今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

観た映画:ネオン・デーモン

たまたまラ・ラ・ランドの次に観たのは同じロサンゼルス舞台もの。

「あれ?ここってラ・ラ・ランドと同じロケ地?」と思うような既視感があったりして面白かった。

しかし、ロサンゼルス舞台にスターを夢見た女性が主人公って共通点があるのに、こんなにも違う映画が出来上がるものなのか(笑)


エル・ファニング 映画 『ネオン・デーモン』 予告編

 ニコラス・ウィンディング・レフン監督といえば『ドライヴ』が最高でした(というかそれしか観たことないんだけど)

あの強烈な内容に心を持っていかれたので期待して観に行ったんだけど、これがまたさっぱり理解できない難解な映画でした。
でも、決して眠くなるようなつまんない映画ではなく、逆に全編最後まで気の抜けない緊張感に溢れてました。

 

まず、オープニングがもう最高。
なんだかよくわかんないんだけど、音楽と映像がとにかくカッコイイ。そして不気味というか不吉な感じにずっとつきまとわれる。
すでにこの時点でこの映画のすべてが凝縮されているような、そんな感じ。
映像も音楽もとにかくエッジが効いているというか(でもなんとなくダサいというか古臭いというかそんな感じがしないでもない)。
全編そんな感じでドキドキしつつもなんかわけわかんないので「そんな感じ」としか言えないw

ただやたらシンメトリックな画面といい、スタンリー・キューブリックは意識しているのかなーとは思った。

 

エル・ファニングは確かにまあ素の美しさみたいなのはあると思うので、この役柄はピッタリ。田舎娘がだんだん怖いところに足を踏み入れていく感じが超怖い。
他のモデルの人たちも作り物感や不気味な退廃感があって怖い。業界人みんな何考えているのかわかんなくて何だか怖い。

そんな中、我らがキアヌ・リーブスは粗野で傲慢なやつなんだけど、逆にホッと安心できる存在なのが面白いw

 

あと、映画に内容に全然関係ないけど、エル・ファニングのボーイフレンドがデートに乗り付けるクルマがなんとポンティアック・ファイアーバード(トランザム)!

前作『ドライブ』の元ネタ映画『ザ・ドライバー』にも使われていたので、監督も意図的なのかな?

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ライアン・オニールがカッコイイです。この映画は公開当時大コーフンして観に行きました。

ただ自分的にファイアーバードといえば、バート・レイノルズの『トランザム7000』のほうなんだけどねw 

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ネオン・デーモン、地元の映画館ではたった1館しか公開してなくて、しかも2週間くらいであっという間に終了してしまった映画でしたが、大きな画面と大音量で観てこそのような気がするので、まだ上映してるかわかりませんが、興味ある方はぜひ映画館で。
ただし、わけわかんないですがw

 

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レフン監督の前作。最高です。

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 元ネタはこっち。