見た映画:ダンケルク
ダンケルク。
最初、次のクリストファー・ノーラン監督の新作のタイトルと知った時、正直日本ではあんまりウケなさそうな印象だった。けど、さすが売れっ子監督!大々的に宣伝され、公開初週の興行収入はトップだったようだ。世界でももちろんヒット。
で、公開から3週間遅れでレイトショーで観に行ったけど、一番でかいスクリーンにも関わらず超ガラガラだったw
地方の映画館なんてホントこんなものだ。
以下、ちょっとネタバレっぽい感じで書いてるので観てない方はご注意を。
クリストファー・ノーラン監督の映画は全部観たわけじゃないけど、バットマン以降はわりと観ていると思う。
一番のお気に入りは『インセプション』かな。CG嫌いの監督が一番CG多用したであろう作品が一番好きっていうのがなんともw
そして今回のダンケルク。
第二次大戦ものだしCGナシじゃどうしようもないと思うとこだが、なんと戦闘機も駆逐艦もホンモノ借りてきたらしい。マジか!(借りられるんだ?という二重の驚きw)
スピットファイアは本物、CGなし!…映画『ダンケルク』ノーラン監督の主義 | レスポンス(Response.jp)
スピットファイアがこれでもかってくらい画面いっぱいに飛びまわる(メッサーシュミット、ユンカースドイツ機はちょびっと)。タミヤのミリタリープラモで育ったオッサン世代には感涙モノ。
ちょっと前のブラピ主演の『フューリー』でも本物のタイガーI型戦車を登場させたり、ホントに戦後70年以上経ったのか?と思うくらい最近の映画はどうかしてるw
ノーラン監督はダンケルクをIMAXの70mmフィルムで撮影しているらしく、専用の映画館以外では映像の一部がカットされるらしい。
<日本で唯一>『ダンケルク』IMAX®次世代レーザーについて - 109シネマズ | 109CINEMAS
あのー、ウチの地元にはIMAXなんてまだ存在してないんですけどw(一応2年後に完成予定ではあるが)。
「そんなほとんどの人が不完全な状態でしか観られない映画を作るなよ!」って文句のひとつも言いたいとこですが、まあ愚痴ってもしょうがないし、せめてもの対抗策としてガラガラの一番でかいスクリーンの前から三列目くらいで観ることにした。
でもこれが大成功w
この映画、セリフがほとんど無いので字幕をがんばって追う必要ないし、そもそもノーラン監督は体感映画というかアトラクションのようなものを狙っていたようなので、できるだけ視界を大画面で埋めることで「自分は今70数年前のフランスのどでかい海岸で戦争に巻き込まれている」感が増した気がする。
これまで色んな戦争映画観たけど、たぶんこの映画が一番、戦場にいる感が最も高いんじゃないかと思う。
IMAXで観られる人は絶対IMAXで、そんなもんねーよという人はガラ空きの前列の席でぜひ観るべき。
ただこの映画、確かに戦地に放り込まれた怖ろしさは存分に「体感」できるけど、ストーリーや見せ方がちょっと変わってて、同じ戦地なのに3つの視点から物語はそれぞれ進む。最初はちょっとわかりにくいし、時間軸もバラバラなので昼と夜のシーンが入り乱れてて何これ?ってなる。
あと、さんざんもう脱出できない諦め感を見せておきながら、急に大量の助けが「来たぞーっ!ウォー!」てなるとこもすごく唐突だったw
一般の船で救出に向かう市民の男の子もいきなり死んじゃったり、それでいて最後はヒーロー扱いされたり(伏線は一応あるけど)、最後のほうは感動モノ風にしようとしてる感じもあってちょっと無理やりだなあと思ったり。
反戦映画って感じでも無かったし、どっちかというと、ハラハラドキドキ感が強く、音楽も一刻を争う感じで時計の音が入っていたり、戦闘機の燃料の残量が無くなりそうだったり、放置されて商船の中での息詰まる緊張感だったり、サスペンス要素のほうが強い映画だったかも。
まあとにかく体感するには映画館で上映している今しかない!
ビデオで見て喜ぶのはミリタリーマニアくらいだろうからw
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ノーラン監督のヒット作、まだ見てない方はぜひ。
スピットファイアやメッサーシュミットが欲しくなった方はこちらw
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