今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

アベンジャーズ エンドゲーム(ネタバレ!)

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アベンジャーズ エンドゲーム : 作品情報 - 映画.com


公開日に会社の飲み会があり、そのあと風邪ひいて体調崩し、その数日後に大腸検査もあり、でやっとこさ令和の初日に最後のアベンジャーズを観ることができました。

しっかし、上映時間3時間超って!20:30の回で予約したんだけど終了時間23:40って!

何しろ大腸検査のためにこれでもかってくらい下剤飲まされましたからね。数日はお腹の調子がイマイチで、映画のクライマックスで便意をもよおすなんてことになったらどーする?体調もイマイチだし寝ちゃたりしない?と不安を抱きつつ観たのですが…

そんな心配はまったく杞憂!便意も眠気もいっさい出番なし!いやー面白かった!

前作の『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の衝撃をどう回収するのか?ホントにファンが納得できるものが作れるのか? そんな心配はハッキリ言って無用でした。

 

どういう例え方すればいいのかホント難しいですが、贅の限りを尽くしたというか、こんなん出来たらいいな〜を全部やってみましたという映画でした。これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース全部出尽くしますからね。文字通り。

これまでずっと追いかけてきた熱心なファンは間違いなく感涙ものでしょう。もしかしたら大小チビリまくりだったかも(すみませんw)。
あまりにも豪華キャスト過ぎて完全に感覚が麻痺しますからね。 後半に出てくるヒーローは皆チョイ役みたいなもんですよ。サノスがジョシュ・ブローリンだと言うのもすっかり忘れてましたw

 

とはいえ、まあ文句もいろいろ出てくるとは思います。あれ変じゃね?もたくさんあります。でも数あるヒーロー映画を10年ちょいかけてここまでエモーショナルな大団円にできますかね?
これだけ贅沢なエンタテインメント体験をさせてもらえたことに称賛の拍手を送らずにはいられないという気持ちにはなりました。

 とは言え…とは言えねw やっぱり何だかんだとギャーギャー言いたくなるもんじゃないですか。
自分は熱心なマーベルファンでもないし、思い入れもそんなにあるわけじゃないですが、とりあえずほぼシリーズは観てる、という立ち位置で観た感想は書いておこうかなと思います。

以下、ネタバレ感想。

 

マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)好きな人には今さらこれまでの説明なんて不要だと思うけど、もしかしたらよく知らないって人がいるかも知れないので超ざっくり前作『インフィニティ・ウォー』の説明をすると、

”全宇宙の生命を半分にせねば!って使命をなぜか持っているサノスっていうとてつもなく強いオッサンが、願いを可能にするインフィニティ・ストーンていう石を全部集めてその使命を実行したのが前作まで ”(こんな雑な説明なら不要かなw)。

今作はその直後から始まります。

当然、地球を守るヒーローたち(アベンジャーズ)も半分になっちゃったわけで、残ったリーダー役のアイアンマンも燃料の無くなった宇宙船で息絶えるのを待つしか無いと諦めかけたところでキャプテンマーベルに助けられ、無事に地球に帰還。
残ってたメンバーと合流するも、もうどうすることも出来ず途方に暮れるばかり。あっという間に5年の月日が流れていく。

そこに、量子世界に取り残されたままのアントマンがなぜか元の世界に戻ってくる。
「量子世界では時間の流れが違うから、うまくやれば現実世界の過去にも行ける。つまりタイムトラベル可能なのだ!」ってわけで、量子世界を利用して過去に戻ってインフィニティ・ストーンを奪い返し、消えた半分の生命を復活させようぜ!というのが前半部分。

で、あれこれ困難を乗り越えながらもインフィニティ・ストーンを集めるのが中盤部分。ここでも派手なアクションシーンはあまり無いけど、サスペンスとコメディタッチで十分に楽しませてくれる。

そして無事インフィニティ・ストーンを集め、目的を達成!と思いきや、サノスが感づいて地球に襲来!さあ、最後の全面対決だ!

と、ざっくりこんなお話です。

 

予告トレーラーでアントマンが戻ってくるシーンは見せてたし、そもそも消えた半分の生命を取り戻すには、インフィニティ・ストーンを取り返すしかないわけで、時間をコントロールするっていう展開は十分に予想でき、それほど驚きの展開というわけではなかったのですが、とはいえやっぱりタイムトラベルが可能って時点でもう何でもありなわけじゃないですか。
ドクター・ストレンジ』でも時間をコントロールした瞬間「あー、これだともう何でもありだな」と思って急に冷めちゃったりしたので、今回もすでに細かい部分には目を瞑る内容だなと思ったけど…。モヤモヤというか、個人的には素直に感動できない部分に繋がっちゃったりもしました。

 

but!しかし!however!

