今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

ファントム・スレッド

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ファントム・スレッド : 作品情報 - 映画.com


この前、敬愛するふかづめさんの面白くてためになる映画ブログ『シネマ一刀両断』のコメント欄でジョン・ヒューズ監督の『大災難P.T.A』の話を出したのをきっかけに、Amazonで検索したらDVDが新品なのに送料込みで679円で売られていたのを見つけ、思わずポチってしまいました。
いやー懐かしい。ジョン・キャンディがちょっとイラっとする役なんだけど最後は何故かほっこり泣かせる映画なんですよね。

大災難P.T.A. [DVD]

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 今でも普通に1000円以下で買えます。でもわざわざこれ買う人ってあんまりいないだろうなw

ちなみにタイトルのP.T.A.というのは、Planes(飛行機), Trains(電車) and Automobiles(車)という原題の頭文字を取ったものなんだけど、いわゆる学校のPTAとはまったく何の関係もありません。しかし、よくこんなタイトル付けたもんだw

で、もう気づいている方もいるかも知れませんがwこのどうでもいい前振りはファントム・スレッドの監督、ポール・トーマス・アンダーソンがいたるところでPTAなんて略されたりしてるから、というだけで思いついて書いただけです。ごめんなさい。

でもまあ確かに長いし書くの面倒ですよね、ポール・トーマス・アンダーソン

なので私も以下、PTAって書くことにします。

大災難のことでも学校で活動するペアレンツの事でも無いのでご注意ください。

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ファントム・スレッド
アカデミー賞にも色々ノミネートされてたし、話題になってましたね。

舞台は1950年代のイギリス。上流階級向けのドレスをせっせと作る著名なデザイナー、ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)が主人公。

さすがに衣装デザイン賞なんてのを受賞してるだけのことはあって、上流階級の優雅な衣装や美術セットの豪華さがハンパないです。俳優たちの身のこなし方、食事や会話の仕方も、毎日味噌汁と納豆を慌ててかき込んで出勤する我々日本の庶民には想像もできないような世界で思わずうっとりとする、、、何てことはもちろんなくw PTA監督らしい意地悪で異常な世界をこれでもかと見せてきます。いくら優雅で美しい世界でもここに住むのはいやだなあと思わずにはいられません。

「で、どんなストーリーなの?」って聞かれても正直なんて答えて良いのやら。ホント何を観せられたのかよくわかりませんw

簡単に説明すると、とても神経質で、自分勝手で、自信満々で、偏執的なまでにこだわりを持った男(でもマザコン)という主人公のダニエル・デイ=ルイスがレストランで気に入った女性をたらしこんでみたはいいけど、どんどん生活を乱され、最後はこてんぱんにやられちゃいました。でもそれもまた良し。めでたしめでたし、というお話でした。なんだそれw

「じゃあつまんないの?」と言われるとそんなことはなく、ずーっと続く変な緊張感に引き込まれるように最後まで見入っちゃいました。

でも、どこが良かったのかうまく説明できないんですよね…。いったい何なんでしょうw

正直、PTA監督の映画はよくわかんないけど不思議な面白さのある映画が多いという印象です。過去作はこんな感じ。

・Sydney (1996年) 監督・脚本
ブギーナイツ Boogie Nights (1997年) 監督・脚本・製作
マグノリア Magnolia (1999年) 監督・脚本
パンチドランク・ラブ Punch-Drunk Love (2002年) 監督・脚本・製作
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド There Will Be Blood (2007年) 監督・脚本・製作
・ザ・マスター The Master (2012年) 監督・脚本・製作
インヒアレント・ヴァイス Inherent Vice (2014年) 監督・脚本・製作
ファントム・スレッド Phantom Thread (2017年) 監督・脚本・製作・撮影

ポール・トーマス・アンダーソン - Wikipedia

『Sydney』と『インヒアレント・ヴァイス』の2本以外はとりあえず観ました。

ブギーナイツ』、『パンチドランク・ラブ』は自分的にはわかりやすくて感動すらした凄い映画でしたが、『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』は正直良くわかんないとこも多く、何が言いたいのかよくわからなかった印象です。この『ファントム・スレッド』もどちらかというと後者のほうかな。

何かにとり憑かれた男という点では『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』ぽいなーと思ったのですが、『パンチドランク・ラブ』のような、普通の人からは理解されない変態的な愛の形を描いたラブ・ストーリーでもありました。

