今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

今年映画館で見た映画まとめメモ

 数少ないブログ友達のKONMAさんから、「コラとんぬら!えーかげんブログ書かなシバクで~ホンマ!いやワシはコンマ!」と大阪弁で怒られたので更新します(一部フィクション)

しかしまあ、今年は新型コロナで映画界も大変なことになっちゃいました。
今現在もコロナは収束するどころか日本では第3波、アメリカではWWⅡ並の死者が出てるって状況だから、来年以降の映画界にも多大な影響が出るのでしょう。

 

日本の映画館は、徹底した換気対策などがんばって運営してますが、何しろ海外の映画が公開延期続出&収益の問題なんだろうけど地方のシネコンは9割方が邦画やアニメの上映なので、自然と映画館にも足が遠のいちゃいました。在宅勤務なので外に出るのが億劫にもなってるし。

というわけで今年は壊滅的な鑑賞数。もう来週から12月なので、がんばってもあと数本くらいしか観られないだろうな。

 

過去記事見ると『パラサイト 半地下の家族』と『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』以来、記録してなかったので、それ以外に観た映画の記録というかメモ。

 

【1月】
パラサイト 半地下の家族

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

男はつらいよ お帰り 寅さん

 不思議な映画だったなー。結局は吉岡秀隆とゴクミの悲恋物語なのだけど、寅さんの映像がところどころコラージュのように挟み込まれたアバンギャルドな珍品。


【2月】
フォードVSフェラーリ

 これはかなり熱い男の映画!マイケル・マン!レース好きにはたまらんだろうな。映像がとても綺麗で良かった。奥さん役の人も良かった。


ジョジョ・ラビット

 ヘンテコな映画だったな。ちょっと狙いすぎ?色々と食い合わせが悪かった印象。

1917命をかけた伝令

 IMAXで観たのでそれはもう凄かった。体感映画。夜の映像は美しかったけど、シーンを繋ぐための無理矢理感が半端なかったなー。リッチな映画体験にも関わらずゲーム画面を想起させられるというヘンテコさが気になった。

スキャンダル

 シャーリーズ・セロンニコール・キッドマンマーゴット・ロビーの3人をキャスティングできた時点で半分成功だと思うけど、内容は思ったより普通だった印象。セクハラ問題に疎そうな日本のオジさんに観てもらいたい。

【3月】
ハスラー

 もっとヒャッハーでノリノリな映画だと思ったら全然違った。結構せつない。この映画に出てくる女性たちに対して「犯罪は犯罪!自業自得!」なんて感想を持つ人がいないことを祈る。


ミッドサマー

 はぁぁぁ・・・気持ち悪かったw なんだか男として生きるのがつらい映画ばかり立て続けに観てるなw

【6月】
グッド・ボーイズ

 良かった。可愛かった。ガキンチョなのに偉い!世のモテない遅れた男たちよ。女性の扱いをこの小学生たちから見習うべし!


PMCザ・バンカー

 韓国映画は相変わらずレベル高い。ずっと緊張しっぱなし。けど、このテーマや題材は個人的にあんまりグッとこなかったな。


【7月】
透明人間

 面白かったー。透明人間というと『インビジブル』という変態映画が思いつくけど、こっちのほうが良く出来てる。エリザベス・モスが好演!


【9月】
ひまわり 50周年HDリストア版

 中学生の頃にテレビの洋画劇場で観て以来。ヘンリー・マンシーニの音楽のおかげでだいぶ切ない記憶が残っているが、今だと割と冷静に観ちゃうね。マストロヤンニの行動がイマイチ理解できなかった。男ならロシア娘に惹かれるのは理解できるがw ソフィア・ローレンは優勝!こんなに絵になる女優っている?
それにしてもマストロヤンニが何度もローレンの胸を揉むのが気になったw

TENET テネット
 昨年末に観た『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』で突然流された予告編が最高だったので、ずっと期待してたのだけど、あの最高の予告編は冒頭のみ。あとはもう何がなんだかさっぱりだった。逆再生は面白いけど見た目が地味だよ。新しいけど個人的には映像の快楽が無かった。インセプションのほうがずっと好き。

