今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

ジョン・ウィック:パラベラム/ジョーカー/エル・カミーノ/イエスタデイ

最近立て続けに観た4本。
どれもこれも面白かったといえば面白かったんだけど、微妙といえば微妙だった(笑)


ジョン・ウィック:パラベラム

んー、一体この世界観でどこまで引っ張ろうというのか。ジョン・ウィックはいったい何のために闘っているのか。そんなことはハナからどうでも良いのか。

うん、どうでもいいみたいでしたw

真面目にこの世界の背景とか辻褄とか動機とか考えたら負けです。一気に映画がつまらなくなります。考えるな!感じろ!で。

しかし。だがしかし。アクションシーンはもうふるふるのフルコース。このシリーズ、明らかに2作目から笑いを取りに行っているのだけど、今回はさらにさらにパワーアップ!よくこんな気持ちいい動きや技を考えつくよね。楽しくてずっと笑いっぱなしでした。本、ナイフ、斧、犬、馬、バイク・・・あとなんだっけ。アクションシーンはとにかく最高!

犬もいいけど今作はやっぱり馬!

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ジョン・ウィック パラベラム : 作品情報 - 映画.com


ジョーカー

これまた何と言っていいやら悩んでしまう映画でした。こういうのちゃんと真面目に感想書くの苦手なので、さらっと流します。

世間で言うように『タクシー・ドライバー』であったり『キング・オブ・コメディ』であったり。それを現代の格差社会や差別問題に結びつけているので、なんだかヤバげなテーマとして観ちゃうと、どうしても鬱々とした気分になってくる。

『キング・オブ・コメディ』観ておくと楽しさ1.5倍くらいになるかも。

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ジョーカー : 作品情報 - 映画.com

 

しかし、誰もが絶賛しているように、ホアキン・フェニックスの演技には目が釘付け。町山さん(というかチャップリン?)の言うように「映画はロングショットで撮ると喜劇になり、クローズアップで撮ると悲劇になる」というロジック通り、蟹江敬三を思わせるホアキン・フェニックスのどアップショット満載。目の動きとか体型とか動きとか色々ヤバい。

個人的にはバットマン(ウェイン家)に結び付けなくても良かったのに、という感想。バットマンの世界観を入れなくてもこの映画成り立つのでは?逆にバットマンを絡めてノイズになってない?虐待による人格形成なのか、社会への恨みなのか、ウェイン家への恨みなのか、それともデニーロが嫌いなだけなのかw、逆に散漫に感じてしまった。

ツイッター@seicolinさんが「ホアキンのブリーフ!ブリーフ!」って騒いでいたけど、確かにあれが一番強烈だったかもですw。『ブレイキング・バッド』のホワイト先生のブリーフを完全に凌駕しましたね。

 

エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE

というわけで、ホワイト先生のブリーフは出てきませんが、完璧な形で終わった超名作ドラマ『ブレイキング・バッド』のその後を描いた映画。ネットフリックスで限定配信されたばかり。

しっかしTHE MOVIEってひどいタイトル。そもそもこれって映画なのか?タイトルも意味不明。エル・カミーノって劇中に出てくるピックアップトラックの名前らしいんだけど、最後まで見終わってもぜんぜんピンと来ないタイトルだった。

ハッキリ言ってこれは『ブレイキング・バッド』を全話完走して、『ベター・コール・ソウル』まで漁って、それでもまだ物足りない、という人のために作られたもので、これ単体で観てもなーんも面白くない。これ観てドラマも観たくなったーって絶対にならない。たぶん。すごく入口の狭い作品で、正直こういう作りにしたのはどうかと思った。

でもね・・・個人的には、そりゃあねえ。どうしてもニヤニヤしながら観ちゃいましたよ。今はもういないあのキャラもこのキャラも味わい深い形で登場させてくれる。まだ先生と生徒の面影が残るウォルターとジェシーの何気ない食事シーンとか、最後に出てくるジェシーの運命の分かれ目になったあの人ととか。オープニングのマイクおじさんや、ピートやバッジャー。特に泣けるのは「逃し屋」役をやっていたロバート・フォスターさん。なんとこの映画の配信日に亡くなってしまった。こんな渋い70年代顔のオッサン役が似合う役者はなかないないと思う。残念。合唱。