前作の『インフィニティ・ウォー』でも最高に盛り上がった戦闘シーンでしたが、今回もさらにパワーアップしたサノス軍との全面対決シーンがね、もう最高過ぎでした!正直、このシーンだけでもう大満足です。

この手の映画って動きが早くて何が何だか分からないってなりがちなのに、誰が何をしてどうなったのか、どこにいてどう動いたのかがわかりやすいだけでなく、各キャラの特徴をしっかり活かしたバトルシーンになっているので盛り上がるんですよね。前作『インフィニティ・ウォー』のアイアンマンチームとサノス戦もそこがホントに素晴らしかったし。
ヒーロー大集結ものはここがダメだとすべて台無しではないかと思っているので、今作もバッチリ最高の出来で良かったです。

 

最終的にアベンジャーズはサノス軍に勝利しますが、アイアンマンことトニー・スターク(あとブラック・ウィドウ)という大きな犠牲を払うことになります。
アイアンマンで始まりアイアンマンで終わるという、ずっと最初から観てきた人たちには、その年月をずっしりと感じさせてくれる最後です。

タイムトラベルでトニー・スタークの若き日の父親とのやり取りなんかを見せることでドラマ部分もしっかり作られているので、より感動的になっているのがうまいというか。

ただ、個人的には戦いのあとの感傷的なシーンはちょっと引っ張りすぎかなあと思いました。キャプテン・アメリカについても、もうちょっとやりようがありそうなのになあと思ったり。

あと、やっぱり3時間超は長いよw 前半はサクサク展開もあったけど、細かいとこで見せ方がちょっとずつ長いというか、テンポがちぐはぐな感じというか、もっとコンパクトにできる気がしました。

タイムトラベルに不満とかいろいろ書きましたが、過去作のシーンや人物を自在に登場させる事ができるし、キャップやトニースタークのドラマも作れるし、うまく練られているのは間違いないわけで、いや、ホントよくできた面白い映画だなと思います。

でも、やっぱりこう綺麗に終わっちゃうと、なんだか気持ちもさっぱりしちゃって、もしかしたら前作『インフィニティ・ウォー』のほうが後々印象深い映画になるかもしれないとも思ったり。

変な例えだけど、オッサン世代としては、子供の頃に見たウルトラマンA(エース)でウルトラ兄弟が全滅するという回はトラウマ級に記憶に残っているのですが、どうやって復活して敵を倒したのかさっぱり覚えていないので、『エンドゲーム』よりも半分が消えた衝撃の『インフィニティ・ウォー』のほうがずっと記憶に残るのではないか?という、何だかよくわからないこじつけで締めくくりたいと思いますw

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(も少し続く)ゲーム・オブ・スローンズは女性リスペクトなドラマ

やーっと、この土日にシーズン7も観終わって最終章第2話からライブ配信に間に合いました。といっても仕事があるのでもちろん22時の回ですが(つまりさっき観たばかり)。

 

今回は嵐の前の静けさ。戦いの前に皆で友情や思い出を分かちあいましょう、というしんみりエピソード。みんないい人になってたよw

自分はド派手な戦いのシーンが早く観たかったので、今回はグッと我慢の回。夜の王はもうそこまで来てるぞー!来週はさすがにもう引っ張らないよね?もう次の決戦がホント楽しみ。夜まで待たずに朝から観たいな〜。

と思ったら、そういえば大型連休とやらでウチの会社も10連休だったよ!
ということは…第3話と第4話は朝の10時の回から楽しめるじゃないか!やった!

そして最後の回は5月20日か…今から有給休暇入れておこうかな(笑)

とまあ、せっかくの最終章なので気持ち的には大変盛り上がってますが、実は本日は奥さんも用事で外に出てて、誰もいない部屋で寂しくひとり観てました。そしてひとり寂しくせっせとブログ書いてます(笑)

 

 

で、いま頃気づいたの?って言われそうですが、タイトルに書いたようにこのドラマは女性キャラがとにかく強く、シーズン6あたりから?明らかに女性優位のドラマになってます。

強いったって、腕力が強いとか気が強いってことじゃなく(それはブライエニーw)、ブレない芯の強さ、頭の良さ、野望の強さがとかく目立つ。

シーズンの最初から中盤までは、結構女性は弱くて騙されやすくて、男に虐げられてて、振り回されてて、まあそういう描写が多かった。カッコよく活躍するのは男性キャラばかり…てな感じだったのだけど。

じわじわと、じわじわと、いつの間にか気づいたらメインで活躍しているのは女性ばかりになっていました。

このドラマは男女問わず、ほとんどのキャラが辛酸をなめまくりな過去を持っています。持ち上げられて は落とされて、の繰り返し。順風満帆で恵まれたキャラなんて皆無です。