【11月】
ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー

大大大好きな『スーパーバッド 童貞ウォーズ』の女性版。とはいえ、今の時代にアップデートされまくっている。ただ、誰もが実はいいヤツなんだぜ、というテーマは特段新しくないとは思った。楽しい映画だとは思うけど完全に年齢のせいで「最高~!」とはならなかった。もう青春映画をティーンの頃にオーバーラップさせて観るのは無理、ということがあらためて認識できた。私が観るべきなのは『最高の人生の見つけ方』なのだろう(ずっと避けてたw)。


さて12月・・・せめて3本くらいは観たいなー。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

https://eiga.k-img.com/images/movie/91916/photo/929c9d04239cd1fb/640.jpg?1575276443

ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 : 作品情報 - 映画.com


Twitterを流し見してたら『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』がNetflixで7月に配信ってあったのを見て、色々思い出したので今更ながら感想書いてみます。

ちなみに「ナイブズ・アウト Netflix」で検索してもそんな情報は出てこなかったw しかし7月22日にブルーレイ/DVDはリリースされるとのこと。

監督はあの『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で泣く子をさらに泣かせてしまったライアン・ジョンソン

ま、自分は買わないけどねw
というのもあんまりこの映画には良い印象を持ってないです。


カレンダーチェックしてみると、今年の1月末に映画館で観てました。何と5ヶ月以上も前!色々忘れてるわ〜。たしか当時は結構評判が良くて、絶賛のツイートがたくさん流れてた記憶があるな。

うん、確かに面白い映画だった。けして「損した〜」とか「時間を返せ〜」とかそんなレベルの映画ではなかったのは確か。


サブタイトルからもわかるようにミステリーもの。アガサ・クリスティの映画みたいな昔っぽい雰囲気がポスターや画面からも伝わってくる。

この手の映画って登場人物が多い上に、誰も彼もが怪しいって設定になりがちだし、それぞれの登場人物の背景や事件に対しての動機を説明する必要があるので、なかなか取っつきにくいもの。理解力のない自分の脳みそだと早々とパンクしてしまいがちなんだけど、この映画はひっじょーにテンポ良くわかりやすく、しかもクセのある俳優をうまく使って特徴を分けているので混乱もあまりしなかったし、すんなり理解できた。

もちろん謎解きも二転三転、社会風刺らしき設定まで入れ込んで、そりゃもうアカデミー賞も受賞するわ。うん、素晴らしい腕前だライアン・ジョンソン


しかし、自分は冒頭に書いたように、どうにもこの映画にあまり良い印象を持てなかったんですよね。なんだかスッキリしない気持ちで家路に着いたのを今でも覚えてます。


で、色々思い出してみた。
(ここからはとっても個人的な感想で、裏付けも無いテキトーな内容なのでまったく違う感想持った人は許してねw)

まず、名探偵モノな割には主役のダニエル・クレイグがまったく光ってない。光ってないどころか全然目立ってないし、キャラ付けもよくわかんなかった。
まあ、名探偵をあくまで狂言回しとしての役割にしただけなのかもしれないけど、わざわざダニエル・クレイグなんて使わなくても良いだろうし、続編の話まで出てるって言うじゃないですか。
ちょっと「抜けたキャラ」みたいな味付けはしてあったけど、特に笑えなかったし魅力がなかったんだよなー。あと顔がハッキリしてなかった。途中「これホントにダニエル・クレイグか?」と思うほど。

これが一番この映画のヤなところだったな。最後にそれっぽいセリフを吐いて急に素晴らしい名探偵風を気取るのも取ってつけたように感じてしまったし(もう一回観るとそんなことないのかもしれないけど)

あと、社会風刺。
この映画の主人公というかメインは、移民で使用人のアナ・デ・アルマスちゃんと、雇い主である富豪の爺さん、クリストファー・プラマーなんです。この二人はとっても光っていた。どちらもホントに甲乙つけがたいほど良い顔していたし見ててうっとりするくらい。特にクリストファー・プラマーは映画界の至宝だと思います(それに比べてダニエル・クレイグの印象の無さが余計に…)。