で、そこでいつものように町山智浩さんの解説が公式ページにリンクされているYouTubeにあったので聞いてみました。なんとPTA監督に直接インタビューした上で解説してます。
※動画や以下はネタバレしてますのでご注意を。

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この解説を見ると、PTA監督に親近感湧きまくりです。

なるほどねー。恋人や夫婦によくある「どっちが主導権を取るか」、という誰でも経験した憶えのあることをテーマにしていて面白いなあと思いました。確かにそういう映画でした。

でも、なぜこのゴージャスな世界観で、どこにでもあるような男女の小さな主導権争いを組み合わせようと思ったのか。イギリスの上流階級の世界になぜ味噌汁納豆を持ち込むのかw
普通に観てると混乱するというか、なんだこれ?になっちゃうんだけど、それこそがPTA監督の魅力なのでしょうかね。

理解不能な人々の行動を描きつつも、なぜかすごく惹きつけられてしまうのは何故なんだろう?と少し考えてみたのですが、画面の力なんですかね?過去作を思い出してみても、独特の画面の雰囲気が印象に残ってます。
少なくてもこの『ファントム・スレッド』の画面の作り込みは凄かったです。安っぽさ一切なし。

でもなあ。やっぱり自分的にはPTA監督作はあたりはずれがある気がする。今作ははずれでもないけどあたりでもない中間くらいな感じかな。

果たして、主人公のウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)は 、このあと創作活動に戻れるのか?それともただの人に戻っちゃうのだろうか?それともそんなことはどーでも良いのだろうかw
着地が自分の思ったのと違ったのかなあ。


色々書いてて、なぜか『パンチドランク・ラブ』をもう一度観たくなっちゃいました。あれは共感できたんだけどなー。

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余談。
町山さんのビデオ解説を聞いててビックリしたことがいくつか。

PTAのパートナー(婚姻はしてないけど実質奥さん)であるマーヤ・ルドルフさんは、あの『ブライズメイズ』の人だと知ってビックリ!コメディの人と、こんな気難しそうな映画撮ってる監督の組み合わせがちょっと意外でした。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c3/Maya_Rudolph.jpg/230px-Maya_Rudolph.jpg(Wikipediaより)

しかも、このマーヤさんのお母さんがあのミニー・リパートン!マジか〜w

はー、まだまだわからないことがいっぱいあって面白いですね。

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超下品だけど最高に楽しい映画。オススメです。

 

 言われてみれば面影があるかも。このCD持ってました。

永遠の詩/THE BEST OF MINNIE RIPERTON

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PTA監督の過去作だとこの2本が個人的にオススメ。特にブギーナイツは最高でした。 

パンチドランク・ラブ [DVD]

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ブギーナイツ (字幕版)
 

 

 

ミッション:インポッシブル/フォールアウト

トム!ファイトー!いっぱーつ!

https://pbs.twimg.com/media/DkAcB5RUcAA062a.jpg:large

http://missionimpossible.jp/

 おなじみスパイ大作戦のシリーズ6作目。

ファンも多いし、宣伝も凄いし、知名度も高いし、いたる所で映画の魅力や見どころを紹介しているのに、あえて同じようなことも書く虚しさを味わいたくないのでw、映画の解説的なことは一切省きます。ていうかいらないよねw

スゲー楽しいから映画観て!

で十分かなw

www.youtube.com

こっからは、どーでもいいようなことだけ書きます。ほんと、どーでもいい内容なので怒らないでくださいw

監督について

前作に続きクリストファー・マッカリーが監督を勤めるというニュースの時点で自分的にはちょっと残念な気持ちに。

いや、前作の『ローグ・ネイション』はシリーズ中の上位に来るほど面白かったし、その前の『アウトロー』(ジャック・リーチャー)もスゲー大好きな作品なんですが、ことM:Iシリーズについては、色んな(意外な?)監督が毎回違う形で楽しませてくれるというのが好きで、そういうコンセプトのシリーズだと思ってたので、マッカリー監督なら安心だなあと思う半面、今度はどの監督になるんだろうという楽しみが消えちゃったのが正直残念でした。

