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今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

さほどエロくはなかった『ジムノペディに乱れる』

http://img.eiga.k-img.com/images/movie/85510/photo/db2d93b616d74356.jpg?1480321895

 使い切れないほど余りまくっている有給休暇を久しぶりに取り、午前中ちょっとしたヤボ用を済ませ、ショッピングセンター屋上駐車場で昼メシ食べて、スゲー良い天気でポカポカ暖かくてちょっと30分くらいクルマの中で寝て、それでもまだ時間が余っているので映画を観に行くことにした。

シネコンをチェックしても観たい映画が無かったのでミニシアター系をチェックするとチャウ・シンチーの『人魚姫』やってる!
でも19時の回でまだまだ時間があるので、一番近い時間の『ジムノペディに乱れる』とまとめて2本観ようと決める(意味もなく長い前置き…w)

 

日活ロマンポルノのリブートプロジェクトというやつらしく、5人の今どきの売れっ子監督がそれぞれの思いで作品を撮るという企画もの。ネット記事でちょいちょい見かけてたし、ちょっと興味はあった。
この『ジムノペディに乱れる』は行定勲監督の作品。

映画.comによると、

1971~88年に製作され、一定のルール内で撮影するという特質を有した同レーベル。「10分に1回絡みのシーンを作る」「70~80分前後の上映時間」「全作品が同じ製作費」「撮影期間が1週間程度」という条件のもと、17年間に約1100作品が継続して公開された。  

「ロマンポルノ」リブート、28年ぶり新作の本編映像初披露! : 映画ニュース - 映画.com

とのこと。
自分は当時の日活ロマンポルノは(当然?)映画館で観たこと無いし、ビデオも含めて未体験。
この映画も確かに10分毎に濡れ場があったし、いかにも低予算で急いで撮ったような映画だったけど、コンセプトが理解できていれば「なるほど」という感じで楽しく観れると思う。

ところで「ジムノペディ」って何?って思う人も多いと思うけど、エリック・サティの名曲のタイトルのこと(自分は映画観るまでなんのこっちゃ?だった)
印象的なピアノのフレーズを聞けば、ほとんどの人は「ああ、あの曲か」ってわかると思う。

youtu.be

主人公の男は、昔は評価された作品を撮ったこともあるが今は冴えない映画監督(演じるのは板尾創路)。
映画が始まってすぐに登場するお隣さんの女性がとてもエロく「おお!ロマンポルノ!」って感じでいきなりワクワク感が高まる。次に昔の恋人だったらしい仕事仲間の人妻とホテルで濡れ場が始まる。
と、ここまでは良かったんだけど、そのあと映画が進むにつれ、どんどん女優さんが若くなって、エロさがトーンダウンしていく(オッサンなので若い子とかに色気とか感じないというのもあるけどw)
いや、女優さんのせいではなくポルノというよりどんどんコメディタッチが強くなっていく。ポスターや予告編見て、なんとなく気取った映画なのかなと思ってたけど、結構笑えるシーンがいっぱい用意されている。
そしてだんだんと主人公のバックストーリーが見えてきて、物語にも引き込まれていく。

最後はこれまでの主人公のセリフや行動が回収され、ポルノだけではないロマンス映画にちゃんとなってて「なるほどなー」って感心したけど、あのラストカットは無いかなーって思った。きっとわざとなんだろうけど、あまりに古臭い感じがして思わず苦笑いしたw。

ところで、板尾創路さんは声がすごく良いね。結構聞き惚れちゃった。
あと、途中、主人公の教え子らしきチャラい男が出てくるんだけど、こいつがまたイラッとするけど面白いw。

一番笑ったのは、ある男女の濡れ場シーンで大工道具(映画撮影所だからセット用の道具か)を使ってプレイするところ。
あの道具って今でも使われているのかな?たぶんあれが何だか知らない人もたくさんいると思う(観てない人には何の事やらでごめんなさい)

冒頭に書いたように、思いつきであんまり期待しないで観たので、これはこれでとても楽しめる映画だった。このプロジェクト企画が面白いと感じるならオススメかも。

www.nikkatsu-romanporno.com

白石和彌監督の『牝猫たち』もちょっと観てみたい。

 

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そして、本当はメインで観たかったチャウ・シンチーの『人魚姫』。
なんと開始時間を見間違えてて、チケット買おうとしたらすでに始まってたので観るの諦めました。なんというオチ(笑)