そんな大波小波に揉まれ続けて、浮かび上がってきたのはたくましくなった女性たち。

現在、男性キャラで何とかセンターを張れそうなのはジョン・スノウただひとり(それでも背が低いとか言われたり、ドラゴンに振り回されたり、若干小馬鹿にされてるの何なのw)。

 

ひと昔前の映画やドラマの定石から言うと、間違いなくジョン・スノウのような強く尊敬されるキングがいて、彼を支える女性たち、華を添える女性たちという図式になるんだろうけど、さすがにもうそういう時代ではないですよね。
そういう古臭くて嘘くさい価値観は意図的に排除しているように見えます。


そんな中でも今回、ひときわパワーアップした女性はこのひと!まあ〜驚いたw

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Image - Dragonstone 10.jpg | Game of Thrones Wiki | FANDOM powered by Wikia


前回のエントリーで、このドラマは推しキャラがたくさんいて女性に人気があるドラマって書いたけど、何もイケメンや癖のある男性キャラが多いからというわけではなく、虐げられても力強く立ち上がる女性たちの強さに惹かれている人も多いのではないでしょうか。


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ゆー!さのだびっち!

今日も今日とて、思いつきで書いていきます!

ツイッター見てたら映画評論家の江戸木純さんという方のこんなツイートが。

一応書いておくと、「Smile,you son of a bi*ch!」は映画『ジョーズ』のラスト、ブロディ署長(ロイ・シャイダー)が絶体絶命の状態から渾身の一発とともに放たれるセリフのことです。

 ※ちなみにこれもいまさら過ぎますが「Don’t think,Feel.」は映画『燃えよドラゴン』でブルース・リーが弟子への教えの中で言うセリフです。

 

このツイートの言ってることは、本当によくわかります。

ジョーズ』という映画の素晴らしさは今さら説明するまでも無いですが、当時まだ小学生で映画に興味を持ち始めたばかりの私(と友人たち)を一気に映画世界の虜にしてくれたきっかけの映画だったのです。あの時、映画館で受けた衝撃たるや。

近年のスピルバーグ映画がどれだけ凄みを増そうが、『レディ・プレイヤー1』がどれだけ素晴しかろうが、あの時の衝撃には及びません(映画の出来の良し悪しを言ってるわけではありませんので念の為)

 

ブロディ署長のあの名セリフ。最高の高揚感、最高のカタルシスをもたらせてくれたあのセリフ。

当時まだ小学生。英語なんてこれっぽちもわからないお馬鹿さん。
当然字幕の「くたばれ!バケモノ!(でしたっけ?)」は正確に訳されているのだと思っているわけで、耳コピした英語をそのまま「ゆー!さのだびっち!」と友人同士で大声で叫び合っていましたw

「さのば」ではなく「さのだ」に聞こえたんですね。当時の僕らには(笑)

ジョーズ』の影響はすさまじく、普段映画に興味のないクラスメイトのガキ大将までもが僕らの真似して「さのだびっち!」と言いながら物を投げつけてきたり、戦車のプラモに爆竹をセットして爆発の瞬間に叫んだり、いろんなシーンで大活躍したセリフでしたw

今考えると恐ろしいですよね。近くに英語圏の人がいなくてほんと良かった。大人ですら当時はよく理解できてなかっただろうし。そもそもbi*chなんて辞書ひいても出てこないよね?w

www.youtube.com

ま、それくらい『ジョーズ』は当時のガキどもにも多大な影響を与えたわけで、江戸木さんの言うように、これ観て映画の道を目指したって何の不思議もないでしょう。かくいう私も映画の道にこそ進みませんでしたが、エンタテインメント系に足を踏み入れましたし。

そして、何よりこれを観てロイ・シャイダーロバート・ショウが好きになりました(リチャード・ドレイファスはちょっと微妙だったw)。『ザ・セブンアップス』『ブルーサンダー』『ブラック・サンデー』なんて映画に燃えました。

 

しかし、なぜ今頃『ジョーズ』のこんなセルフのツイートが出回っているかというと、午前十時の映画祭で、スピルバーグの名作三連発上映が予定されているからですね。

asa10.eiga.com

あ、『未知との遭遇』は今日までか!しまったなー。観たかったのに。『ジョーズ』は明日から上映ですね(地域によっては5月3日から。自分の地域は明日から『E.T.』だ。これは高校生の時、オールナイト上映で観に行って寝ちゃった思い出が…w)。

この企画は一日一回、朝十時の回のみしか上映してくれないので、自分にとってはなかなかハードル高いんですよね。土日の早起きはつらいわぁ。

 

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というわけでブルーレイでも買って家で堪能しようかしら。
ゆー!さのだびっち!

ジョーズ (字幕版)

ジョーズ (字幕版)