今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

2018年6月に劇場で観た映画

http://30years-dousoukai.jp/img/abt/cast/cast_img02.jpg

ベスト・オブ・ナイスガイ!

映画『30年後の同窓会』公式サイト


今年も半分が過ぎました。
4月5月の公開映画が凄かったので、その反動か6月はあまり本数観てないです。

レディ・バードwww.youtube.com

新作では6月の一等賞。
自分の大好きな『ゴーストワールド』を彷彿させるような設定なんだけど、こっちのほうが圧倒的に痛いし、笑える。そして最後は感動すらさせられる。
何気ない日常のキラメキ感の見せ方がすごかった。一等賞。

 

デッドプール2

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うーむ。正直言うと前作のほうが面白かった。よくわからないけど、なんかテンポが悪いというかギクシャク感というか。
色々な前知識を入れとかないと楽しめない部分が多いかも?目の前に座っていたエグザイル風のお兄さん2人組は最初、近くにいた外人さんグループと一緒にノリノリだったけど、だんだんテンション下がってきて最後はエンドロール後のお楽しみ映像も見ずにササッと席立ってたのが印象的でした。
自分も前作よりはあまり笑えないなーと思ったんだけど、氷の微笑パロディだけは大笑いしましたw あそこのシーンは100点!

 

ゲティ家の身代金

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70年代を再現した重厚な映像がとてもいい感じで、細部に目が行きっぱなしでした。DVD化されたらまたじっくり見てみたい。
お話は予告通りの内容なんだけど、主役はゲティ爺さんではなくミシェル・ウィリアムズ。いつものように不幸な女性の役ですが、この人はホント身近にいそうな親近感がありますね。
耳のシーンはやばすぎる。

万引き家族

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テレビで連日のように 「カンヌ・パルムドール賞受賞」を報道してた影響からか、地元の映画館も結構な賑わいでした。しかもお客さんの年齢層はかなり高め。
大人も子供もみんな演技達者すぎて唖然としますが、安藤サクラの独白シーンは息を呑む迫力。『百円の恋』も含め、底辺を演じさせたらナンバーワン女優。

30年後の同窓会

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リンクレイター監督の映画は、一部を除きほぼ例外なく眠くなるw
今作はこれまでのような、ストーリーなんてまるで無い作品と比べると、ちゃんと泣かせ設定のストーリーを用意してるんだけど、それでもやっぱり長くて眠くなるw
初老?3人が延々しゃべくりまくるシーンがとにかく多いので、どんなストーリーだっけ?となるんだけど、でもなぜか不思議と心に残る映画になってたりする。リンクレイターマジック。
ブライアン・クランストン演じるキャラが最高。上半期ベスト・オブ・ナイスガイ賞。

RAW 少女のめざめ

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話題になったカニバリズム映画。
少女たちの行動はメタファーなのは頭でわかってても、叫びたくなるくらい身悶えする。何人かは映画の途中で席を立ってました。
主演の女の子の生々しさが半端なく強烈。ずーっと頭に残る映像と音楽。
でも何となく笑ってしまうようなすっとぼけた雰囲気もある不思議な映画でした。

 

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用心棒 & 椿三十郎(4Kデジタルリマスター版)観てきた

またブログサボリ気味なので、焦ってなんとか書いてます。

このブログタイトルって、毎日なんでもいいから書いてりゃ少しは文章マシになったり、書くために調べ物する時点で何かしら経験値上がってるだろう(そうなって欲しい)という意味で付けたんです。RPGゲームのようにコツコツ経験値溜めていこう、みたいな。なのにこの体たらくw

人様に読んでもらいたい、というよりは自分の(恥ずかしいけど)備忘録的な部分が強いので、まあ他人にとっては実にどうでも良い個人目線の感想ばっかりなわけですが、それでもコメント頂いたり、いいねアイコンが付くと嬉しいものです(ありがとうございます)。それを励みにして、せめて月に3回くらいは無理やりにでも書ければと思ってます。

映画のほうはちゃんとコツコツと観てるんですけどね。ブログを書くって大変です(笑)。

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 黒澤映画、実は大人になってからあまりちゃんと観てなくて。子供の頃はTVで放送していたのをよく見てたんだけど、まあ忘れてますね。