そして、その二人の関係性こそ感動ポイントなのだけど、そこに現代のアメリカの社会風刺的な構造を入れたかったようで、最後のほうはそれがなんとなくノイズに感じてしまった。
この辺はネタバレにつながってしまうので詳しくはかけないけど、自分の思っていたオチになってないというか、風刺を意識するあまりになんかちょっと台無しになってない?って思っちゃった。
んーうまく言えないw そう感じただけだから。

かように、映画としての完成度や面白さというのは十分に高いレベルの映画ではあるんだけど、なにかどこか共感できないという映画だったなあ。

なんでだろうな、と色々考えてみたのだけど、つまるところライアン・ジョンソン監督が鼻につくってだけなのでは?という結論になったw

ホント、表現力や文才が無いので伝えられないんだけど、『LOOPER/ルーパー(2012)』や『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017)』を思い出すに、やはりこの印象はますます拭えなくて、映画の知識や映画作りの腕前は高いんだけど、優等生な人が見せる「俺ってすごいだろ」感がそこはかとなく前面に出てしまっているというか。

監督のどの作品も面白いし、レベルの高さは感じるのだけど、どうしても好きになれないのはそのあたりにあるのかも。
自分の恥部や暗部をさらけ出す監督の作品は、グロでも難解でもどこか愛せる要素があるけど、「俺すごい」がメインになっているような気がしてライアン・ジョンソン監督はどうにも好きになれない、そんな感想でございました。

好きな人、あしからず。

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LOOPER/ルーパー (字幕版)

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スター・ウォーズ/最後のジェダイ (字幕版)

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  • 発売日: 2018/04/25
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フェリーニのアマルコルド

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/10/Amarcord_2.jpg

フェリーニのアマルコルド - Wikipedia


8 1/2』に続き、調子に乗ってもひとつ観たのたが、これはまた全然違う映画であった。

seymourgw.hatenablog.com

 

8 1/2』(1963年)からちょうど10年後の1973年公開なので、映画もモノクロからカラーになっていたが、『8 1/2』のスタリッシュというか尖った映像とはちょっとかけ離れたぼんやりした画面という印象。色合いが素敵というわけでもないし、何よりあの手品のような見せ方がほとんどなかった。

しかし。

今作は映っている人たちがメッチャクッチャ濃い!濃すぎ!
例えて言えば、マツコ・デラックス、どんだけ〜の人、ムロツヨシ片桐仁みたいな人たちばっかり集めたようなキャスティング(全然例えられてない気もする)。マストロヤンニはおろか、カルディナーレもエーメもいない(ディヴァインみたいな人はいる)。

 

名もなき市井の人たち、それもとびきりキッタナイおっさん、ソバカス少女、すぐキレるマリオ顔の父ちゃん、馬鹿ばっかりのクソガキたち、胡散臭い司教、ファシスト、たばこ屋のディヴァインw、まだまだてんこ盛り。この街一番の美人とされているのはソフィア・ローレンの出来そこないみたいなおばちゃんだし。

 

そんな人たちが住む街に春の気配が訪れるところから話は始まる。よくわからないが、この街では綿毛が飛び始めると春が来るらしい。

前述した濃い人たちの日常のエピソードが脈絡あるのかないのかよくわからないまま、淡々と盛り上がりそうで盛り上がらず、何かが起こりそうで起こらない。ドラマチック要素があるようで無い。いや、ドラマチックにわざと描いてないのだろう。なのでどーしても退屈に感じちゃうんだけど、ギリギリのとこでまたエピソードが唐突変わるので、いつの間にか時間が過ぎて、気がつくとこの街の人たちの、というか誰にもある(あった)何気ない日常を追体験させられてしまったような感覚になる。

夏が来て、秋になりまた冬が来て、冒頭の綿毛がまたもや舞い、この街の人々の1年間が過ぎていく。 見終わると、あのどうしようもなく濃い人たちのどうしようもないエピソードが愛おしくなっているから不思議。

 

こういう構造の映画って他にもあったような気がするけど思い出せない。強いてあげるとすればリチャード・リンクレイターの『ビフォア・サンライズ』を観たときみたいな感覚かな。

好みで言うとあまり好きではないし、もう一度観ようとは思わないけど、頭や心の中を素通りするような映画ではないのは確か。

そんな感想でした。

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