何しろ第1作目はあのブライアン・デ・パルマ監督ですよ?(もう20年も前の映画なんですね…恐ろしい)当時は、「え?デ・パルマスパイ大作戦?主演トム・クルーズってマジ?」って、ほんとビックリした記憶があります。もちろん期待値MAXで、映画も実際面白かったし、今思うとデ・パルマらしい雰囲気のある映画でした。

もちろん映画は知っての通り大ヒットしたので続編も…ということで起用されたのがジョン・ウー!おおっ!そう来たかと思いましたね。もちろん映画もジョン・ウー節炸裂!でも、正直シリーズ中一番つまんないかな〜とは思いますw でもジョン・ウースパイ大作戦ってだけで楽しいじゃないですか。

そして3作目は、まだあまり有名じゃなかった?J・J・エイブラムス。確かドラマのLOSTで名前が売れ出していた頃だったような。今となっては有名映画シリーズ総ナメな、欲張りここに極まれりという監督なのですがw、初期の頃にすぐに起用したトム・クルーズは先見の明があったんでしょうね。

その次は、まさかのアニメーション畑からブラッド・バード監督の起用!これも意外でビックリしました。だって『アイアン・ジャイアント』『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』の監督ですよ?その人が次に撮るのが実写のミッション・インポッシブル!当然期待は高まりましたし、さすが腕前は本物でした。

そして、最後は『アウトロー』でトム・クルーズの信頼を勝ち得たのか、クリストファー・マッカリー監督が勤め、またまた期待通りの出来栄えでトムもよっぽど意気投合したのか連続監督と相成りました。

でもねぇ。個人的にはやっぱ監督選びは冒険して欲しかったんですよね。ワクワクしません?どの監督にするか考えるの。

例えばエドガー・ライトとか。ハン・ソロを降ろされたフィル・ロード&クリス・ミラーや、ディズニークビになったジェームズ・ガンとか? いや、もっと思い切ってアジア勢のチャウ・シンチーポン・ジュノはどうでしょう?(ジョン・ウーで懲りたかなw)。日本からは今度ハリウッド進出する園子温を押します!w

いや、どうでもいいですねw

 

スパイ憧れについて

自分はそれなりのオッサンなのですが、子供の頃はスパイに憧れていました。アホですか?と思っているあなた。昔の子供(男子)はほぼ全員スパイに憧れてましたよ(多少の誇張入り)。

それは当然007や、M:Iの元になっているテレビ版「スパイ大作戦」や、千葉真一の「キイハンター」とか(もう誰も知らないかw)見てたから。

スパイ手帳とか七つ道具的なオモチャがいっぱい売られてたし、欲しくてたまらなかったりしたものです。

ま、スパイはカッコいいですよね。女にもモテる!良い車に乗れる!うまい酒飲める。人を殺してもお咎め無し!最高の職業じゃないですか。

さて、今だに作られ続けているスパイ映画ですが、今の時代、はたしてスパイに憧れるような残念な子供っているのでしょうか。

やれYouTuberだのホリエモンだの言ってるそんな世の中の子供から見たら、イーサン・ハントなんてただのブラック企業(組織)に勤める社畜くらいにしか見えないんじゃないですか?

だって、いい車も持ってなさそうだし、奥さんとは泣く泣く別れる羽目になるし、美人のスパイには裏切られるし、友だちは2人しかいなさそうだし、何よりいつ死んでもおかしくない仕事ばっかりやらされてるし。イーサン・ハントにはそれに見合った報酬が支払われてるんでしょうか。見合った贅沢はできているのでしょうか。それを映画内で一切見せてなくないですか?

子供たちに「オレもスパイなりてー!」と思わせる映画を作らないと、この先もうスパイ映画の未来は無い気がしますよ。

ほんと自分が嫌になるくらいどうでも良い話ですねw

 

007シリーズの今後を憂う

今やスパイ映画はM:Iシリーズの一人勝ち状態だけど、キングスマンイコライザージョン・ウィックやアトミックブロンドのような今後楽しみなキャラシリーズもたくさん控えている(スパイじゃないのも混じってますがw)。他にも単発ながらも良く出来た面白いスパイ映画もたくさんある。