超有名どころの「用心棒」「椿三十郎」が、午前10時の映画祭って企画で、しかも4Kデジタルリマスター版として劇場上映してるので観てきました(「七人の侍」はその次の上映。昨年もやってたけど見逃してた)。

この午前10時の映画祭ってのは、文字通り午前10時の1回こっきりしか上映しないんです。上映する作品も名作と呼ばれる古い映画が多いので、完全にジジババがターゲットの高齢者ビジネスw。実際、お客さんは年配の方ばかり(自分も片足入ってます)。

でもねえ、確かにトシとると早起きにはなるのですが、それでも朝10時台に映画に行くのってなかなかつらい。
平日は仕事だからもちろん行けないので土日に早起き。犬の散歩に行って、シャワー浴びて、ご飯食べて、、、でまた眠くなるという…w

それでも!

朝10時という高いハードルを乗り越えてでも観に行くべき映画ですね。これは(特に未見の人はぜひ)。

 

当たり前っちゃ当たり前だけど、今観ても最高に素晴らしい。いや、大人になるとこの面白さよく理解できるというか。
スピルバーグやルーカスはもちろん、ハリウッドやマカロニ・ウェスタンがなりふり構わずパクりまくったのも頷けますね。

好きな人、詳しい人からするとホントいまさらなんでしょうが、カメラワーク、見せ方全部に意図が感じられてまったく無駄がないように見えました。
脚本も素晴らしいんだろうけど、それを120%活かした映像というのでしょうか。絵で(絵だけで)説明するってこういう事なんだ、というお手本のような映画に思えます。とにかく視覚的に「観てて楽しい」んですよね。いちいち。

それに加えて奇跡的に魅力的な三船敏郎という俳優の存在感。もう最高としか言いようのないです。

 子供の頃に観たのであんまり細かい内容は覚えてなかったんだけど、今でもハッキリ覚えているのはあの「名前は…椿…椿三十郎。いやもうすぐ四十郎だがな」という名セリフ(用心棒では桑畑三十郎)。
子供心に「なんて気の利いたカッコいいセリフなんだ!」と感動したのを今でもハッキリ覚えています。まあこれに限らず、三船敏郎のセリフはいちいちカッコ良いです。

どちらの映画も深刻な状況に置かれたところに、三十郎が現れて解決するってお話ですが、そんな緊張感ある状況にあっても、三十郎自体がとぼけたキャラだったり、コメディリリーフをしっかり入れて必ず笑いを入れるとこが、ほんと小粋というか、洒落てるというか、センスが良いというか、エンタテイメントってこういうことを言うのかな思いました。
特に「椿三十郎」のほうは、「用心棒」に比べて笑いが多くて、自分は「椿三十郎」のほうが好みかも。

4K(の凄さがそもそもよくわかりませんがw)デジタルリマスターってくらいなので、映像もシャープで濃淡もとってもきれいでした。
音声もなんちゃらシステムを使っているからなのか、迫力があってセリフもほんと聴きやすかったです。昔テレビで見たときは三船敏郎はほとんど何言っているのかわかりませんでしたw

あと、全然どうでも良いとこかもしれませんが、タイトルやキャスト、スタッフの名前の文字がどーんとでっかく入って超カッコいい上に、文字が完璧に美しい。
今の映画でもぜひ採用してほしいなあ。こういう文字書ける人ってまだいるのかな。

 

映画は「用心棒」が先に公開され、「椿三十郎」が続編にあたるのですが、正直どっちから観ても、もしくはどっちだけ観ても、まったく問題無いし面白いです。 

 

ちなみに午前10時の映画祭の今年のラインナップはこちらで。

asa10.eiga.com

 狼たちの午後とか、大統領の陰謀とか、この辺も大人になってから観てないので、楽しみ!

がんばって早起きしなきゃw

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 映画館に行けない、もしくは早起き絶対無理!って方はこちらからどうぞ。

用心棒

用心棒

 
椿三十郎

椿三十郎

 

 

 

2018年5月に劇場で観た映画

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まだ感想書いてなかった映画たち。
記憶もだいぶ曖昧ですが、がんばって思い出してみます。 

