今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

2018年9月に劇場で観た映画

そこそこ観ているのですが、個々にブログに感想を書くエネルギーがナッシング。更新頻度高くブログ書いてる方々は本当にすごいなと思います。

カメラを止めるな!

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やっと地元でも公開されたけど、本当なら話題沸騰直前の6月末に新宿で観られたはずなんだよなぁ〜。これだけ時間があいてしまうと、どうしても少し覚めて観ちゃいました。

でもトコトンよく考えられてて確かに面白かった!

モノ作りに関わる熱さや姿勢は、園子温監督の『地獄でなぜ悪い』を思い出したし、撮影現場体験映画としてもすごく面白かった。映画スキでも実際の現場なんてあんま知らないもんね。

そういえば、最初のエンドロールで席を立った女性がいたんだけど、本気で終わったと思ったのか、それともつまらなすぎて腹が立ったのか、もしかしたら2回目の鑑賞でそこだけどうしてももう一回見たかったとか…他人事ながら映画観終わったあともずっと気になってしまった(笑)。

アントマン&ワスプ

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1作目はとても好きだったので期待してたんだけど、今作は乗れなかったなー。主人公も敵も見せ方があっさりしててちょっと退屈だった。

ヒーローとは到底言い難い犯罪者のオッサンが主人公、という設定が楽しかったんだけど、今回の主人公はちょっとお行儀が良すぎたかも。

しかし!マイケル・ペーニャがこの映画を見事に救ってくれました。自白剤のくだりも笑ったけど、まさかの「ワザー(What's Up?)」ネタ*1 が仕込まれて笑ったw 僕が求めていたアントマンはこういうの!ポール・ラッドは本来はボンクラキャラだと思うので、もっと活かして欲しかったなー。

でも、ミッシェル・ファイファーが乗り移った時のポール・ラッドの演技は、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』のジャック・ブラック(実は女子高生)に引けを取らないくらい良かった。

まあ、結構楽しめましたよ(どっちだよ)。

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

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アメリカ版『万引き家族』。こういうテーマの映画が同時期に作られるのは世相を暗示してるのか、色々考えさせられますね。

それにしても画面が美しい。強い日差しとカラフルな街の色使い。描いている内容と対象的なのが面白いし闇がより印象に残る感じ。

日本じゃどうしても暗くてジメッとした絵になっちゃいますよね(万引き家族は意外にも印象はカラッとしてたけど)。沖縄ロケなら同じような絵が作れたかもしれない。

主役の女の子が秀逸。あちらはすごい子役が豊富すぎる。あとウィレム・デフォーは今月のベスト・オブ・ナイスガイ!

インクレディブル・ファミリー

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いやはや、ブラッド・バード監督、というかピクサー恐るべし。もう一分の隙もないくらい良く出来すぎてて、なんというか逆に息が詰まるw

Wikipediaによるとキャッチコピーは「家事!育児!世界の危機!」だそうで、家族の営みと世界平和は決して別世界ではなく地続きなのだ。ほんとよく出来ている。

そろそろピクサーは一度体制とかぶっ壊さないと新しい芽は出てこないんじゃなかろうかと心配になる…と思いきや、同時上映(最初のショートムービー)の『BAO』*2 がこれまた新しい風っぽくて恐れ入る。

SUNNY 強い気持ち・強い愛

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観ようかどうか結構悩んだけど結局観に行った。何しろオリジナルの『サニー 永遠の仲間たち』が最高すぎるので、どうやっても文句タラタラになりそうで。

でも大根監督、結構がんばってました。コギャル時代の設定に置き換えるなんてよく考えられてるし、最初は大根監督やるじゃん!なんて思ったけど、家に帰ってオリジナルを見直してみたら、やっぱり日本版はどうしても世界が狭まっただけに思えて、結局マーケティングの発想で作られた映画だなーと思っちゃった。

色々言いたいとこあるけど、主人公の現在の描き方がちょっとズレてた気がした。単なるノスタルジーじゃなく、昔はあんだけ夢を持ってたのに今は自分を見失っている、という対比がミソだと思うんだけど、そこが弱くなってた気がする。

篠原涼子はもともと天然っぽく見えて、あんまり自分を押し殺してる人に見えなかったんですよね〜。

オリジナルは細かい演出を積み重ねてきちんとそこを描いていたから、時代は違えども誰でも共感できると思うんですよね。

そして昔の自分を今の自分が同じフレーム内で慰めるシーンが大きなポイントだと思うんだけど、日本版には無かったのがあれ?って思った。最後のキャスト全員の大団円なんていらん。

あと大根監督の女優の撮りかたで、大層スケベだというのがよくわかりましたw 冒頭のシーンで主人公の足見せちゃダメでしょ。家族のためにきちっとした主婦をやってるという設定なんだから。

ただオリジナルより良かった点もあって、探偵(リリー・フランキー)の使い方と、『ラ・ラ・ランド』をパクったシーンはどっちもすごく良かった。さすが大根監督!(どっちだよ)。

ああ…さらっと流すつもりが結局いっぱい書いちゃった。

ザ・プレデター

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これは賛否分かれるだろうなあと思ったら案の定、Twitterあたりでは両極端に分かれてました。でも無理もないと思うw

シェーン・ブラック監督が手がけた脚本で大ヒットした『リーサル・ウェポン』。あのノリでバンバン人を平気で殺していくのでビックリした(R指定で察しろということかw)。

否定派はプレデターの描き方に不満を持ってる意見が多かったようですが、自分は特にプレデターに思い入れとか無いので、ニュートラルに観れたかも。

逆に絶賛系の人たちは、ジョニー・トーの『エグザイル/絆』みたいなとこにグッと来たみたい。確かにそこは面白かった(結構笑える映画でした)。

自分はどっちかというとシェーン・ブラック監督のいつもの細切れ感というか、そっちのほうが気になった。

上手く言えないけど、前半は細切れにいろんな情報をどんどん矢継ぎ早に詰め込んで、なんだろこれは?ってなるんだけど、後半に細切れにしたピースがうまくはめ込まれて、最後一気に盛り上げる、みたいな。

キスキス,バンバン』や『ナイスガイズ!』のような題材にはバッチリ合ってると思うんだけど、今作はちょっと相性悪い気がした。『アイアンマン3』も同じようになんかしっくりこなかったし。上手く言えないけど。

そういえばこの映画、最終的にアイアンマンになりますねw

 

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番外

MEG ザ・モンスター

体調悪いってのもあったんだけど、途中から思いっきり寝てしまった。それも一番の見せ場のとこで。なのでこの映画は観た映画としてカウントしませんが、でも寝たことはあまり後悔もしてませんw。

 

それにしても目が覚めたときのあのなんとも言えない脱力感。何度味わっても嫌なもんですね。

これまで映画館で寝てしまった思い出ナンバーワンは『地獄の黙示録』です。

当時まだ高校生で、内容も思ったのと違ってイマイチ理解できなくて、さらに古い映画館で場内が蒸し暑かったってのも手伝っていつの間にかウトウトと…。

で、寝汗書きながらウーン…と不快感で目が覚めたら、眼の前のスクリーンにあの有名なシーンがどーんと!これ以上無いタイミングで!

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どーん!

これは夢なのか?現実なのか?暗い館内で一瞬混乱して焦った高校生がひとりw

地獄の黙示録』は色んな意味でトラウマ映画です。

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おまけ
「ワザー」の元ネタCM

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美味しそうな『BAO』。おばちゃんがカワイイ〜。

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*1:アメリカでブームになったバドワイザーのゆるいCMが元ネタ

*2:https://www.disney.co.jp/movie/incredible-family/bao.html