そんな中で元祖スパイシリーズの007はどう生き残っていくのかとても心配。

完全にダニエル・クレイグに頼りきった状態だし、サム・メンデス監督の大人っぽい作風でなんとか土俵際に残っている印象。

アクションも、トム・クルーズがもうメーター振り切りレッドゾーン状態でここまでやってしまっているので(今回はバイク、車、スカイダイビング、ヘリ、全力疾走まで全部やってるw)、フォールアウトを観て、007は今後どう戦えばいいのかずっと悩んでました。誰か007の生きる道を考えて下さい。

…はぁ、ここまで書いてほんと後悔してますw

どうでもいい話は終わり。

 

まあ、でもトム・クルーズのスタントはホントにヤバイくらい凄いですし、最後のヘリのシーンなんて、あいた口が塞がらない状態になるのは間違いないです。

ほんとどうかしてるよトム・クルーズ(これ言いたかった)。

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 あ、そうそう。最低でも前作ローグ・ネイションは観ておいたほうが絶対楽しめますので、予習しておきましょう。できればIII、ゴースト・プロトコルも。

 

2018年7月に劇場で観た映画

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7月のベスト表情w

 

ワンダー 君は太陽

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ラブ・ストーリーとお涙頂戴映画(特に難病もの)は何となく苦手なので避けがち。全部乗せで来られるともうダメ。ほぼ間違いなく観ない。

でもワンダーはちょっと面白い作りの映画だった。主人公のオギーだけの物語ではなく、その周りの人たちも同列に悩んだり苦しんだりする姿を描いててビックリした。

ストレート投げると見せかけて思いっきり変化球。

と見せかけて、でもやっぱりストレート(どっちだよw)。

 

ニンジャバットマン

www.youtube.comかなりブッ飛んだアニメとネットで話題になってたけど、普段ジブリピクサーくらいしか観ないような人なので、そのブッ飛び具合は正直よくわかってない。

確かにダイナミックで勢いは感じたし、バットマン戦国自衛隊+ロボットアニメは確かに新しいし笑えたんだけど、新しい素材や盛り付けにこだわったけど、食べたら普通の味だったという感じだった(オッサンなので今の感覚にたぶんついていけてない)。

でも絵のタッチはカッコいいと思ったよ!日本のアニメはこのテイストでもっと作って欲しい。

 

焼肉ドラゴン

www.youtube.com予告編を観たときは「たぶん観ないリスト」に入れてたんだけど、時間がちょうど合ったので観てみたら結構面白かった。

でも、この両親でこの美人の三姉妹ってリアリティ無さすぎだよw

あまり陰鬱にならないように笑いを入れてサラッと描いているんだけど、なかなか厳しいお話。

今の時代にはもう残ってないかもしれないけど、差別される側だけど日本人になりたい(なるしかない)って気持ち、自分もほんの少しだけですが感覚的にわかる。

 

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷

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サブタイトル長い。 死霊館とどっちが呪われているか競ってる?w

実在するウィンチェスターハウスのことは知っていたので、ヘレン・ミレン演じる何かに取り憑かれた女主人の狂気を描いた映画なのかと思ったけど全然違った。むしろ女主人まともw

結局ウィンチェスターハウスというネタを使っただけの普通のホラー映画だった。不気味さで言えば死霊館の圧勝!

でも普通のホラー映画として観るとちゃんと面白い(かな?w)。

勝手に「今日はゲテモノ料理食べに来たぜ」ってよく調べもせずに店に入ったら、ちゃんとした普通の料理だった、という感じ。どこにもゲテモノ料理なんて書いてなかったw

 

ジュラシック・ワールド/炎の王国

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ジュラシックシリーズとして、テーマパーク感を楽しみに来たお客さんの期待は全然裏切らない。特に前半の火山島からの脱出までは、ベタだけどとてもワクワクして面白かった。

球体の乗り物が崖から落下する時のブライス・ダラス・ハワードの表情がすごくて(トップに貼った画像)、なんて素晴らしい演技なんだと思ったら、ホントにジェットコースターのようなものを作って落として撮影したらしい(動画)。そりゃあの表情になるわw

トラックに乗り込み、アクセル全開からのフェリーへのダイブシーンも見せかた上手いなーっと思ったし、ホッとしたところで振り返ると逃げ切れなかった恐竜たちの姿がなんとも切なくて泣けた。前作に比べ恐竜寄りの映画になってた気がする。悪いのは人間!

て考えると、あのラストは納得。恐竜は悪くない!

あと…どうでもいいけどクリス・プラットは手で恐竜を制し過ぎ!w