あ、でもひとりだけ「おめー!ちゃんと役作りしろよ!」って思ったのが、熟女好きサイコ野郎トッド役のジェシー・プレモンス。お前太り過ぎ!運転しながら歌っている顔といったらもう、ブサイク通り越してなんだか可愛いくなってるしw 思い出しただけでいらつくわー。
↓このシーンのこの顔ね

youtu.be

ね、ほら、ドラマ観てない人にはここまで読んで何のことやらさっぱりでしょう。勝手にキャッキャ騒いでろって感じですよね。だからこの映画(映画?)無理して観ないほうが良いです。好きな人はどうせ観るだろうし。

ギリガンさん。もうTHE MOVIEはいいから『ベター・コール・ソウル』の続きを早く!

 

エスタデイ

これから観ようと思っているビートルズファンの人は読まないほうがいいかも?(ネタバレ臭が漂ってます


面白かった!不意打ち的に面白かった。と観終わった直後は思ってた。

けど、家に帰って冷静に考えると、だんだん「んー・・・んー・・・?あれ?面白かったのか?ホントに?」ってなってきて、ビートルズの楽曲と、リリー・ジェームズの可愛らしさにうっかり誤魔化されてないか?とだんだんモヤモヤしてきた。

魅力のない主人公と破壊的に可愛いリリー・ジェームズ

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イエスタデイ : 作品情報 - 映画.com

そしたら翌日、てらどんさんのブログにそのモヤモヤが全部解説されてたよ!ほぼ同じ感想です。ありがとう、てらどんさん。同じくこの映画を観てモヤってしまった方はぜひてらどんさん評を読んでみてください。

www.teraniht.xyz

 

もしもこの世にビートルズが突然存在しない世界になったら?というどっかで聞いた設定(かわぐちかいじの漫画『僕はビートルズ』と同じですねw)予告編を見れば、一発でわかるし、ビートルズをある程度知っていたらまあそれなりに楽しめる映画です。


ビートルズは一番好きなバンドなので、それなりに細かい小ネタはもちろん知ってるし笑えたけど、コカ・コーラハリーポッターは「?」だったなあ。あれはどういう意味?

自分はジョン・レノン信奉者なので、途中までは「なんだよー、ポールとジョージの曲ばっかり流しやがって。ダニー・ボイル素人か?」とか上から目線で観てたんですが、それこそ不意打ちのような衝撃シーンが・・・あれは、観たいような観たくなかったような。嬉しいような、文句つけたいような。

この映画は、ビートルズが好きな人ほど面白がれる反面、設定や扱いに「そうじゃないんだよ!」なんて感じてしまうという、非常に面倒くさい映画(だからマニアってダメなんだ、とも思うけどw)。
一緒に観ていた妻(ビートルズの曲はまあまあ知ってるけどマニアでもなんでも無い)は「フツーだったね。ま、楽しい映画」てなもんで、これくらいの人たち向けのデートムービーとも言えるかも。

いや、でも今どきもうビートルズで楽しめる世代なんて、40代以降?意外と広いようで狭いターゲットなのかも。あ、だからエド・シーラン出してるのかw ずるいなダニー・ボイル

 

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ジョン・ウィックシリーズは予習、復習あまり必要ないかもw

 

 ジョーカー観る前の予習にどうぞ。こっちのほうがずっと狂気だと思うけど。

トッド・フィリップス監督作ならこれ!最高に好きな奇跡の映画w

 

ブレイキング・バッド』まだ見てない人はせめてシーズン1のトゥコ登場回まで見てほしい。

 

 ビートルズ(というかジョン・レノンだけど)題材の映画ならこれが好き。