今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

観た映画:ゲット・アウト

ブレードランナー2049』観るぞー!と息巻いて映画館に到着したのだけど、なぜか急にこっちが観たくなって気がついたらチケット買ってたwブレードランナー2049ももちろん翌日観に行きましたが)

確か『アトミック・ブロンド』を観に行った時に予告編を見て、「何コレ?何だかよくわからんけど面白そう!よくわからないけど新しい感じ!」がずっと頭に残ってたので。
↓でもこの予告編じゃなかった気がする。

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結論から言うと、相当面白い映画だった。
大作や話題作もいいけど、これくらいサクッと見られてスッキリ面白かったーっていう映画も久々な気がする。

前半はサスペンス要素が強くて、後半はホラーという感じなんだけど、町山智浩さんがホラーコメディって書いてるように全体的にどことなく恐いけど笑っちゃう的なおかしさが漂っている。
自分の感覚だととてもコメディとは呼べないけど、でもやっぱりあとから思い出すとちょっとニヤニヤしちゃう感じw

こういう映画は、なんにも情報を入れずに観たほうが絶対良いと思うので、ネタバレは書かないけど、気になる人は以下読まないでください。

実際自分もなんにも知らない状態で観に行ったので、最初の方はまったく何が起こるのかわからず、不穏な感じがずっと続いてドキドキ感がすごかった。

特に、主人公の彼女の実家の使用人の黒人の意味不明な不気味さと言ったらもう。
特に黒人女性の表情や見せ方がスバラシイ。あの表情(演技と言うか演出と言うか)はホントすごかった。
予告編にもあるけど、全力で走る黒人男性には驚きつつも笑っちゃったけどw

で、後半あるポイントから、ああそういうことか、と、この後の展開が想像できてしまう。そして思った通りの展開になる。
そこからはもうホラー(&ブラックコメディ?)全開で、ラストまで一気に見せてくれる。細かい伏線やオチもあったりして楽しめるんだけど、意外性という意味では後半はあんまり感じなかったかな。
でも、あの絶望感をあんな感じで映像化しているのは心底恐ろしかった。

この映画は人種差別問題を含めているのかもしれないけど、日本人から見たらあんまりピンとこないだろうし、コメディっぽくもあるので深刻なことは一切考えることもなく、白人サイテーとかいう感情も特に湧かなかった。

でも、黒人のしゃべり方とか人懐っこさとか、仲間意識とか、そういうのが最高!って最後には思えるようになっていて、それは、すべて主人公のお友達のあいつのおかげ。もしかしたらあいつが影の主役かもしれないw この映画で唯一ホッとできる存在です(笑)