観た映画:哭声/コクソン
ずいぶん前に観たんだけど、うまく感想書けなくてほったらかしにしてしまった;
『アシュラ』に続き地元でもめでたく公開されることになったので、なぜか韓国映画だとついてくる妻と一緒に。
アシュラと同じく超面白い映画なのは間違いない! のですが、この映画は二転三転ジェットコースターのように展開が変わる上に、「え?結局どういうこと?」ってとこがあるので、結論としては「面白かったけどモヤモヤする〜」という感想でした。
ネタバレしちゃうと面白さはかなり半減しちゃう映画なのでその辺はあまり書かないようにしようと思うけど、気になる方は読まないほうが良いかもです。
よくわかんないけど韓国映画も有名で達者な俳優は限られてくるのか、『アシュラ』でも強烈な印象を残していたクァク・ドウォンさん(やっぱ舌噛みそうw)とファン・ジョンミンさんが出ています。まあ、それにしても二人ともほんと芸達者。
クァク・ドウォンさんの娘役の女の子もその辺にいそうなフツーの顔なんだけど、お父さんとのやりとりがすっごく可愛くて、でも最後のほうは凄まじい演技でビックリさせられる。というか子持ちとしては見てるのつらい…。
そして日本から来た謎の男として登場する國村隼さん。日本だとヤクザの親分とか警察の上層部とかそんな役が多い國村さんですが、これがまた何とも奇妙な役で登場します。日本人としては正直複雑な気持ちになりますw
あらすじをすごく簡単に書くと、韓国のド田舎の村で起こる奇妙な事件に関わる駐在さん(クァク・ドウォン)が徐々に事件に巻き込まれていきます。その事件に関わる不審者が日本から来た謎の男(國村隼) 。さてこの男の正体は?ってお話です。
映画.comの特集ページにもあるのですが、韓国映画お得意の殺人犯罪ものかと思いきやコメディ要素もあって前半は結構笑えるし、と思ったら急にゾンビ映画になったりエクソシストになったり、とにかく観客の予想をわざと外すかのように色んな映画を彷彿させる要素が次から次へと展開されます。
哭声 コクソン 特集: これまでの“映画体験”も“知識”も役に立たない《究極のスリラー》“言語化”すらできないこの《壮絶なる衝撃》をあなたは完全に理解できるか? - 映画.com
2時間半もある長い映画なんだけど、上記のように展開が目まぐるしく変わるので全然飽きないどころか、後半は謎も含めて頭の中がグルグル超高速回転しっぱなし。
この辺はナ・ホンジン監督の前作『チェイサー』や『哀しき獣』にも通じる特徴かもしれません。それにしてもナ・ホンジン監督ってまだ長編映画3本しか撮ってないんだ…いずれもかなり面白い映画だしスゴイ監督なのは間違いないですね。
前2作と比較すると、あきらかに観客を混乱させる作りにしているのがわかるんだけど、まあ見た人はほぼモヤモヤしちゃうんじゃないでしょうか。
そんな人は町山智浩さんの解説を聞けば、まあとりあえずそのモヤモヤは解消されると思うので、200円払ってどうぞスッキリしてください(笑)。
ボクはスッキリしましたw
-----
ナ・ホンジン監督のデビュー作?
ショッキングな内容ですがもんのスゴく面白い。
こちらもかなり面白いんですが、どんな映画?って聞かれてもすんなり答えられないw