スカイスクレイパー
面白かった!「パパ、飛びまぁぁす!」なんて宣伝見て、またB級バカ映画か…と早合点しちゃダメです(早合点した自分)。80年代アクション映画が好きなら絶対観て損はない!と若干鼻息を荒くしつつの感想です。
いや、すでにひと晩寝て興奮は収まってますが、観た直後はちょっと鼻息フンガ〜だったかもですw
細かいディテールが楽しい映画だし、伏線の事とか書いちゃってるので、気になってる方は読まずに早いとこ映画館へロック様ばりに飛び込んで下さい!
早い話が『ダイ・ハード』
この映画、説明不要なほどの大傑作アクション『ダイ・ハード』を下敷きにしています。それを隠す気はまったくなく、むしろわかりやすくパロディにしています。
『スカイスクレイパー』のビンテージ風ポスターを、ドウェイン・ジョンソンが公開!作品の影響元となった『ダイ・ハード』『タワーリング・インフェルノ』にオマージュが捧げられている。『セントラル・インテリジェンス』 ローソン・マーシャル・サーバー監督作品 https://t.co/GuPSFNbsqb #HIHOnews pic.twitter.com/hvg5op2JS8
— 映画秘宝 (@eigahiho) July 2, 2018
こんなポスターまで作られるくらいですから。
つまり、「意図せずに事件に巻き込まれた主人公が、家族を守ると同時に悪党どもをたった一人で殲滅しちゃう」というお話。
もちろん自分も『ダイ・ハード』は大好き!すごく好き!(2回繰り返すくらい好き)。なので、オマージュ満載な設定やセリフ、パロディがとにかく楽しかったです。
一番笑ったのがダクトテープ!(字幕では粘着テープになってましたが)。『ダイ・ハード』のラストの対決で背中にダクトテープで銃を固定する有名なシーンがありますが、ロック様はそれを使ってもうどんな難関も乗り切っちゃいます。
『ダイ・ハード』のみならず『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』までもダクトテープを使ってパロったり、もうやりたい放題w
イーストウッド御大も「腕さえあればこれだけで何でも直せる」って申しておりました。
もし、万が一、まだ『ダイ・ハード』を観たこと無いという方がいたら、予習として観ておくと楽しさ倍増するかもです。あ、もちろん1作目だけですよ。間違って『ダイハード/ラストデイ』なんて観たら、あまりのつまらなさに怒り狂いますのでw
ニヤリと笑える伏線の数々
この映画は冒頭いきなり数年前のある事件から始まるのですが、主人公はその事件で取り返しのつかない失敗をします。直後に現在のシーンに移り、奥さんとの会話から主人公の性格や状況なんかが浮かび上がってきます。
と同時にその過去の出来事や、奥さんとの何気ない会話のやりとりが、「ああ、これは伏線だな」といかにもわかりやすかったりするんですが、それでもやっぱり回収される時に「おお!上手い」と思わずニヤリとさせられちゃうんですよね。
舞台が香港という設定もあってか、高層ビルのてっぺんにあるパールという球体の中で、ある仕掛けが披露されるんですが、それ『燃えよドラゴン』!ってすぐにピンと来るのですが、ちゃんとそれも伏線になってて、この時点でわかってても、やっぱりニヤリとしちゃいました。
ただちょっと意外というかよくわからなかったのが、主人公が義足という設定。小技としては活かされていたけど、大きなハンデとしてはあまり効果的に描かれてなかったので、ちょっと「?」だったかも。元海兵隊員のムキムキ超人だと強すぎるだろうってことでああなったのかな(誰か教えて下さい)。
シンプルイズベスト
小難しい裏設定や現代風刺のメッセージなんてのを意識することも、押し付けられることもなく、奇をてらった無理やりどんでん返しも無く、ひとつひとつ困難をクリアしていく主人公にハラハラ・ドキドキする楽しさにだけ集中したような内容なので、久々にシンプルで気持ちの良い映画を見た気がする。
なーんも考えず「お代を払ったぶん楽しませてくれよ」という超受け身スタンスで映画を観に来た人たちに料金以上の楽しさを提供してくれる、そんな映画です。
いつも鋭い映画レビューを書いているコーイチさんのブログでは、最高のポップコーンムービーという紹介がされてて、まさに!とウンウンうなずきまくりでした。ぜひ読んでみて下さい(勝手にリンクすんません)。
『ジオストーム』や『MEG ザ・モンスター』はこの映画を見習え〜!
蛇足
ドウェイン・ジョンソンの奥様役はネーヴ・キャンベル。そう、あの『スクリーム』の主役の女性です。
あの役のイメージがどうにもこうにも強すぎて、最後まで「もしかして真の犯人はドウェイン・ジョンソンなのでは?」というアホな考えが最後まで頭から離れませんでした。んなわけないっての(笑)
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不朽の名作。
ロック様、トムに宣戦布告。
一家にひとつ必携!?