今日の経験値

主に映画の話。70〜80年代の映画やカルチャーを懐かしむことが多いかも。

観た映画:勝手にふるえてろ

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普段ロクにTVも見ないし、どちらかといえば日本映画もあんま観ないほうだし、若い俳優さんやアイドル的な人たちの名前もあんまり憶えてないし、松岡茉優の映画だから観たい!なんてことももちろん無く。
芥川賞を取った若い女性の書いた小説、ってことくらいは一応知ってました。綿矢りささん、タモリ倶楽部にも出てたしね。 

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ただ、映画の良い評判をネットで目にしていたし、タイトルもなんかカッコいいし、もしかしたら案外面白いかも?くらいの気持ちでふらりと観に行きました(いいわけじみた長い前置きw)

 

でも、正直、若い人や女性の観客が多い映画はオッサンひとりだと少し勇気がいるんですよね。
案の定、高校生くらいのキャピキャピしたグループや、OL風の人や、若いお母さんなんかが席に陣取ってて、うわーちょっと恥ずかしいなってそそくさと前の方の人気のない席に座ったり。
もしかして「オッサンひとりで観に来てるー」なんてひそひそ話してないかなとか聞き耳立てたり(自意識過剰w 誰も気にしてねーよw)。

 

と、まあ面倒くさい思いして、やっと始まった映画も、主役の松岡茉優がずっとハイテンションで何かウキウキしながらひとり語りしてて、「うわっ、これ本格的に自分が観る映画じゃないかも」って思ったんんだけど、最後まで観終わった感想は…

すばらしい傑作でした!おっさん、ひとりで勝手にふるえてました!w(気持ち悪い)

 

自意識過剰は若者の特権だと思っているかもですが、オッサンだって毎日毎日アホな妄想したり、自意識過剰に生活してるんです。

さすがに会社とかリアルな生活上での恋愛妄想はしないけど(人生棒に振る可能性あるしねw)、でも同窓会あたりで昔好きだった女の子に会ったりすると、いまだに妄想の恋を復活させたりくらいはするもんですw

冒頭にも書いたけど、たかが映画観るのにも人の目を過剰に気にしたりするんです。

タモリ倶楽部もひとりで見るの好きなんです。空耳アワーのタオルも欲しいです。アンモナイトは買わないけどw

映画やマンガ好きで体育会系をバカにして、『霧島、部活やめるってよ』の神木隆之介にシンパシー感じるくらいの青春時代を送った人間なので、この映画のヨシカにもそれなりに共感できるんです。 シアミ(視野見?)とか笑っちゃうくらい理解できるしw

まあ、オタクだろうが体育会系だろうが若者だろうがオッサンだろうが、みんな自分のこと好きだし、たぶんこの映画観たひとはかなりの割合で、主人公を何かしら自分に当てはめることができるんじゃないかなと思います。

 

それにしても主役の松岡茉優さんはすごく魅力あるし素晴らしい演技してましたね。こういう役って難しいですよね。 きっと。

恥ずかしながら、霧島部活やめるってよ、のあのイヤな女子高生の人だと知ったのは映画を観て後でした(同一人物なのあれ?)。
昔、NHK限界集落ってドラマに出てた時に、あ、この子すごくいいなあ、って思った記憶はあったんだけど、まさかこんなに魅力的で上手な俳優さんだったとは。

 

すみません、この映画はとっても説明がしにくいし、内容を文字で説明しても面白さなんてたぶん伝わらないと思うので、なんのこっちゃって感想をいきなり書いてしまってますが、もうとにかく心に刺さる良い映画だと思うので、とりあえず観て下さいとしか言いようがないです。

強いていうと、ちょっと『500日のサマー』に似てるかな?って思いました。いや、全然関係ないかなw

 

ただ、一点だけちょっと「あれ?」って思ったのが、タイトルの「勝手にふるえてろ」ってセリフは、主人公のヨシカに向かって吐かれる言葉だと思ってたら、そうではなかったのが「?」でした。

 

映像的にも変わってて印象的なシーンも多く、独特の映像表現と言うか感覚というか、そんなとこも新鮮に感じられたのも良かった。おすすめです。

 

と満足したんですが、映画が終わったあと、後ろの席の女性たちがみんな出てったあとに、こっそり最後に映画館をあとにしました(だから誰も気にしてないってば。気持ち悪い)

 

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小説も読むべきか?

勝手にふるえてろ (文春文庫)

勝手にふるえてろ (文春文庫)

 

 

監督の大九明子さん。初めて聞く名前でした。すみません。他の監督作品もぜひ見てみたい。 

でーれーガールズ

でーれーガールズ

 
ただいま、ジャクリーン