今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

『タリーと私の秘密の時間』/『アンダー・ザ・シルバーレイク』

映画1本観てひとつの記事書くのって案外キツイ。もっとたくさん書かなきゃって思うと余計につらい。
じゃあ映画2本をひとつにまとめればそれなりにボリュームあるように見えるし格好つくかも?(天才か自分!)

というわけでこれから2本立て戦法で行きます。
 

タリーと私の秘密の時間

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タリーと私の秘密の時間 : 作品情報 - 映画.com

身に覚えのあるお父さんにはきっついショットですよ、これ。
ヤバい映画でした。子育てサボったお父さんにはきっつい映画です。

あらすじ
主人公のシャーリーズ・セロンは2児の母。さらにもうひとりお腹にいて出産間近。
しかし長男は(ADHDというのだろうか)学校で問題ばかり起こしてしまうヒステリックな子。夫も仕事仕事で子育てには無頓着。毎日が疲弊の連続。そしてお腹の子も生まれ、さらに孤独で壮絶な子育てライフに突入してしまう。
そんな時に兄から紹介された夜専門のベビーシッター「タリー」に来てもらい、生活が一変するが…ってお話。

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子育てシーンが壮絶

見せ方が上手い!って褒めていいんだろうか?子育て地獄がテンポよくコメディタッチで描かれる。もうほんと見てるだけでツライ。叫びたくなる毎日。
妻に、いや、すべての子育てした(している)お母さんに「ごめんなさい!」って謝りたくなるシーンです。というか映画観ながら心の中でずっと謝り倒してました。変な汗かきながら。

予告見てもわかる通り、あのスタイル抜群なシャーリーズ・セロンがですよ?あそこまでだらしない体型になるんですよ?
あれは大げさでもなんでもない描写です。なぜなら体型は違えどマイワイフもああなってたから(書いちゃったw)。ほんとゴメンナサイ…。


後半は違う映画
ネタバレは絶対に避けるべき映画です。ほんとは何も情報入れずに観たほうが良いので、あっさりぼんやり書いちゃいますが、これは子育てについての映画じゃなかったです。子育てはモチーフ、テーマはちょっと別でした。
30代後半から40代くらいの人に刺さる映画ではないかと思います。もしかしたら50を超えるとまた別の感慨になるんじゃないかなw

 

監督と脚本家は名コンビ

監督と脚本家は『JUNO/ジュノ』、『ヤング≒アダルト』、そして本作と3度もタッグを組んでいて、しかもどれも傑作と言えるくらい面白い作品ばかり。
脚本のディアブロ・コーディさんは女性と聞いてびっくり&納得(美人な上に元ストリッパーというすごい経歴)。天才!
監督のジェイソン・ライトマンは、名前からもわかるように父親がゴースト・バスターズ、違った、アイヴァン・ライトマン
コーディさんとのタッグ以外にも『マイレージ、マイライフ』なんて映画も監督している。あんたも天才!少なくとも父親は完全に超えた!(異論は受け付けます)。


おすすめです!

冒頭に書いたように、男性にとっては居たたまれない気持ちにさせられる映画ではありますが、コメディタッチでありながらも深く考えさせられるよく出来た傑作だと思います(ちょっと後半の変化球が強すぎる気もしますが)。

女性の視点や年代別による視点でもまた全然違った感想になるんじゃないかなと思うので、色んな人に「ねぇ?これどう思った?」って聞いてみたくなる映画ですが、ただマイワイフにだけは感想聞きたくないかもですw

 

アンダー・ザ・シルバーレイク

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デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の最新作。
前作『イット・フォローズ』がすごく良かったので期待しつつも「あ、これはたぶん意味不明な難解映画だろうな」と思ったら、まあ意味不明な難解映画でしたw

あらすじは書いても意味ないので省きます。


映画マニアのための映画?

あ、これはヒッチコック映画のオマージュだ!というのはすぐにわかったんですが、それ以外はもうお手上げ。かろうじてデビッド・リンチとか。
ハリウッドを舞台にしてて、映画業界や音楽、ゲームなど、監督が好きなんだろうカルチャーやモチーフをふんだんに詰め込んだ、というような映画でした。
きっと町山智浩さんや、シネフィルふかづめさんには元ネタがわかるのでしょうが、わかったところでこの映画は楽しくなるのかな?という感想でした。

 

中身がまったくない…気がする
『イット・フォローズ』は、誰でも楽しめるホラーという体裁を保った上で、監督のやりたかったテーマや趣味性をこっそり織り込んでいたような気がするんですが、本作は「もうそういう体裁はぜんぶ取っ払って自分の頭の中を好き勝手に表現してみよう」と感じてしまったので、それが合わない人にはどうしても「ふーん」で終わってしまうという気がしました。

いや、監督が好き勝手にやりたいことをやる!というのは正解だと思うし、それが意味不明だとしても、圧倒的な表現だったり、伝わるものとか感じ入るものがあれば良いのですが、(特に後半の)展開や設定、登場人物が凡庸に感じてしまって、「なんかこれ普通じゃない?」って思ってしまいました。ごめんなさい。
カルト集団ぽい人たちとか、謎のホームレスとか、地下にある秘密の施設とか、「なんかこれ普通じゃない?」(それも何かの映画のオマージュなのかもしれないけれど)。ただイカれたヒットメイカーじいさんだけはちょっと面白かったw

公式ページにあった町山智浩さんの解説動画があったので聞いてみたけど、やっぱり「ふーん」という感想しか出てこなかった。
ただ最後に町山さんが『ロング・グッドバイ』を観てくださいって言ってて、あーそういえば雰囲気似てると思い出しました。『ロング・グッドバイ』もちょっと不思議な映画ではありましたが、また見返して見ようかなー。

 

補足

文句ばっか書いてますがきらいな映画では無いです。あと、アンドリュー・ガーフィールドはこういう役がハマり役なのでは?って思いました。

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 ジェイソン・ライトマン監督とディアブロ・コーディ脚本の傑作2本。 

JUNO/ジュノ (字幕版)

JUNO/ジュノ (字幕版)

 
ヤング≒アダルト (字幕版)

ヤング≒アダルト (字幕版)

 


これも面白いです。ヴェラ・ファーミガも出てるしオススメ。

 

こっちはとても面白かったんですけどねぇ。屋根に立つオヤジ!こわ! 

 

 エリオット・グールドがたまらない。

この歌最高です。

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