今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

観た映画:アシュラ

妻が「とっても観たい!」というので、久しぶりに一緒に映画を観に行った。フォースの覚醒以来かな?w

2人とも韓国映画は好きなのでレンタルビデオもよく借りたりする(といっても俳優に詳しいとか韓流ドラマが好きとかではない)

とにかく心にグサグサっと来るエグすぎる映画が多いので、基本的にはそういうのを期待しているんだけど、今回のアシュラもまさにそんなハードな描写と人間の醜さ、怖ろしさ、弱さなんかがふんだんに盛り込まれた映画でした。
エンタテイメントとしてもバッチリだし、まあ面白かった。

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うん、面白かったのは間違いないんだけど、やっぱちょっと期待しすぎたのか、もう少しリアリティ路線を期待していたのか、ちょっと違う感はあったかも…と思って、観終わった直後に妻に感想を聞いてみたら、「うーん思ってたのとちょっと違ったなあ」と同じ感想が(笑)。
あと、上映時間もちょっと長かったかな。もう少し短くスッキリまとめられるような気がしないでもない。

しかし、こんなレベルの高い映画がちょっと違うだなんて、どんだけ贅沢なんだ!w

でもまあ、なんでだろうと考えてみると、西島秀俊にそっくりな主演のチョン・ウソンがあまりにもイケメンすぎたのかもしれない。
イケメンだったら、『アジョシ』のように超人的な殺人マシーンの設定のほうがイイと思うんだけど、この映画の主役は底辺で這いつくばって生きている悪徳警官なので、あまりにも整った顔がどうしてものれなくて…。
もっといやらしそうでずる賢そうな悪徳警官顔だったら、周りのあの濃い人達と釣り合ってたのかもしれない。


そう、映画史上もっともサイコパスな市長のファン・ジョンミンとか、蛇のような目をした検事のクァク・ドウォン(すんなり読めないw)とか、まるでぐっさんのような顔のチョン・マンシクとか、脇を固める人たちはホント良かった。特に市長のファン・ジョンミンの狂った演技はもう最高に酷かった(ほめてます)。

 

この映画、色々凄いシーンがいくつかあったんだけど、特に凄まじかったのがラストの葬祭場でのシーン。
韓国映画なので暴力シーンはお約束みたいなもんだけど、チョン・ウソンがガリガリとコップを食べるシーンからヤバそうな緊張感が一気に高まって、それはもう凄惨で絶望的な状況になる。こんなとこにいたらもう発狂するしかないよねw

あともうひとつはカーチェイスシーン。
昔からカーチェイスやスタント映画が好きなのだけど、最近はなんていうかCGでよくわからないやり過ぎカーチェイスも多くてうんざりなんだけど、これはCGバリバリ使っているはずなんだけど(じゃないとどうやってあんなカメラワークができるんだ)、迫力があって状況もよくわかるし、手に汗握る最高のカーチェイスだった。

 

とにかくまあ呆れるほど韓国映画ってレベルが高くて、もうハリウッド映画とか完全に超えているとこあるなあと思う。

で、次は予告でやっていた『哭声/コクソン』に期待!
あ、あんまり期待しすぎると良くないか。

 

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新しき世界(字幕版)

新しき世界(字幕版)

 

ファン・ジョンミンさんはこの映画でも最高です。
個人的にはこっちのほうが映画としても好き。

 

 

アジョシ(字幕版)
 

チョン・ウソンさんにはこういう役をやってもらいたい。 

グッド・バッド・ウィアードも楽しくて良かった。