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君の名前で僕を呼んで

www.youtube.comすごく美しいイタリアの風景。優雅なインテリ富裕層の避暑地暮らしにウットリすること間違いなし。さらにティモシー・シャラメが憂いのある美少年なので、もう少女漫画の世界。その代りアメリカ人のアーミー・ハマーはちょっとダサいw
同性愛モノって少し苦手なんだけど、主人公のお父さん(教授)の語りが凄く心に刺さる内容ですごかった。
それにしてもタイトル含めよくわからない部分がいっぱいあるので、見終わってからもずっとモヤモヤしちゃったので、町山智浩さんの映画ムダ話で解説聞いて腹落ちした。したんだけどインテリじゃないとわかんねー。


いぬやしき
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原作はマンガ。Amazonプライムにアニメ版があったのでそっちは全部見てたので
比較して観たんですが、すごく上手に映画としてまとめられていて、改変もうまくやってるなあと思った。さすが「アイアムヒーロー」の監督。
個人的にとんねるずが苦手なので観に行くつもりはなかったけど、木梨そんなに悪くなかった。ごめん。ちょい役だけど二階堂ふみは存在感あったなー。


サバービコン 仮面を被った街

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見た目面白そうだし、豪華キャストにジョージ・クルーニー監督で、ジョエル・シルバーコーエン兄弟が制作脚本なんて、そりゃあ期待しちゃいますよね。でも、自分はまったくのれませんでした…。うーん、何これ?w


ランペイジ 巨獣大乱闘

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怪獣モノとしてとても良かった!街壊しまくり!
ちなみに元はアメリカ製ファミコンゲーム。まさか映画化されるとはビックリ。
でも、白いゴリラと、ゴリラみたいなドウェイン・ジョンソンと、鉄格子バットを持たないニーガンが出てくる超楽しい映画、くらいしか思い出せないw

さよなら僕のマンハッタン

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「500日のサマー」のマーク・ウェブ監督作品。とても楽しみでしたが期待通り良かった。
500サマーのジョセフ・ゴードン=レヴィットくんと同じく面倒くさい年頃の男の子の成長物語。主人公はまるで現代版ウディ・アレンといった風情で小説家に憧れている。もちろんマンハッタン在住。セリフや本の一節の引用などが多く、またそれが重要な要素になっている文系映画。
なんて書くと一見さんお断りの小難しい映画?と思うかもしれませんがそんなことは無く、最後はじんわりいい話で泣かせられます。
マーク・ウェブ監督は本当に「卒業」やウディ・アレンが大好きなんですね。
今作は「卒業」と同じような設定が盛り込まれているんだけど、そこから更にひねってて、若者だけじゃなく大人側の目線も入れてて面白いなーと思った。

 

 

のみとり侍

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うーむ、うまく説明できないけど自分にはまったく合わない映画だった。江戸時代の生活感がよくできてて良かったです。

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル

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実際のトーニャ・ハーディングや、あの襲撃事件を知ってるかどうかでも違ってくるかもしれませんが超面白い!
襲撃事件はもっとドロドロした事件だと思ってたんだけど、実際は「ファーゴ」や「バーン・アフター・リーディング」や「ローガン・ラッキー」や「タッカーとデール」みたいなお話でしたw 
トーニャもすごいけど、一番スゴイのはお母さん!こんな人が世の中にいるんだw

 

女は二度決断するwww.youtube.com

平和な日本に住んでいるとなかなかピンとこないかもしれない、テロが日常にあるヨーロッパ(ドイツ)の映画。
結構ヘヴィーな内容。タイトルがちょっとミスリードしてる気がする。
ダイアン・クルーガーさんは美しいですね。


 

犬ヶ島
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ウニ県メガ崎市。小林アタリ。ネーミングセンス最高です。
自分は見た目がちょっとよろしくない雑種犬を飼っているんですが、表情や動きが映画に出てくる犬たちとそっくりでしたw 
おとぎ話(ファンタジー)かと思いきや政治のお話だったり、なんとも形容しがたい魅力にあふれた映画でした。
KUBOもすごかったけど、こちらもまあ、とにかく細かいところまでこだわりまくってます。神は細部に宿る。スティーブ・ジョブズが生きていたら、きっと絶賛してたことでしょう。

 

 

ピーターラビットwww.youtube.com

これも「パディントン」と同じ案件。
お子様向けでも、女子向けでもない。舐めた気持ちで観に行くと完全に裏切られます。ゆるふわブラックコメディ。カワイイウサギちゃんに人間がボッコボコにやられる映画。ピーター!いくら反省しようともお前は許せん!パイにしてやる!って思いましたw