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今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

見た映画:『クリーピー 偽りの隣人』

映画 邦画

見終わったあとの感想。
なんだかわからない事が多くてモヤモヤしたままスッキリしない…。
あと、うかつに引っ越しなんて出来ないな…(『残穢』というホラー映画(小説)があったけど、あれもちょっとだけ連想してしまった。竹内結子も出てたし)

タイトルのクリーピーってなんだろうと思って調べると、こんな意味でした。

ejje.weblio.jp

確かにその意味の通りの映画なんだけど、語感的にクリスピーとかクリーミーとか、なんだかカワイイ印象があって(笑) なんでこんな変なタイトル付けたんだろうと単純に不思議に思った。偽りの隣人ってサブタイトルが無いとほんとよくわからないかも。
(小説のタイトルを変更できないからサブタイトルでなんとかした、という事なのかもしれません)

 それは良いとして、あらすじはこんな感じ。

日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説「クリーピー」を実写映画化したサスペンススリラー。

元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける。

クリーピー 偽りの隣人 : 作品情報 - 映画.com

 

黒沢清監督の作品は、WOWOWドラマの『贖罪』(小泉今日子主演)だけ見たことがあって、あれも確かこんな感じのモヤモヤしたスッキリしないドラマだった気がする。そういえば香川照之も出てたね。

たぶんこの映画を見た人は、あれは一体何なの?なぜああいう行動を取ったの?家の位置関係は何なの…などなどたくさんの「?」で頭がいっぱいで、なんかモヤモヤした人が多いと思う。きっと意図的にやっているんだと思うけど、でもやっぱりモヤモヤしちゃうよね…。

ストーリーの大筋はそれほど意外な展開はなく、きっとこういうことなんだろうな、という割りと予想の範囲で進むけど、不意にビックリさせられたりする。
『贖罪』もそうだったけど、本当に怖いというか不気味なのは、日常のちょっとした風景とかシチュエーションがじわじわ怖さにつながっていて、普通そうに見える人たちがなんだか不気味に感じたり、ゆっくり動くカメラとか、ざわざわゆらめく草木とか、工事中のフェンスとか、楽しそうな大学生活の風景とか、日常っぽいところで何か不安を煽られる感じ。

逆に違和感バリバリだったのは、犯人の隠れ部屋につながる廊下の急に不自然な色合いになるとこと、終盤、大きなバンに乗って移動するシーンで、窓の外がまるで演劇のセットのようなありえないわざとらしい背景になってたとこ。
それまではずっとどこにもありそうな日常の風景だったのに、あそこだけなぜか全く日常っぽくないありえなさで、やっぱり「?」な感じ。

役者さんたちは皆達者で、特に香川照之が最初に出てきて会話するシーンは、ほんと直感的にこの人やばいって感じが出てて凄かった。主人公の西島秀俊の急に見せる怖い目つきとかも良かった。

決してつまんなくはなかったけど、何かスッキリしない変な映画でした。 

<余談>
予告時間もあるし間に合うと踏んで、(シネコンなので)1階のスーパーで急いで買い物を済ませて映画館に入ったら、なんとすでに本編が始まってたという失態…こんなこと初めて。時間感覚にボケが入ってきたのかとしばらくショックでしたw
こんなこともあり、なんだか自分と相性の悪い映画(監督)なのかもと思うことにした(ということにしたい)

<追記>(ネタバレ)
他の方の感想ブログをいくつか読んでみたのですが、その中にとんでもない事に気づいた方がいて、一家失踪事件で唯一残された本多早紀(川口春奈)は、西野(香川照之)が支配している中学生の澪(藤野涼子)と同じように、実は家族の殺人や処理をやらされていたことを思い出そうとして苦しんでいるのでは、という解釈をされていて驚愕しました。…まったく考えもしなかった(俺だけ?鈍い?w)。
でも確かにそうも考えられるし、そうだとするととんでもなく後味の悪い映画ですね、これ。
↓こちらのブログの方です。

『クリーピー 偽りの隣人』ご近所付き合い - 映画@見取り八段

 

<追記その2>
ライムスター宇多丸のムービーウォッチメンで解説されていたので聞いてみた。
なるほど、あの不思議な演出は黒沢清監督の定番だったんですね。
この解説を聞いて見るとまた違った見方ができるかも。

ポッドキャスト:6/25ムービーウォッチメン「クリーピー偽りの隣人」|TBSラジオAM954+FM90.5~聞けば、見えてくる~

 

 

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  原作小説からだいぶ変えているみたいですね。

 小泉今日子が怖かった。

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思い出した!こっちのクリープと同じ意味だったのねw 納得!