今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

パラサイト 半地下の家族

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はてなブログっていろんな機能があるんすね。
前回、久しぶりにブログ書いたらスターを付けてくださったpopmusik3141さんのアイコンにマウスを当てると記事の一部が引用されててビックリしました。


↓↓↓こんな感じ。わかります?

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引用したいテキスト部分を選択した状態でスターを入れるだけ。もしかしてはてなブロガーなら常識?知らんかったー。面白かったので何人かの記事にさっそく引用スターいれておきました。気づいてっ!w

 

さて今年の一発目はポン・ジュノの新作。まあこれは観ておかないとねー。
(決定的なネタバレ無しですが、それとなく重要なことも書いてます。それに観てないとなんのこっちゃって感想です!)

 

ポン・ジュノ作品、有名どころはとりあえず観てます。
殺人の追憶』や『グエムル』は韓国映画の面白さに目覚める入口だったかも。逆にハリウッド資本になった『オクジャ』や『スノーピアサー』はなぜだか平凡になっちゃった印象。一番印象深かった作品は『母なる証明』。映画館で1回観たっきりなんだけど、今でも色んなシーンが妙に生々しく思い出せる。ラスト(オープニング)のおばちゃんの不思議ダンスなんて誰もが忘れられないシーンなんじゃなかろうか。


今作はオール韓国俳優に韓国ロケ。やっぱりこっちのほうが良いと思う。これまでの作品の中でもトップクラスに面白かった。
ただ、あちこちで「何も知らずに観たほうがいい」とか「予測不能な展開に驚愕」とか煽るもんだから「いったいどんなスゴイことが起こるんだ!」って気負いすぎたかも。映画鑑賞は外野に惑わされずサラッといきたいですね。


半地下、下町、山手、段差、階段、 と格差社会を自分レベルでもわかりやすく上下をうまく使った映像で説明してくれます。中でも印象的だったのは「匂い」を使った演出。こういうふうに使うのか!っとビックリするやら納得するやら。あの感覚はすごいわかる。自分もどちらかというと匂いにはガサツというか無頓着なほうなので、会社には念の為に消臭スプレーいくつか置いてますからw

 もひとつ印象的だったのがソン・ガンホ演じるお父さんの「計画なんて立ててもその通りにならないから立てるだけ無駄」というセリフ。やれ目標を立てろだの、お金持ちが実践してる習慣だの、自己啓発本セミナーが蔓延している昨今の風潮(アメリカや日本が顕著?)に強烈なカウンターを当ててきます。個人的にはがんばらなくてもつつましく楽しく暮らせる社会がいいんじゃない?って思うんだけど、あの家族は頑張っても頑張らなくてもひどい目に合うしかない諦め、みたいな言葉に聞こえた。つらい。

ラストの展開は人によって感じ方とか違ってくるんじゃないかなあ。安易に希望を見せないところは個人的に良かったと思ってるけど。やるせなさやそこに自分も踏み込んでいってるんじゃないかという恐怖を感じました。

コミカルなのに考えれば考えるほど後味悪いよこの映画。ポン・ジュノの映画はみんなそうか。『万引き家族』も。まだ観てないけどケン・ローチの新作とか連続で観たら立ち直れなくなるかも。

ところで桃アレルギーってほんとにあるの?

 

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ポン・ジュノ作品 私のベスト・ワン

母なる証明(字幕版)

母なる証明(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 
有名どころ。

グエムル-漢江の怪物-(字幕版)

グエムル-漢江の怪物-(字幕版)

  • 発売日: 2015/04/02
  • メディア: Prime Video
 
殺人の追憶(字幕版)

殺人の追憶(字幕版)

  • 発売日: 2014/06/07
  • メディア: Prime Video
 

 
ハリウッド進出もの。

スノーピアサー(字幕版)

スノーピアサー(字幕版)

  • 発売日: 2014/06/07
  • メディア: Prime Video
 

www.netflix.com

 

愛用している消臭スプレーはこれ。おすすめです(笑)