ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 : 作品情報 - 映画.com
Twitterを流し見してたら『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』がNetflixで7月に配信ってあったのを見て、色々思い出したので今更ながら感想書いてみます。
ちなみに「ナイブズ・アウト Netflix」で検索してもそんな情報は出てこなかったw しかし7月22日にブルーレイ/DVDはリリースされるとのこと。
一年もあっという間に
— 7/22(水)BD&DVDリリース!『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』🗡⚔🗡 (@KnivesJp) 2020年6月30日
あと半年‼️
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🔍本日6/30はハーフタイムデー🗡️
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BD&DVDリリースが決まってから約半月✨
全員容疑者⁉️クセ者揃いの一家に
また会えるまで、あと約1ヶ月‼️
『#ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
7/22(水)リリース🕵️♂️🔍
ご予約はこちら🔪https://t.co/psJ3dkpqy8 pic.twitter.com/XNOkmuJTaG
監督はあの『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で泣く子をさらに泣かせてしまったライアン・ジョンソン。
ま、自分は買わないけどねw
というのもあんまりこの映画には良い印象を持ってないです。
カレンダーチェックしてみると、今年の1月末に映画館で観てました。何と5ヶ月以上も前!色々忘れてるわ〜。たしか当時は結構評判が良くて、絶賛のツイートがたくさん流れてた記憶があるな。
うん、確かに面白い映画だった。けして「損した〜」とか「時間を返せ〜」とかそんなレベルの映画ではなかったのは確か。
サブタイトルからもわかるようにミステリーもの。アガサ・クリスティの映画みたいな昔っぽい雰囲気がポスターや画面からも伝わってくる。
この手の映画って登場人物が多い上に、誰も彼もが怪しいって設定になりがちだし、それぞれの登場人物の背景や事件に対しての動機を説明する必要があるので、なかなか取っつきにくいもの。理解力のない自分の脳みそだと早々とパンクしてしまいがちなんだけど、この映画はひっじょーにテンポ良くわかりやすく、しかもクセのある俳優をうまく使って特徴を分けているので混乱もあまりしなかったし、すんなり理解できた。
もちろん謎解きも二転三転、社会風刺らしき設定まで入れ込んで、そりゃもうアカデミー賞も受賞するわ。うん、素晴らしい腕前だライアン・ジョンソン。
しかし、自分は冒頭に書いたように、どうにもこの映画にあまり良い印象を持てなかったんですよね。なんだかスッキリしない気持ちで家路に着いたのを今でも覚えてます。
で、色々思い出してみた。
(ここからはとっても個人的な感想で、裏付けも無いテキトーな内容なのでまったく違う感想持った人は許してねw)
まず、名探偵モノな割には主役のダニエル・クレイグがまったく光ってない。光ってないどころか全然目立ってないし、キャラ付けもよくわかんなかった。
まあ、名探偵をあくまで狂言回しとしての役割にしただけなのかもしれないけど、わざわざダニエル・クレイグなんて使わなくても良いだろうし、続編の話まで出てるって言うじゃないですか。
ちょっと「抜けたキャラ」みたいな味付けはしてあったけど、特に笑えなかったし魅力がなかったんだよなー。あと顔がハッキリしてなかった。途中「これホントにダニエル・クレイグか?」と思うほど。
これが一番この映画のヤなところだったな。最後にそれっぽいセリフを吐いて急に素晴らしい名探偵風を気取るのも取ってつけたように感じてしまったし(もう一回観るとそんなことないのかもしれないけど)。
あと、社会風刺。
この映画の主人公というかメインは、移民で使用人のアナ・デ・アルマスちゃんと、雇い主である富豪の爺さん、クリストファー・プラマーなんです。この二人はとっても光っていた。どちらもホントに甲乙つけがたいほど良い顔していたし見ててうっとりするくらい。特にクリストファー・プラマーは映画界の至宝だと思います(それに比べてダニエル・クレイグの印象の無さが余計に…)。
そして、その二人の関係性こそ感動ポイントなのだけど、そこに現代のアメリカの社会風刺的な構造を入れたかったようで、最後のほうはそれがなんとなくノイズに感じてしまった。
この辺はネタバレにつながってしまうので詳しくはかけないけど、自分の思っていたオチになってないというか、風刺を意識するあまりになんかちょっと台無しになってない?って思っちゃった。
んーうまく言えないw そう感じただけだから。
かように、映画としての完成度や面白さというのは十分に高いレベルの映画ではあるんだけど、なにかどこか共感できないという映画だったなあ。
なんでだろうな、と色々考えてみたのだけど、つまるところライアン・ジョンソン監督が鼻につくってだけなのでは?という結論になったw
ホント、表現力や文才が無いので伝えられないんだけど、『LOOPER/ルーパー(2012)』や『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017)』を思い出すに、やはりこの印象はますます拭えなくて、映画の知識や映画作りの腕前は高いんだけど、優等生な人が見せる「俺ってすごいだろ」感がそこはかとなく前面に出てしまっているというか。
監督のどの作品も面白いし、レベルの高さは感じるのだけど、どうしても好きになれないのはそのあたりにあるのかも。
自分の恥部や暗部をさらけ出す監督の作品は、グロでも難解でもどこか愛せる要素があるけど、「俺すごい」がメインになっているような気がしてライアン・ジョンソン監督はどうにも好きになれない、そんな感想でございました。
好きな人、あしからず。
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