観た映画:岡崎体育のMusicVideoを思い出した『ジオストーム』
岡崎体育が特に好きというわけでも詳しいわけでも無いのだけど、「MusicVideo」は知っている。
ミュージックビデオでよくある表現やお約束をパロって構成したもので、ほんと面白い。
良くできているし、考えられているし、愛情すらも感じられるし、すばらしい才能だと思う。
もしまだ見たこと無いって人はこちらで。
で、ジオストーム。
正直、劇場で流れる予告編を見たときから「これは無いな〜。まだこんなバカ映画作れる余裕あるんだ」と思ってたw
とはいえ、映画は観てみないとわかんない!観てないのに文句も言えんだろう!ってことで何の期待もせずに観てきました。
感想は…予想をまったく覆すことの無い映画でしたw
でも、思ってたよりテンポも良かったし、香港のシーンやオーランドでのカーチェイスシーンはドキドキするし、そんなに飽きることはなかったかな。
でも…それにしても、こんなんでいいのか?ってあとからあとから気になってきてw
・ディザスター映画ってこんなノリだよね
・宇宙モノだとこんなシチュエーション欲しいよね
・刑事アクションぽい要素もあったほうがいいんじゃない?
・やっぱ泣かせ要素は不可欠!
などなど、とにかくどっかで観たような映画の要素がこれでもかと詰まっている。
もっと細かく書くと、
・主人公には賢い娘がいて父よりもしっかりしているよね
・主人公は正義感が強く組織や政治家と対立しがちだよね
・子供のころに遊んだ二人にしかわからない暗号使うよね
・有能なハッカーの部下出てくるよね
・ビデオ通話での別れのシーン入れたいよね
・ミッションが成功した時のクルーの歓声必要だよね
と枚挙にいとまがない(肝心?なネタバレは避けてます)。
極めつけは、
・現在のアメリカの政治状況批判も入れたいよね
まである。ほんと取ってつけたようにw
あれ?これって何かに似ているなあと思って、一生懸命考えてたら頭に浮かんだのが、冒頭の岡崎体育のMusicVideoでしたw
ま、真にオリジナリティのある映画なんてほとんど無いと言えばそうだろうけど、ここまで必然性がないというか、とりあえず入れた感はハンパなかった。
まーとにかくご都合的な映画ではあります。
宇宙空間でのアクションなんて、『ゼロ・グラビティ』や『オデッセイ』で頭に叩き込まれた、ちょっとでも間違ったらアウト!な緊張感はいったい何だったんだ!と思わず笑ってしまったりw
肝心の地球のディザスターシーンは思ったより少なめ。予告編でほぼ見せている感じ。
リオデジャネイロの波やビーチの人たちが凍るとこや、オーランドでの雷はオリジナリティあるかも。バカっぽくて楽しい?し。ただドバイの洪水は日本人にはちょっとね・・・。
個人的には、アンディ・ガルシアとエド・ハリスが出てるだけで嬉しくなっちゃうんですけどね。
とまあ、想像通りの(想像以上に?)バカ映画ではありましたが、日本での大ヒットを見ると、そんなにダメな映画ということは無いのかもしれません。
ビデオよりは劇場で観たほうが迫力はありますしね。