『おとなの恋は、まわり道』/『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
まだらボケ進行中のとんぬらです。
うっかり忘れないうちに観た映画の感想書いておきたいと思いますが、それほど熱っぽく語りたい映画では無かったので二本立て。さらりと感じた印象だけ。
おとなの恋は、まわり道
キアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーのポスターを劇場で見つけて、「あ、これは次に観にいこう」と即決。どっちも好きな俳優だし。
普段は『ジョン・ウィック』とか『ストレンジャー・シングス』サイコーとか言ってるような人なので、恋愛映画はあんまり観ません。
なので、本作も恋愛映画(ラブコメ)として良い出来なのか正直よくわかりませんが、少なくとも若いカップルが「素敵な映画だったね」と観終わってからカフェでお茶しながらイチャイチャするための映画ではないことだけは確かです。
もしあなたが『ブリジット・ジョーンズの日記』や『50回目のファーストキス(洋画のほう)』のようなラブコメを期待している20〜30代くらいの人ならたぶんガッカリすること請け合いです。
ウィノナ・ライダーはもうくたびれたお母さん役とかやってるし、今作でもだいぶヨレヨレw。しかも付き合ってた元彼氏の結婚式に招待されてノコノコ出席する、ネガティブなことばっかり言ってる役。
方やキアヌ・リーブスは、偏屈を通り越した、いわゆるコミュ障というか人間嫌いというか、いやもっと酷いPTSDのような心の傷を持った人という設定。しかも痰を吐く時の「カーッ、ペッ!」の「カーッ」が癖というとんでもない役。
さらにこの映画が厳しいのは会話劇というところ。ほぼ全編ずーーーーーーっと二人の会話のみ。それも最初から最後までずっといがみ合い、他人や世間の文句を言い合い、酷い身の上話を延々繰り返す。
主役の二人以外の登場人物はセリフも無いし、顔すらもよく見せず、二人が他の人に絡むこともほとんど無し。
カメラも二人を並べて正面から撮っているショットばかり。たまに風景も映したりするけど、綺麗でも何でもない本当につまんない絵面で退屈この上ない(個人的感想ということでw)。まるで舞台劇のよう。
極めつけは、もう見るに堪えないくらいムードもへったくれも無い突然のセックスシーンw
そんなラブコメ誰が観て喜ぶの?と思うんですが、でも、二人の会話をずっと聞いていると既視感が…まるで妻との会話のようなw
そう、長年連れ添った夫婦のように二人は気のおける物同士なんです。
主人公たちと同じくある程度歳を重ねた、非モテ非リア充の人たち向け映画なんでしょうね。意地悪が過ぎるくらい酷い扱いなんですが、でも最後の最後、二人の表情が一瞬すごく輝くと言うかキレイなショットがあって、そこだけ「あ、映画っぽい」と思いました。
これ、低予算で3週間くらいで撮影終了したんじゃないかとか、舞台劇でいいんじゃないの?とか色々文句たらたらで観てたのですが、観終わってからなぜか少しだけ心に残ってしまうという変な映画でした。
たぶんキアヌとウィノナだからこそ成り立つ映画でもあるんじゃないかなあとも思いました。
オススメはしませんw
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
ハリー・ポッターシリーズは最初の2作だけしか観たことがなく、ファンタスティック・ビーストも前作は観てないし原作も当然ながら読んでません。
そんな人がいきなり今作を観るとどうなるのか、という感想です。ハリポタやファンタビ好きな人には、いっさい読む価値ありませんので以下すっ飛ばして下さい(もしかしたら怒るかもしれませんのでw)。
正直、退屈な映画でした(ごめんなさい)。
やっぱりキャラクターの背景や、どういうつながりがあるのか知らないと、相当厳しいのではと感じました。
もちろん、キャラの立ち位置とか関係性は何となくはわかるんです。だからストーリーも全くわからずってわけでも無かったのですが、なんて言えばいいのだろう。映像として面白くなかったです。
ファンタジックでワクワクするような映像が観られれば、正直ストーリーはよくわからなくてもいいかな、と思っていたのに、その肝心な映像がつまんなかったという…。
1920年代の渋いヨーロッパの街並み、落ち着いた色調、センスの良い衣装。豪華なキャスト。ここまでは言うこと無いのですが、派手なアクションシーンは暗くて何が起きているのかよくわからず、カメラワークもなんか気持ち良くないというかイライラするし、サスペンス要素もなくドキドキもしないという。何より肝心の「魔法」がつまんないというかなんというか。
前作は評判良かったみたいなので、機会があればそちらを観てみようかと思います。
登場する俳優は豪華で魅力的でした。皆カッコいいしキレイだし、絵になってました。
ーーーーー
キアヌとウィノナはこれまで3回も共演しているそうです。
まずはこれを先に観とけって話ですよね。