今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

2018年3月に劇場で観たその他の映画

会社勤めだと3月は期末で色々忙しいですよね。
それでも映画を観る時間は無理して作るけど、ブログに感想書く時間(気力ともいう)はなかなか取れないんですよね。

といういいわけを冒頭に、3月に観た映画の感想をまとめてみました(疲れた)。

ーーーーー

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ

www.youtube.com

元は小説。1971年にクリント・イーストウッド主演、ドン・シーゲル監督で映画化。今作はソフィア・コッポラ監督によるリメイク、とのこと。

ソフィア・コッポラ監督の出世作、「ロスト・イン・トランスレーション」は正直さっぱり良くわからなかったので恐る恐る観たけど、アレに比べると全然わかりやすい映画だった。のですが、面白さはあんまり感じなかったなあ…。わざわざリメイクするほどか?ソフィア・コッポラ監督は相性悪いのかも。

レディ・ガイ

www.youtube.com

これは予告編詐欺でしたねw
監督は70〜80年代の男臭い映画の巨匠、ウォルター・ヒル
主演は世界一銃を構えた姿がキマってるミッシェル・ロドリゲス!
とくれば期待しないほうがオカシイ(いや、お前がオカシイとか言わないで)
マチェーテみたいなバカっぽいアクション映画かなーと思ってたんだけど、さにあらず。結構渋い映画。
皆さん期待はずれだったのかレビューも軒並み低評価な感じですが、でも妙な味があってこれはこれで味わい深い映画でした。
でもねえ…やっぱりねぇ…いくらヒゲつけてもねぇ…ミッシェル・ロドリゲスは男に見えないんすよね…。

 

ダウンサイズ

www.youtube.com

これもある意味予告編詐欺?どう見ても小さい人間と大きな人間のギャップコメディにしか思えないけど、さにあらず。
周りを見ると楽しいコメディを期待したであろうカップルが多かったんですよねぇ…。
アレクサンダー・ペイン監督の前作「ネブラスカ」を観てた人なら回避できたかもしれないw

もちろん全編コメディチックには作られているんですが、シニカルな笑いなんですよね。

後半はガラリと別の映画になってしまいますが、テーマが結構深い良作だと思います。ただ、いかんせん尺が長い…。後ろの席のお兄さんは後半モゾモゾと落ち着きがなくなり、ため息なんぞついてましたw

でも劇中で「死を意識して生きてみることね」というセリフにはガツンとやられました。

ロング, ロングバケーション

www.youtube.comこの映画、ハートフルムービーな雰囲気を漂わせてますが、さにあらず。結構エグい内容です。映画の出来とかどうとか言う前に色々辛かったです。
半世紀も生きてると、この手の内容は身につまされる事が多くて楽しめないですw

とは言えヘレン・ミレンドナルド・サザーランドはさすがな演技ですよ。老いることの残酷さを見事に演じてます。
アメリカの美しい景色とキャンピングカーでの旅に見とれ、憧れる映画でした。

でも監督と製作国はイタリアってどういうこと?w

嘘八百

www.youtube.com

ごめんなさい…。武正晴監督の『百円の恋』は最高に泣けた好きな映画なのですが、今作はまったく自分的にダメでした。
人生に挫折した人たちの復活、というテーマは百円の恋と同じなんですけどもね。これはコメディ色が中途半端に強くて自分の肌にまったく合いませんでした。
とにかく娘と息子のエピソードはほぼ要らない気がしました…。

 

トゥームレイダー ファースト・ミッション

www.youtube.com

予告ではなんかショボそうだなあと思ってたんだけど、思ってよりずっと良かった。
映画だとアンジェリーナ・ジョリー版がありましたが、リメイクではなくリブート。
あのララ・クロフトが出来上がるまで、というさらに時代を遡った設定なので、まだ弱っちいララ・クロフトというのも新鮮でした。
突っ込みたいところはいっぱいありますが、変に小賢しいテーマとか入れずにストレートにアクションを楽しませてくれたところが好感。

主役のアリシア・ヴィキャンデルさんは、アンジーのような強い個性は感じませんでしたが、ゴツカワイイとでも言いますかw存在感ありました。

ニック・フロストににんまり。

 

ちはやふる 結び

www.youtube.com

シリーズずっと評判良いので気になって観に行ったのですが、確かに良かった!
上の句も下の句も観てないけど、数年前に夢中になってた妻と娘に便乗してアニメ版を最後まで見てたので、内容は全然オッケーだった。
ただ、やっぱり若い人に混じってキャッキャと楽しめるトシではないのでw 少し冷めた目で観てたけど、思ったよりウェットさも内輪っぽい雰囲気も最小限な感じで、とても良くできた映画だなと思いました。
上の句と下の句もレンタルして観ようかな。
 

トレインミッション

www.youtube.com

これは予告編詐欺じゃなかった!w
リーアム・ニーソンヴェラ・ファーミガのツーショットだけでもう期待値MAXですよ。で、期待通りの面白さですよ。お約束だろうが、穴のある設定だろうが、期待通りの楽しさをキッチリ提供してくれるのはホント素晴らしい。

特に意識してたわけじゃないけど、ジャウム・コレット=セラ監督の映画は傑作「エスター」以降、気がついたら全部観てた。
監督は、リーアム・ニーソンの困った顔を撮らせたら今のところ世界一かもw


ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

www.youtube.com

もうこれは文句無しの傑作でしょう。
スピルバーグ監督の「ブリッジ・オブ・スパイ」を観た時の感じに近い感覚でした。何というか、名人芸を見せられて呆気にとられてしまう感覚というか。
日本でも今大変な政治不信の真っ只中、全マスコミは従業員にこの映画を見せるべき。最後のほうのセリフにはホント痺れさせられる。

鑑賞前はメリル・ストリープトム・ハンクスってだけで、ちょっとうんざりなイメージもあったんだけど、映画の力なのか、ふたりともすごく良かった。

あと、余談ですがブレイキング・バッド好きには、ボブ・オデンカークやジェシー・プレモンスが出ててにんまり(そう言えばトレインミッションには、スタローン似のジョナサン・バンクス爺さんがチョイ役で出てましたね)。
 

ヴァレリアン 千の惑星の救世主

www.youtube.com

ごめんなさい。正直まったくのれませんでした…。
フィフス・エレメント」はかなり好きな映画だし淡い期待もあったんだけど、いかんせん当たりハズレの多い監督なので、それでもハードル低めに観たのですが…。
監督の中二病的な頭の中全開な映画なので、その世界観に同調できれば傑作なのかもですが、自分は完全に置いてかれました。
映画好きな方々が絶賛しているので自分は相当ズレてるのか、映画功夫が相当足りないのか、日々不安が大きくなりつつありますw