観た映画:gifted/ギフテッド
こ、この映画は…
主役の女の子に尽きます。天才現る!って感じです。
もうやってる劇場も少なくなってると思いますが、迷ってる人は行ったほうが絶対いいと思います!あと涙腺弱いひとは観ないほうがいいかもw
この映画の感想を書いている人は、おそらくほぼ全員、主役のマッケンナ・グレイスちゃんをべた褒めしてるはず。
数学の天才であるお母さんが亡くなり、叔父であるフランクに引き取られ育ったメアリー(マッケンナ・グレイス)もまた7歳にしてすでに天才少女。
そんな彼女を誰がどう育てるのか?彼女の才能は誰のものなのか?彼女の大切なものは何なのか?というお話。
最初はね、メアリーちゃんの可愛さとその天才っぷりのギャップが面白いし、サクセスストーリーなのかな?って思ってた。
小生意気だけどまだ甘えん坊で、ほんっとに表情がかわいくて、ウチもこんな頭の良い娘だったら良かったのになーとか(最低w)、いいなあ〜天才で将来約束されたも同然じゃん!って浅はかな気持ちで見てたんだけど(俺だけ?w)、だんだん厳しい話になってくる。
人生において大事なものは?って、セリフにするとクサイけど、でもそれをストレートに突きつけられる、価値観についてのお話でもあります。
ほんとに天才だったら、絶対に良い大学に入れて、エリート育成を疑わずにやりますよね?誰でも。その才能を埋もれさすのは罪だ!って言われたら反論できませんよね?
そんな我々のそんな思考に、それでほんとに大丈夫?って強く問いかけてくる映画でした。
天才かどうかは最後はまったく関係なく、普通に生まれてきた我が子に何を教え、どう育てていくか、を問われている気がして自分を省みて恥ずかしくなっちゃうし。よくばっちゃだめだよね。何事も。
でもやっぱりマッケンナちゃんの可愛さはもうハンパない破壊力で、そんな小さな自分の心をすべて洗い流してくれますw
お父さん代わりのフランク(クリス・エヴァンス)との距離感ややり取りがもう最高に良くて、フランクもメアリーをしつけながらも、ちゃんとひとりの人間として扱ってくれるし(悪いと思ったらちゃんと謝るし、完全に大人としての対応をする)、一方で、じゃれてくるメアリーちゃんをほんとの親子のように甘えさせてあげる。
病院で暇を持て余すメアリーがフランクのひざの上でゴロゴロしたり、夕日をバックに手を繋いで宙返りしたりするシーンは、普通の親子なら誰でもすることだけに、なんかとても大事なものと感じさせてくれるいいシーンになっていて。
そんなフランクとメアリーの関係をじっくり見せてくれるもんだから、最後のほうの展開はもう号泣ものですよ。
http://www.foxmovies-jp.com/gifted/
泣けると言えば、生意気なメアリーちゃんが、同級生の工作が得意な男の子に拍手するシーンも泣けたなあ。
監督は『500日のサマー』『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブ監督。どちらかというと大作には不向きな監督なのかもですw 次回作が楽しみ。
そしてマッケンナちゃんは、あのフィギュアスケートのトーニャ・ハーディングを題材にした映画に出てるそうなので、そっちも楽しみ。
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監督の出世作。何とも言えない切ないお話でしたねえ。
面白いけどこれもグサグサ心を刺されるので注意w
埋もれちゃったねアメイジング・スパイダーマン。
悪くはなかったけど、確かにあんまり印象に残ってないかも。