今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

アベンジャーズ エンドゲーム(ネタバレ!)

https://eiga.k-img.com/images/movie/84951/photo/bb1dec302d34db04/640.jpg?1554079082

アベンジャーズ エンドゲーム : 作品情報 - 映画.com


公開日に会社の飲み会があり、そのあと風邪ひいて体調崩し、その数日後に大腸検査もあり、でやっとこさ令和の初日に最後のアベンジャーズを観ることができました。

しっかし、上映時間3時間超って!20:30の回で予約したんだけど終了時間23:40って!

何しろ大腸検査のためにこれでもかってくらい下剤飲まされましたからね。数日はお腹の調子がイマイチで、映画のクライマックスで便意をもよおすなんてことになったらどーする?体調もイマイチだし寝ちゃたりしない?と不安を抱きつつ観たのですが…

そんな心配はまったく杞憂!便意も眠気もいっさい出番なし!いやー面白かった!

前作の『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の衝撃をどう回収するのか?ホントにファンが納得できるものが作れるのか? そんな心配はハッキリ言って無用でした。

 

どういう例え方すればいいのかホント難しいですが、贅の限りを尽くしたというか、こんなん出来たらいいな〜を全部やってみましたという映画でした。これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース全部出尽くしますからね。文字通り。

これまでずっと追いかけてきた熱心なファンは間違いなく感涙ものでしょう。もしかしたら大小チビリまくりだったかも(すみませんw)。
あまりにも豪華キャスト過ぎて完全に感覚が麻痺しますからね。 後半に出てくるヒーローは皆チョイ役みたいなもんですよ。サノスがジョシュ・ブローリンだと言うのもすっかり忘れてましたw

 

とはいえ、まあ文句もいろいろ出てくるとは思います。あれ変じゃね?もたくさんあります。でも数あるヒーロー映画を10年ちょいかけてここまでエモーショナルな大団円にできますかね?
これだけ贅沢なエンタテインメント体験をさせてもらえたことに称賛の拍手を送らずにはいられないという気持ちにはなりました。

 とは言え…とは言えねw やっぱり何だかんだとギャーギャー言いたくなるもんじゃないですか。
自分は熱心なマーベルファンでもないし、思い入れもそんなにあるわけじゃないですが、とりあえずほぼシリーズは観てる、という立ち位置で観た感想は書いておこうかなと思います。

以下、ネタバレ感想。

 

マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)好きな人には今さらこれまでの説明なんて不要だと思うけど、もしかしたらよく知らないって人がいるかも知れないので超ざっくり前作『インフィニティ・ウォー』の説明をすると、

”全宇宙の生命を半分にせねば!って使命をなぜか持っているサノスっていうとてつもなく強いオッサンが、願いを可能にするインフィニティ・ストーンていう石を全部集めてその使命を実行したのが前作まで ”(こんな雑な説明なら不要かなw)。

今作はその直後から始まります。

当然、地球を守るヒーローたち(アベンジャーズ)も半分になっちゃったわけで、残ったリーダー役のアイアンマンも燃料の無くなった宇宙船で息絶えるのを待つしか無いと諦めかけたところでキャプテンマーベルに助けられ、無事に地球に帰還。
残ってたメンバーと合流するも、もうどうすることも出来ず途方に暮れるばかり。あっという間に5年の月日が流れていく。

そこに、量子世界に取り残されたままのアントマンがなぜか元の世界に戻ってくる。
「量子世界では時間の流れが違うから、うまくやれば現実世界の過去にも行ける。つまりタイムトラベル可能なのだ!」ってわけで、量子世界を利用して過去に戻ってインフィニティ・ストーンを奪い返し、消えた半分の生命を復活させようぜ!というのが前半部分。

で、あれこれ困難を乗り越えながらもインフィニティ・ストーンを集めるのが中盤部分。ここでも派手なアクションシーンはあまり無いけど、サスペンスとコメディタッチで十分に楽しませてくれる。

そして無事インフィニティ・ストーンを集め、目的を達成!と思いきや、サノスが感づいて地球に襲来!さあ、最後の全面対決だ!

と、ざっくりこんなお話です。

 

予告トレーラーでアントマンが戻ってくるシーンは見せてたし、そもそも消えた半分の生命を取り戻すには、インフィニティ・ストーンを取り返すしかないわけで、時間をコントロールするっていう展開は十分に予想でき、それほど驚きの展開というわけではなかったのですが、とはいえやっぱりタイムトラベルが可能って時点でもう何でもありなわけじゃないですか。
ドクター・ストレンジ』でも時間をコントロールした瞬間「あー、これだともう何でもありだな」と思って急に冷めちゃったりしたので、今回もすでに細かい部分には目を瞑る内容だなと思ったけど…。モヤモヤというか、個人的には素直に感動できない部分に繋がっちゃったりもしました。

 

but!しかし!however!

前作の『インフィニティ・ウォー』でも最高に盛り上がった戦闘シーンでしたが、今回もさらにパワーアップしたサノス軍との全面対決シーンがね、もう最高過ぎでした!正直、このシーンだけでもう大満足です。

この手の映画って動きが早くて何が何だか分からないってなりがちなのに、誰が何をしてどうなったのか、どこにいてどう動いたのかがわかりやすいだけでなく、各キャラの特徴をしっかり活かしたバトルシーンになっているので盛り上がるんですよね。前作『インフィニティ・ウォー』のアイアンマンチームとサノス戦もそこがホントに素晴らしかったし。
ヒーロー大集結ものはここがダメだとすべて台無しではないかと思っているので、今作もバッチリ最高の出来で良かったです。

 

最終的にアベンジャーズはサノス軍に勝利しますが、アイアンマンことトニー・スターク(あとブラック・ウィドウ)という大きな犠牲を払うことになります。
アイアンマンで始まりアイアンマンで終わるという、ずっと最初から観てきた人たちには、その年月をずっしりと感じさせてくれる最後です。

タイムトラベルでトニー・スタークの若き日の父親とのやり取りなんかを見せることでドラマ部分もしっかり作られているので、より感動的になっているのがうまいというか。

ただ、個人的には戦いのあとの感傷的なシーンはちょっと引っ張りすぎかなあと思いました。キャプテン・アメリカについても、もうちょっとやりようがありそうなのになあと思ったり。

あと、やっぱり3時間超は長いよw 前半はサクサク展開もあったけど、細かいとこで見せ方がちょっとずつ長いというか、テンポがちぐはぐな感じというか、もっとコンパクトにできる気がしました。

タイムトラベルに不満とかいろいろ書きましたが、過去作のシーンや人物を自在に登場させる事ができるし、キャップやトニースタークのドラマも作れるし、うまく練られているのは間違いないわけで、いや、ホントよくできた面白い映画だなと思います。

でも、やっぱりこう綺麗に終わっちゃうと、なんだか気持ちもさっぱりしちゃって、もしかしたら前作『インフィニティ・ウォー』のほうが後々印象深い映画になるかもしれないとも思ったり。

変な例えだけど、オッサン世代としては、子供の頃に見たウルトラマンA(エース)でウルトラ兄弟が全滅するという回はトラウマ級に記憶に残っているのですが、どうやって復活して敵を倒したのかさっぱり覚えていないので、『エンドゲーム』よりも半分が消えた衝撃の『インフィニティ・ウォー』のほうがずっと記憶に残るのではないか?という、何だかよくわからないこじつけで締めくくりたいと思いますw

ーーーーー