、それでもまだ物足りない、という人のために作られたもので、これ単体で観てもなーんも面白くない。これ観てドラマも観たくなったーって絶対にならない。たぶん。すごく入口の狭い作品で、正直こういう作りにしたのはどうかと思った。
でもね・・・個人的には、そりゃあねえ。どうしてもニヤニヤしながら観ちゃいましたよ。今はもういないあのキャラもこのキャラも味わい深い形で登場させてくれる。まだ先生と生徒の面影が残るウォルターとジェシーの何気ない食事シーンとか、最後に出てくるジェシーの運命の分かれ目になったあの人ととか。オープニングのマイクおじさんや、ピートやバッジャー。特に泣けるのは「逃し屋」役をやっていたロバート・フォスターさん。なんとこの映画の配信日に亡くなってしまった。こんな渋い70年代顔のオッサン役が似合う役者はなかないないと思う。残念。合唱。
あ、でもひとりだけ「おめー!ちゃんと役作りしろよ!」って思ったのが、熟女好きサイコ野郎トッド役のジェシー・プレモンス。お前太り過ぎ!運転しながら歌っている顔といったらもう、ブサイク通り越してなんだか可愛いくなってるしw 思い出しただけでいらつくわー。
↓このシーンのこの顔ね。
ね、ほら、ドラマ観てない人にはここまで読んで何のことやらさっぱりでしょう。勝手にキャッキャ騒いでろって感じですよね。だからこの映画(映画?)無理して観ないほうが良いです。好きな人はどうせ観るだろうし。
ギリガンさん。もうTHE MOVIEはいいから『ベター・コール・ソウル』の続きを早く!
イエスタデイ
これから観ようと思っているビートルズファンの人は読まないほうがいいかも?(ネタバレ臭が漂ってます)
面白かった!不意打ち的に面白かった。と観終わった直後は思ってた。
けど、家に帰って冷静に考えると、だんだん「んー・・・んー・・・?あれ?面白かったのか?ホントに?」ってなってきて、ビートルズの楽曲と、リリー・ジェームズの可愛らしさにうっかり誤魔化されてないか?とだんだんモヤモヤしてきた。
魅力のない主人公と破壊的に可愛いリリー・ジェームズ
そしたら翌日、てらどんさんのブログにそのモヤモヤが全部解説されてたよ!ほぼ同じ感想です。ありがとう、てらどんさん。同じくこの映画を観てモヤってしまった方はぜひてらどんさん評を読んでみてください。
もしもこの世にビートルズが突然存在しない世界になったら?というどっかで聞いた設定(かわぐちかいじの漫画『僕はビートルズ』と同じですねw)予告編を見れば、一発でわかるし、ビートルズをある程度知っていたらまあそれなりに楽しめる映画です。
ビートルズは一番好きなバンドなので、それなりに細かい小ネタはもちろん知ってるし笑えたけど、コカ・コーラとハリーポッターは「?」だったなあ。あれはどういう意味?
自分はジョン・レノン信奉者なので、途中までは「なんだよー、ポールとジョージの曲ばっかり流しやがって。ダニー・ボイル素人か?」とか上から目線で観てたんですが、それこそ不意打ちのような衝撃シーンが・・・あれは、観たいような観たくなかったような。嬉しいような、文句つけたいような。
この映画は、ビートルズが好きな人ほど面白がれる反面、設定や扱いに「そうじゃないんだよ!」なんて感じてしまうという、非常に面倒くさい映画(だからマニアってダメなんだ、とも思うけどw)。
一緒に観ていた妻(ビートルズの曲はまあまあ知ってるけどマニアでもなんでも無い)は「フツーだったね。ま、楽しい映画」てなもんで、これくらいの人たち向けのデートムービーとも言えるかも。
いや、でも今どきもうビートルズで楽しめる世代なんて、40代以降?意外と広いようで狭いターゲットなのかも。あ、だからエド・シーラン出してるのかw ずるいなダニー・ボイル。
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ジョン・ウィックシリーズは予習、復習あまり必要ないかもw
ジョーカー観る前の予習にどうぞ。こっちのほうがずっと狂気だと思うけど。
トッド・フィリップス監督作ならこれ!最高に好きな奇跡の映画w
『ブレイキング・バッド』まだ見てない人はせめてシーズン1のトゥコ登場回まで見てほしい。
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ビートルズ(というかジョン・レノンだけど)題材の映画ならこれが好き。